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モテない人必見!専門家が教える「恋愛を有利に進める最新非モテ事情」
月島もんもんM.Tsukishima
1: 自分は非モテなのにモテについて語る男
モテないことに悩んでいる人って多いのではないでしょうか? モテないとは、いったいどういうことなのか。それを知るのに外せないのが、制作会社代表でありながら非モテライターとして活躍している塚田牧夫さんです。
今回は、とことん非モテについて彼に語ってもらおうではありませんか。
(1)『ananweb』や『MENJOY』などで活躍中の塚田牧夫さん登場
それではさっそく、塚田さんに登場してもらい、お話を伺ってみたいと思います。
――塚田さんは『ananweb』や『MENJOY』でご活躍されていますね。そのおかげで変わったことなどは何かありましたか?
塚田:さらにモテなくなりました。
――それは謙遜ですね。活躍しているんだから、モテるようになったでしょう。
塚田:そんな、嘘ではありませんよ。僕は元々モテない男ですから、「誰かに注目してもらいたい願望」がある。だから、記事依頼が来るとすぐにそれを受けてしまうんです。でもそうすると、ライティングに時間を取られて制作会社が回らない。お金があまり入ってこない。よってさらにモテなくなりました。
(2)非モテ男が恋愛ライターになれた理由とは?
モテなさにより磨きがかかっているという塚田さんですが、そもそもモテないのに、どうして恋愛ライターになれたのでしょうか?
塚田:モテないからモテる男性に強烈な憧れを抱いたんですよ。そういう人は、女性にハマると思うんですが、僕は逆に、モテる男性のほうに興味をもったんです。どうして彼らはモテているのか。さらに、モテ男の恋の行方も気になる。そういった感覚が、恋愛ライターのお仕事に繋がっているのかもしれないです。
2:専門家に聞く!モテない人の恋愛事情
それでは、ここらで本題に入りたいと思います。モテない人の恋愛事情はどうなっているのか、塚田さんに教えていただきます。
(1)非モテコミットについてどう思う?
――最新の非モテ事情について聞きたいんですが。
塚田:僕はモテる男研究をしているので、他人の非モテ事情については詳しくないです。
――なるほど。では、自分が非モテになってしまったことについてどう思っていますか?
塚田:非モテは悪いことではないですよ。非モテから得られることもあります。
――それはなんですか?
塚田:“何もしないでもモテる男”と“モテる努力をしている男”では、「自分を変えよう」という部分に違いがありますよね。だから人間としての成長が期待できると思うんです。でも、そんなところにしか自分の価値を見いだせないから、さらにモテなくなりました。
(2)非モテのプライド
――モテる研究をしているのにモテなくなるって、本末転倒じゃないですか?
塚田:しかし、モテる努力をしないとモテるようにはならないですから。
――他にはどんなモテテク研究をしているんですか?
塚田:自分でいうのも恥ずかしいんですが、モテ男子の腰巾着がライフワークなんです。ぱしりにもなります。
たとえば、モテ男子が狙っているなと思う女子には、水割りとかを作るときにちょっとお酒の量を多くしたりして渡してます。そうやってモテ男子の恋愛の行方を観察してるんです。
――「モテのためには泥をも被る」というのが、非モテのプライドだと。
塚田:そういうことです。
(3)女性ウケの悪いモテる男研究
――ところで、モテる男研究をしていることを、女性は何て言ってます?
塚田:僕がモテることに関する研究を行っていることを知っている女性からは、「そもそも、モテる男研究をしていること自体がキモい」って言われましたね。
(4)キモいと思われると思っていることがキモい
――モテる男研究をやめようとは思わない?
塚田:そこはやめられません。僕のライフワークなので。でも、「キモい」って言われてからは、自覚を持っています。「これはさすがにキモいって言われるから止めようかな」とか、思うこともあるんですよ。
それを女性に言ったら「キモいと思われると思っていることがすでにキモい」って言われましたね。それからは開き直ることにしました。
(5)恋愛テクを実践する男がダサい
――では、そんな開き直った塚田さんが実践した恋愛テクを教えてください。
塚田:もちろん、トライすることもありますよ。でも、どういうわけか、すぐに「狙ってやってるでしょ?」って言われるんですよ。僕がやるモテテクって、自然とできないのか、「絶対モテテクとかを参考にしてるよね」って。モテテクを実践するような男ってダサいと思われるらしく、さらにモテなくなりました。
(6)根っからの非モテ性分
――研究がうまく活かせてないわけですか。でも、そもそもどうして非モテに?
塚田:真面目に生きてきたら非モテになっていましたね。自分でもどうしてなのかな?って考えるんですよ。昔は青空の写真を撮って「空が青いね」ってLINEを送ったりしてたので、それかなあって思ってるんですけどね。
――もって生まれた才能というやつですね。
(7)合コンから次につなげるワンクッションが冴えない
――では逆に、最近の失敗って何かありますか?
塚田:それがですね、この前合コンで知り合った子がいて、連絡先を交換したんですよ。「またみんなで遊ぼうよ。今度はみんなでこの店に行こう」って送ったら、別の女性から、「そこはみんなじゃなくて2人で行きなよ。何でわざわざワンクッション置くの? それってキモくない?」って言われましたね。
(8)モテ男と一緒のグループにいるからモテない
――合コンもモテ男子と一緒に参加しているわけですよね。そういうグループに入っていれば、そのうち自然とモテるようになりそうですけどね。
塚田:モテ男子って、イケメンで女性への気遣いが自然なんですよ。その中に非モテの僕がいるんで、単純に分が悪いというのはあると思います。しかし、日夜モテ男子のモテる秘訣という情報を収集するには、外せないんですよ。
3:今後の非モテ業界は、どのように変わる?
塚田さんを取り巻く現在の非モテ事情というのはわかりました。では、これからの非モテ業界はどのように変わっていくのでしょうか。
もはやモテることよりも、モテる秘訣の情報収集が目的になっている塚田さんに、今後の非モテ業界について分析していただきましょう。
(1)「恋愛」というコンテンツが縮小気味
――これからの非モテ業界というのは、どのように変わっていくと思いますか?
塚田:そもそも僕はモテ男子を研究しているので、非モテを研究しているわけではないってことを伝えておきます。その上で感じていることを言うなら、「恋愛」自体が縮小していっているように感じますね。結婚年齢の上昇がそれを物語っているんじゃないですかね。生涯独身を貫く女性も、昔より多くなってきましたから。
(2)モテる者とモテない者の二極化
――そうすると、非モテはさらに非モテになるんじゃないですか?
塚田:そうなんですよ。恋愛市場はこれから二極化していくような気がします。モテる人とモテない人との差がもっと開いていくんじゃないですかね。ほら、アイドルとかで人気な人は本当に人気だけど、ごく一部だったりするもんね。
(3)非モテでも楽しめるコンテンツの充実
――どうして恋愛市場が縮小していっているのでしょう?
塚田:恋愛以外のコンテンツが充実しているからじゃないですかね。多分、ネットがより充実して、端末も、パソコンからスマホやタブレットにと、どんどん手軽になってきているから。恋愛するよりも楽しいと思えるものが溢れてるんだと思いますよ。
(4)非モテ新ジャンルの登場
――そういう人たちにとっては、モテるもモテないも関係ないですね
塚田:恋愛市場の縮小は、そもそも恋愛をしたい、彼女や彼氏が欲しいと思う人たちが減っていくってことだから、「モテなくてもいい」という人が増えるんでしょうね。ブサメンとか、今まで非モテとされてきた人たちの中に非モテの新ジャンルが登場するかもしれないです。
(5)恋愛や結婚はオワコン?
――それはモテないじゃなくて、「モテなくていい」という人たちですね。
塚田:恋愛に興味がなく、結婚願望もない。そういう人たちにとって、恋愛はお金と時間が膨大にかかるコンテンツだということになりますよね。僕はバツイチですけど、奥さんにはATM扱いされて捨てられちゃったっていう経歴がありますから……。恋愛や結婚はコスパが悪いという意見は、わからないでもないですよ。
(6)なくなりはしない恋愛市場
――恋愛そのものが珍しいことになっていく?
塚田:とはいっても、そこまではいかないでしょう。恋愛というコンテンツ以外に興味を示す人は増えてくるとは思います。でも、恋愛はいにしえの頃からあるものですから。なくなるほど縮小はしないと思います。
(7)非モテには辛い冬の時代
――じゃあ、恋愛市場の縮小と「モテる人、モテない人」の二極化の結果、どんなところに落ち着くと思いますか?
塚田:モテる人が複数人と付き合うようになることが起こりがちになるかもしれないです。要するに、浮気する人が増えていく恐れがある。男性はSNSなどの普及で見た目や高学歴、高収入の人たちからどんどん売れていく。女性はそういう男性を取り合う。そして非モテは見向きもされない……。
(8)モテテクの価値が上昇
――じゃあ恋愛をしたいと思う人たちはどうすればいいんでしょうか?
塚田:それこそモテる男子の研究ですよ。分母が小さくなるんですから、「どうすればよりモテるのか」という部分に、どんどん焦点が当てられていくことになるでしょう。それを知っている人は、この先どんどん恋愛を有利に進めていけるってわけです。まさに僕ですよ!
4:まとめ
そこまで恋愛市場の変化を先読みしている塚田さんに最後にお聞きします。
――で、なんでモテないんですか?
塚田:女性に聞いてくださいよ。これ程までに日夜研究に明け暮れ、モテテクの知識を増やして実践を行っているにも関わらず、どういうわけか「ちょっとキモいんだけど」となる。モテ男子たちのいい引き立て役におさまってしまう。気がつけば、友人の恋愛を応援している……。
――モテテクに頼りすぎなのでは?
塚田:テクに善悪はないはずです。これは価値中立といいましてね。
――では、使う側の問題ということですね。
塚田:……。
【取材協力】
塚田牧夫・・・ライター、制作会社代表。家電、電子小物などガジェット系を専門に雑誌・ウェブで活躍する傍ら、遅すぎるモテ期を自らの手で到来させるべく、日夜モテる男子にモテ指南を受け、情報収集にいそしんでいる。バツイチ。豊洲のタワーマンション在住。『モテ女子になれるLINE恋活』の著者。