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束縛の意味とは?恋人を束縛したがる人の特徴や心理、行き過ぎへの対処法

松田優

松田優Y.Matsuda

目次

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1:束縛とはどういう意味?

電話やLINEを即返信しなければ怒られたり、友達付き合いを制限されたり、スマートフォンの中身をチェックされたり……。そんな恋人からの束縛は、「愛の証」なのか「面倒な執着」なのか、判断が難しいですよね。

この記事では、束縛なのかどうかの判断基準などを徹底的にまとめました。恋人の行動に悩んでいるときに確認してみてください。

(1)「束縛」の言葉の意味

そもそも、「束縛」とはどのような状態を指すのでしょう。まずは語句の意味を調べてみました。

束縛の解説

1まとめてしばること。しばり捕らえること。

2制限を加えて行動の自由を奪うこと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

読んで字のごとく、束縛とは「しばりつける」こと。恋愛においての束縛と言えば、まず相手の人間関係や行動を制限すること。さらに、何をしているか監視する行為です。そして、精神面での自由を奪い相手を「しばりつける」ことも束縛と言えるでしょう。

(2)「束縛」と「嫉妬」の違い

束縛と嫉妬は切っても切り離せない関係ですが、両者には大きな違いもあります。それは「相手の行動に干渉するかしないか」という点です。例えば、恋人が異性と話をしていることに苛立つ気持ちは「嫉妬」ですが、異性と話をすることを禁止するとなれば「束縛」となります。

嫉妬は、束縛のきっかけになりやすい感情であるのはたしかですが、行動に移すかどうかは別問題。嫉妬はあくまで感情の問題であるのに対し、束縛は相手の生活や人生に影響を与えてしまうものなのです。

2:恋人を束縛する人の特徴5つ

恋に嫉妬はつきものですが、束縛は誰もがしてしまうことではありません。束縛をしがちな人によく見られる特徴を調べてみました。

(1)恋愛経験が少ない人

つかず離れずに恋人と心地いい距離感を保つには、ある程度の経験が必要です。ところが、恋愛経験が少ない人や初めて恋人ができた人は、適度な距離感がわからず、恋人に干渉し過ぎてしまうことがあります。

恋愛経験が少ないと恋にのぼせやすく、冷静さを欠いてしまうことも一因と言えるでしょう。

(2)自己中心的な人

自分が最優先されなければ我慢できない、自己中心的なタイプの人は恋人にもそれを強要しがち。相手の都合や立場を思いやることができず、すべて自分のペースに合わせようとしてくるのです。

我が強く、相手の気持ちを察することもないため、恋人が困っていてもお構いなしに束縛する強引さもあります。

(3)独占欲が強い人

恋人には自分だけを見ていてほしいと思うのは当たり前ですが、強過ぎる独占欲は束縛という形になって表れます。

恋人が自分以外の人と関わることすら許せない、会うことはおろか連絡を取り合うことすら我慢できない……。恋人を囲い込みたがる人は、束縛危険度大と言えるでしょう。

(4)ネガティブ思考な人

いくら恋人同士だからといって、四六時中一緒にいることはできませんよね。会えない時間が愛を育てると言いますが、ネガティブ思考の人は不安ばかりを募らせてしまいます。

相手に嫌われていたらどうしよう、フラれたらどうしよう……不安が不安を呼び、束縛しておかなければ安心できない状態に。負の束縛ループにハマってしまうのです。

(5)恋愛にのめり込みやすい人

あっさりドライに恋愛を楽しむことができる人もいれば、どっぷり浸かってしまう人もいますよね。恋人ができた途端、頭の中は恋人のことばかり。恋に夢中になりやすい人は、恋人にも自分と同じ状態でいることを求めます。

ふたりの世界を作りたいがあまり、相手の行動を制限する=束縛をしてしまう可能性は高いでしょう。

3:愛されてるわけじゃない?束縛に隠された心理3つ

束縛される側はもちろん、実はする側も苦しみを抱えている場合があります。恋人を束縛せずにはいられない人の心理を紐解いてみましょう。

(1)自信がない

自信がない人は、他人に対しても不信感が強く、相手の言葉を素直に受け取ることができない傾向があります。「大好き」と恋人に言われても、自信のなさから言葉どおりに受け止めることができないのです。

「愛されている」ことを信じきれず、恋人を信用することもできない。だからこそ、相手の行動を制限したり監視したりすることで不安を解消しようとするのです。

(2)過去の恋愛で傷ついている

恋愛の傷はなかなか癒えないもの。別人格だとわかっていても、過去の相手といまの恋人を重ねてしまうこともあるでしょう。特に浮気や裏切りを経験した人は、臆病になってしまうのも無理はありません。

「もう二度と辛い思いはしたくない」という自己防衛の心が、束縛という形になって表れるのです。

(3)依存の傾向がある

自分と恋人の間にきちんと線引きができている人は、束縛などしません。相手の生活や人間関係を尊重する気持ちがあるからです。

一方、依存傾向がある人は、相手と自分の人生を混同してしまい、必要以上に執着しがち。相手に寄りかかりたいという気持ちが、束縛につながってしまうのです。

4:束縛が激しすぎる恋人への対処法3つ

行き過ぎた束縛は、恋の終わりを招いてしまいます。直接「やめて」と言うのではなく、上手に束縛をやめさせたいときに試してみたい対処法を集めてみました。

(1)わかりやすい愛情表現をする

束縛する人は「相手が本当に自分だけを見てくれるか」という不安を抱えています。その不安を取り除くためには、愛情表現が必要不可欠です。

スキンシップや愛の言葉はもちろん、身につけるものをプレゼントするのも効果的。「会えない間もつながっている」証が、不安な気持ちを和らげさせてくれるでしょう。

(2)オープンな姿勢を見せる

ちょっとした不安がエスカレートして束縛が激しくなってしまう、というパターンもあるあるです。たとえ、やましさのない関係でも、こそこそ秘密にされたら疑いたくもなりますよね。取るに足らない些細なことでも、恋人にはオープンにしていきましょう。特に異性関係での隠しごとはNGです。

可能であれば、スマートフォンのロックも解除しておく、中身を見せるなど、相手に対してオープンな姿勢を示すことが大切です。

(3)同じことをしてみる

束縛している人は、自分の行動が相手を不快にさせていることにすら気がついていない場合もあります。かなりの荒療治とも言えますが、相手から受ける束縛を再現してみるというのもひとつの手。気持ちを実感してもらうために、わざと同じことをしてみるのです。

ただし、関係破綻のきっかけになりかねない方法なので、最後の手段にしておくことをおすすめします。

5:まとめ

かわいい嫉妬やヤキモチは恋のスパイスになりますが、激し過ぎる束縛は負担になるだけ。ときには独占欲や執着心を、ぐっと我慢する必要もあるでしょう。

お互いがいい距離感で恋をエンジョイするためにも、不安や不満は早めに解消していくことが大切かもしれませんね。