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「お母さん大好き」でも大丈夫!良性or悪性マザコンの見分け方3つ

中田綾美

中田綾美A.Nakata

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男はみなマザコン?

ヒトがこの世に生まれ出て、初めて出会う女性は“母親”。

また、何か特別な事情がなければ、子どもの成長過程にもっとも密接に関わるのも“母親”といっていいでしょう。

母親はそれほど特別な存在なのですから、“男はみなマザコン”なのは、ある意味、当然のこと。

男性が自分を生み育ててくれた母親を慈しむことは、なんら責められることではありません。

カレが母親とマメに連絡をとっていたり、会話のなかに“母親”が頻繁に登場したりしても、それだけでは“悪性マザコン”と決め付けることはできないでしょう。

むしろ、母親と健全な絆を結べている男性は、女性に対する愛情が豊かで、恋人や妻のことも大切にするとも考えられます。

ただ、母親の影響力が強すぎて、息子がいつまでもその支配下におかれるほどであれば大問題。

ということで、“良性マザコン”と“悪性マザコン”の見分けかた3つを見ていきましょう。

 

1:反抗期があったかどうか

良性マザコンと悪性マザコンを見分ける初期のチェックポイントは、「カレが反抗期を経ているかどうか」です。

小学校低学年くらいまでは母親にべったりだった男の子でも、やがて声変わりや精通などの第二次性徴期を迎えれば、自然と母親から距離をおきたくなるもの。

いつまでも息子を子ども扱いして、あれこれ介入してくる母親に対して、「うるせえババア!」と声を荒げる……まではいかなくても、無視したり、敢えて母親の意見に逆らうような行動をとったりするのは健全な成長を遂げている証です。

しかし、こうした反抗期を経ていないとすれば、その男性はいまだに母親の言いなりという危険性が大。

ぜひ男性とは深い関係になる前に、中学校時代に母親との関係がどうだったか聞いてみましょう。

 

2:母親と彼女のどちらを優先するか

結婚前の交際期間中においても、カレが“母親と彼女のどちらを優先するのか”がわかる場面は意外とあるものです。

たとえば、デート中に母親から電話がかかってきて、緊急の用でもないのに対応する。カレが実家に帰省している期間は、ほとんど音信不通になってしまう。これらは悪性マザコンの典型例だといえます。

自分よりも母親を優先するカレの挙動に違和感を覚えたら、「母親思いなだけ」「家族水入らずで過ごしている間は仕方がない」などと無理やり自分を納得させる必要はありません。

交際期間中に彼女よりも母親を優先させる男性は、結婚後も妻より母親優先のスタンスはまず変わらないと心得ましょう。

本当にあった悪性マザコンエピソード

昨年、離婚したA子さん(40歳・派遣社員)はこう語ります。

「元夫は、結婚前から私よりも母親のことを優先するようなきらいはありました。たとえば、私の入院中に“おふくろが楽しみにしているから”と家族旅行に行っちゃって、その間、ろくに連絡を寄こさなくなったりとか……。

それでも、“きっと家族を大切にする家庭的な人なんだ”と自分をごまかしていましたが、認識が甘かったですね。

結婚後も、年末年始やお盆の予定などは、元夫と義母が勝手に決めちゃう。私はそれに従わざるをえない……。

それでもずっとガマンしていましたが、さすがに東日本大震災での元夫の対応には愛想をつかしました。

震災が起こった瞬間、元夫は職場にいましたが、その後、自宅に戻らず、真っ先に実家に駆けつけたんです。妻よりも母親のことがよほど心配だったんでしょうね!」

ーーえーと、それは実家のほうが被害の状況がひどかったとか……。

「逆です! うちは一時、断水状態になりましたが実家のほうではライフラインの被害はなし。妻と子どもが自宅で不安に過ごすなか、夫は実家でぬくぬくとお風呂に入ったりしてたそうです。

あの震災で、“この人とはもうやっていけないな”とはっきりわかりました」

ーーあー。たしかに、それはもう救いようがないかも……。

 

3:母親が彼女のことを敵視するか大切にするか

カレが良性マザコンか悪性マザコンであるかは、カレ自身を観察するよりも、実際に母親に対面してみれば一発で判定できます。

母親があなたを敵視するようなそぶりを見せればカレは悪性マザコン。あなたを実の娘のように大切に扱うならば良性マザコンです。

本当にあった良性マザコンエピソード

新婚ホヤホヤのB子さん(28歳・ネイリスト)は、義母と初対面したときの印象についてこう語ります。

「カレは父親を早くに亡くしていて、お義母さんがカレを女手ひとつで育てたそうです。だから、母と息子の絆は人一倍強い感じ。

ちなみに、お義母さんの職業は高校の数学教師。……私自身が中学、高校のとき教師によく怒られていたもんで、“げっ、よりによって教師かよ。ヤバイ!”って対面前は超ビクビクものでしたね。

とにかく悪印象をもたれたくなくて、髪を暗い色に染めようかと思ったほど。ただ、カレは“そんなの気にしなくていいよ。オカンが何か文句言ってきたら、オレがガツンと言い返してやるから”って言ってくれたんです」

ーーカレがそう言ってくれるのは心強いですね。

「ええ、それで緊張しながらも、カレの実家に普段のデート通りの服装で行ってみたんですけど……お義母さんすごく温かく迎えてくれました!

特に、びっくりしたのは、お義母さんが全面的に私の味方をしてくれること。

たとえば、カレが私に対して、“おい”とか“おまえ”とか言うだけでめっちゃ怒るんですよ。“あんたB子ちゃんに向かってなんて口の利き方するんだ!”って……。

そんなお義母さんだから、もし夫婦の間で何か問題が起こっても、安心して相談できそうです!」

ーーきっとお義母さんにしてみれば、最愛の息子が選んだ大切な女性であるB子さんのことがかわいくいて仕方がないのでしょうね。

 

いかがでしたか? 中学生、高校生、大学生……それから社会人になっても、親は親、子は子。そんな風に考えている親世代は多いですよね。赤ちゃんのときから見ているのだから、ある意味“子離れ”はできなくても当たり前なのかもしれませんが、良い意味での“親離れ”はしていてほしいもの。

単に“お母さんと仲が良い”というだけでは、悪性か良性かの見極めはできません。結婚してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、今回ご紹介した3つのチェックポイントをぜひ押さえておきましょう。