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「男らしくない」はセクハラ?男性をイラつかせる「男らしさの押し付け」とは
大船くじらK.Ofuna
目次
隠す1:「男らしくない」って言うのはセクハラ?
「男らしくない」とは、頼りない性格や、ナヨナヨした見た目の彼氏などに、ついついかけてしまいがちなセリフです。しかしこのセリフは、言われたほうはイヤな気持ちになったり傷付いたりするもの。
「男は強くあるべき」「女はおしとやかに」など、性別で勝手な決め付けをして相手を責めたり、からかったりする行為は、セクハラやジェンダーハラスメントになる可能性があります。
言われた男性がどう受け止めるかにもよりますが、一見気にしていないように見えても、深く傷付いてケースもあるでしょう。安易に性別で「こうあるべき」と相手に強要すべきではありません。
2:女子が考える「男らしくない」性格的特徴に反論!男子の言い分
まずは「男らしくない」と言われる性格的特徴に対して、反論のある男子の気持ちを紹介します。
(1)頼りがいがない
女子に「頼りない」と言われがちな男子は、頼りなさのなかに思いやりや優しい心を併せ持っているケースも多いです。デートで食事をする店をなかなか決められないのは、「彼女が喜ぶお店をチョイスしたい」という気持ちの表れ。他人に強くものが言えないのは、「誰も傷付けたくないから」です。
すべての頼りなさを肯定するわけではありませんが、心の優しさからの頼りなさは多少、大目に見てあげてほしいもの。
(2)言い訳がましい
あれこれと、起きてしまったことに対して言い訳をすると「言い訳ばかりで男らしくない」と言われます。自分のせいじゃないと主張する姿は見苦しいかもしれません。しかし、自分に落ち度がないときは、言い訳のひとつもしたいものです。
同僚のミスがなぜか自分に押し付けられる。みんなのミスなのに自分だけ責任を取らされる。そのようなときに黙って自分だけが痛みを背負うのは果たして正しいのでしょうか。
(3)お金にセコイ
「食事は絶対に割り勘」「服や靴がボロボロなのに買い替えない」……単純にケチなだけな場合も多いですが、ケチとは違う別の理由でお金に細かくならざるをえない人もいます。
食事をおごらないのは収入が少なくて、おごりたくてもおごる余裕がない場合もあるでしょう。服や靴は自分的にはまだまだ使用できるので、ギリギリまで使いたい、物を大切にする男子なのかもしれません。
(4)ネチネチしつこい
すぎてしまったことを、いつまでもネチネチとしつこい男子。彼女の生活態度に対して細かい部分まで口うるさく言う男子。「ネチネチ男らしくないんだよっ!」と言ってやりたい気持ちになるでしょう。
しかし、彼女にも原因があるケースも。彼女がいつも同じ失敗を繰り返していて、ガマンが限界に達したケースが考えられます。生活態度に関しても、常識からかけ離れていて「自分が言わなくちゃ」と思っている可能性も。
(5)弱音ばかり
彼氏がいつも弱音ばかりでウンザリ……。「男なら強くいてほしい」そんな思いを抱くこともあるでしょう。しかし男子のなかには、心を許せる相手にだけは自分の弱い面を見せたいと考える人もいます。
普段、外の世界では強気で気を張っている分、彼女にだけは弱音を吐いて共感してもらいたい気持ちや、甘えたい気持ちがあるのです。
3:男らしくない…!見た目の反論3つ
続いて見た目に関しての反論も紹介します。
(1)ガリガリ
ガリガリ体型はトレーニングすれば筋肉が付く人もいますが、付きにくい人もいます。ガリガリ体型を細マッチョにするとなると、結構な努力と時間が必要。安易にガリガリの体型をいじってほしくないもの。
女子が体型のことに触れてほしくないのと同様に、ガリガリとか太っているとか、男子だって触れてほしくないと思っているのです。
(2)女子より女子力が高い
スキンケアや脱毛、果てはメイクまでする女子力高めな男子。自分より女子力高めな彼氏だとついつい「男らしくない」と言いたくなるでしょう。しかし、見た目の女子力の高さは清潔感につながるもの。女子の嫌う不潔感を防ぐ意味もあるのです。
キレイな肌を手に入れたい気持ちや、体毛に覆われた手足に抵抗を感じる男性がいることを認めてほしい気持ちもあります。
(3)ファッション
カラーやシルエットなどユニセックスなものを好んで着る男子も多いです。それでいて顔立ちまで中性的だと、一緒に歩いていても「どっちが女子かわからないよ」なんて思ってしまうこともありますよね。
しかし、ファッションは自己表現でもあり、「好きな格好をさせてくれ」が男子の本音。体型や顔立ちによって自分らしい服装をしているのだから口出ししてほしくないのです。
4:それでも男らしくなってほしい!方法5つ
言い分があっても、彼氏にはやっぱり男らしくあってほしいと思う人もいるでしょう。ここでは、彼氏に男らしさを備えてもらう方法を紹介します。
(1)一緒にジムに通う
ガリガリ体型に不満があるなら、鍛えて筋肉を付けるのが健康的かつ効果的な方法。ジムに通ってトレーニングするように仕向けましょう。しかし、ここで彼氏にだけやらせるのは不公平。彼女も一緒にジムに通ってエクササイズに励むのです。
義務感でやるよりも一緒に楽しんだほうが長続きしやすいでしょう。一緒に汗を流すことで、より絆を深める効果も期待できます。
(2)とにかく頼る
彼氏が男らしくなくて頼りないと、自分がしっかりしなくちゃ!という気持ちから、彼女が男らしくなってしまいがち。そうなってしまうと彼氏は「彼女がやってくれる」とますます頼りなくなってしまいます。
なんでも自分でやってしまわないで、とにかく彼氏に頼ってみましょう。頼られることで、責任感が生まれて男らしさが身に付いていくはずです。
(3)男らしさはカッコイイと思わせる
彼氏が、男らしさという概念にまったく価値観を見い出せていない可能性もあります。そんな状態では男らしくなってもらうのは難しいもの。彼氏に「男らしい人はカッコイイ」と教育してみましょう。
男らしい人が出てくる映画やドラマ、本などを彼氏に見せて、「こういう人カッコイイよね」と「男らしい=カッコイイ」という意識を植え付ければ、自然と「自分も男らしくなろう」となるはずです。
(4)責めないで褒める
男らしさを求めているのに、男らしさがみじんもない彼氏に対して苛立つこともあるでしょう。思わず強い口調で責めてしまう場合もあるかもしれません。しかし、それでは「怒られたくない」と委縮して、ますます男らしさから、かけ離れてしまいます。
彼氏が理想とは違うからといって、怒ったり責めたりしないことです。むしろ少しでも男らしいところを見せたら、大げさなくらいに喜んで褒めてあげましょう。のせられたほうが人は変われるものです。
(5)選択は彼氏にゆだねる
優柔不断や人任せな態度に不満があるなら、あえてあらゆる選択を彼氏に任せて、決断力を養わせてみましょう。デートでどこに行くか、食事は何を食べるかなど、すべて彼氏に決めてもらうのです。
自分で決める習慣がつけば、優柔不断から脱却できるかもしれません。ポイントは彼氏の決断を尊重してあげること。せっかく決めたのに否定されると、「やっぱり自分で決めたくない」となってしまいます。
5:男らしさを求めすぎない
彼氏が男らしくないと不満を持つこともあるでしょう。しかし、男らしくとか女らしくとか、性別によって相手を型にはめるのは、その人の個性を消してしまう場合もあります。男らしさを求める気持ちは理解できますが、彼氏の個性を尊重するのも大切ですよ。