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40歳の貯金どのくらい貯めたい?貯金目標額のライフスタイル

山根ゆずか

山根ゆずかY.Yamane

目次

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1:40歳独身女性の貯金ってどれくらい?

平成21年全国消費実態調査によれば、40代単身女性の貯蓄現在高は984万円でした。

「貯蓄現在高」とは、総務省統計局のホームページで以下のように定義されています。

貯蓄現在高とは,郵便局,銀行,その他の金融機関への預貯金,生命保険・積立型損害保険の掛金,株式・債券・投資信託・金銭信託等の有価証券(金融機関への貯蓄)と社内預金等の金融機関外への貯蓄の合計をいう。

(出典:総務省統計局)

言葉の定義としては、貯金や預金の対象は金銭のみで、「貯蓄」の対象は金銭だけでなく保険や有価証券、不動産投資も含まれます。

老後を考えた資産形成をするうえで、貯金として銀行に預け入れをするだけではなく、より良い利回りを求めて、その他の金融資産に投資をするのも、貯蓄額を増やす1つのアイデアです。

 

2:どうやって貯めた?40歳で貯金5,000万円の人のライフスタイル

40代で5,000万円貯めるためには、相当な目標設定とそれに向けた努力が必要。平均的な年収を稼いで平均的に貯金をしていては到底無理なレベルです。

また年収が高い方が貯金が貯まりやすいのは事実ですが、年収が高くても、その分使っていれば、当然お金は貯まりません。

ライフスタイルという意味でいえば、年収に応じたハイレベルな生活をしようとすると貯金は貯まりません。高級マンションや高級車を購入すれば、あっという間にお金はなくなってしまいます。

更に、家族がいる人の方が単身世帯よりも貯金を増やすのが難しいと言えます。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」(平成29年)によると、40代の平均貯蓄額は643万円。

それを考えると、5,000万円貯めるということがいかに難しいかがわかります。

条件として、単身世帯で高収入、さらに投資なども行いながら生活レベルが派手ではない人であれば、40代で貯蓄5,000万円を実現できる可能性があると言えるでしょう。

 

3:老後は安心?40歳貯金3,000万の人のライフスタイル

上と同じく、「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」(平成29年)によれば、40代で貯蓄が3,000万円以上ある人のうち最も多いのが、年収1,200万円以上の人で全体の25%であることがわかりました。

年収1,200万円の人の手取りが830万円程度であることを考え、貯金を10%すると年間の貯金額が83万円。新卒で貯金を開始して40歳まで18年間83万円貯金したとしても1,494万円になり、3,000万円には到底届きません。

また、国税庁の民間給与実態統計調査(平成28年度)によると、40代前半の平均給与が460万円(40代後半は494万円)。年収の面から見ても貯蓄を3,000万円することの難しさがわかります。

年収から貯蓄をするだけではなく、投資などを通じて貯蓄額を増やすという方法も考えられそうです。

ただ投資を行う場合は当然リスクが伴うため、元本を棄損してしまう恐れがあることにも注意が必要です。

 

4:もう少し貯金したい?40歳貯金2000万円の人のライフスタイル

同じく「家計の金融行動に関する世論調査(平成29年)」によると、40代の人が給与から貯金をする割合で1番多かったのが10%から15%という結果となりました。

また同調査によれば、40代で貯蓄が2,000万円以上3000万円未満ある人のうち最も多いのが年収1,200万円以上の人で全体の37.5%であることが、わかりました。

先ほどと同じ計算で、年収1,200万円の人の手取りが830万円程度であることを考え、貯金を10%すると年間の貯金額が83万円。新卒で貯金を開始して40歳まで18年間、毎年83万円貯金したとすると1,494万円です。

みんなと同じことをしていては、年収1,200万円あっても40代で2,000万円の貯金に届かないことがわかります。

給与は年々上がっていくということを前提とすれば、40代の給与よりも20代の頃は給与が少なく、貯蓄できる金額も少ないはずです。

その意味でも、40代で貯金を2,000万円貯めるには、きちんとした計画性が必須となりそうです。

 

5:安心できない?40歳貯金1,000万円の人のライフスタイル

40代で貯蓄が1,000万円から1,500万円ある人のうち、最も割合が高かった年収が750万円から1,000万円で17.6%であることがわかりました。

年収750万円の手取りは560万円くらい。そのうち10%を貯金すると年間56万円。18年間で毎年56万円を貯金できたとして貯金額は1,008万円。

40歳で貯金1,000万円は年収750万円の人であれば、現実的な貯金額であると言えそうです。

ただ老後の資金を考えた場合、もう少し早いペースで貯金をしていきたいというのが正直なところです。夫婦2人分ならなおさらですね。

 

6:40歳貯金なしな人の理由と本音3つ

(1)計画性がなかった

「必要だと思ったものには、あまり考えずにお金を使っていた。気づいたら40代。全く貯金ができていなかった。子供もいるしこの先が不安だけど、夫婦そろって貯金をする癖がないので、今後も貯金ができるかわからない」(プログラマーFさん 40代)

お金が必要な局面ってたくさんありますよね。でもそのときは必要だと思えたものの、時間が過ぎて冷静になってみると、ただの無駄遣いだったなんてことも、よくあるものです。

浪費は習慣化してしまうもの。貯金や節約は、若いうちから習慣づけておくことが大切です。

(2)収入があるのでいつでも貯められると思っていた

「新卒からすでに年収が1,000万円くらいあって、その後も上昇。ずっと続くと思ってたけど40代手前でリストラに。子供がいながら、今では全く貯金できない年収になってしまった。金があるうちに貯めるっていうのは意外と難しい」(会計関連Tさん 40代)

収入があるうちは「いつでも貯められる」なんて思っていても、いつ事情が変わるかわかりません。高収入ならなおさら、リストラされるリスクが常に伴うことをお忘れなく。それは高収入な夫を持つ妻も同じです。

お金があるうちに貯めるのが1番ですが、年収が高い企業に勤めていると周囲も金遣いが荒い人が多く、貯金もなかなか難しいのが現状なようです。

(3)若いうちに楽しみたかった

「若いうちはお金を使ってでも楽しみたかった。夫婦でたくさん旅行に行ったり、いい家に住んだり。後悔はしていないけど、もう少し将来のことも考えておいた方が良かったかな」(政府系機関Aさん 40代)

若いうちにしかできないことってありますよね。そのときしかできないのであれば、お金と時間を思い切りつぎ込むのもアリ。特に旅行は、子供ができてからだと行く場所が限られたり日数が限られたりしてしまい、思うようにいきません。

でも、できればそんな素敵な生活は、30代くらいで少しずつスローダウンさせていけると良いかもしれませんね。

年を取ったら、取ったなりの楽しみ方を見つけるのも大切です。

 

7:40代夫婦の貯蓄額は?

上述しましたが、40代夫婦の平均貯蓄額は643万円。

40代の夫婦であれば子供がいるケースも多く、生活費や教育費にもお金がかかります。また子供がいることで計画外の出費もあるでしょう。子供が留学するとなれば莫大な費用がかかります。

40代は老後のことを考え始める時期ではありますが、子供がいる世帯にとってはなかなか貯金しにくい年代であるとも言えそうです。

 

8:40代主婦の貯金額は?

デジタル大辞泉によれば主婦の定義は

一家の家事の切り盛りをする女性。「専業主婦」

(出典:デジタル大辞泉/小学館)

となります。専業主婦であれば基本的に、家事が第一優先。扶養控除内でパートをする場合も、それほどの収入は見込めず貯金をするのは簡単ではありません。

とはいえ、結婚前の貯蓄が残っていたり、なかには夫がボーナスを得るたびに妻にもボーナスをあげるなんていうケースも。主婦であっても十分な貯蓄があるケースも見受けられました。

ただし一家の貯蓄は、主婦が家の一切を切り盛りしての貯蓄です。主婦の貯金額は、家庭の貯蓄と一緒であると考えることができるのではないでしょうか?

 

9:貯蓄は必ずしも年収と比例しない

年収が高くても派手なライフスタイルを楽しんでいると、貯金は一向に増えません。貯蓄の計画をしたら、計画倒れにならないよう日々の支出を見直す必要があります。

また40代で2,000万を超える貯蓄をするためには、年収から貯蓄をするだけではなく、投資などを通じて資産を増やすという方法も検討する必要がありそうです。

将来を見越して十分な貯蓄計画を立て、それを実行していきたいものですね。

 

【参考】

平成21年全国消費実態調査 – 総務省統計局

家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]各種分類別データ(平成29年)- 知るぽると

家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]設問間クロス集計(平成29年) – 知るぽると

平成28年分民間給与実態統計調査 – 国税庁