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母子家庭のブログが読みたい!貧乏に負けないシングルマザーの貧困ブログ
三浦 希枝K.Miura
目次
隠す1:母子家庭ってどんな生活してる?母子家庭の貧困率は…
厚生労働省によるひとり親世帯の統計(平成28年度)では、仕事をしているシングルマザーの割合は81.8%。そのうち正社員として働く割合がもっとも多く約44.2%、2番目に多いのがパートやアルバイトで働く割合で、43.8%です。
しかし、貧困率でいうと、平成21年の厚生労働省の各種世帯の所得等の状況「7 貧困率の状況」をみると50.8%。これはシングルファザーも含まれている数字ですが、単純に見て、パートやアルバイトで働く43.8 %の人たちは、貧困に陥っている可能性が高いと考えられます。
削れるお金は削り、いかに節約できるかを常に考えながら、子どもの成長に支障がないように生活していかねばならない……。そういった実態があるといえるでしょう。
2:たまさんのブログが人気!貧乏に負けないシングルマザーのブログ5選
では実際にシングルマザーでどう生活費をやりくりしているのか、住居や学費などお金のリアルを周りに聞くことってなかなかできないですよね。そんなとき便利なのが「シングルマザーのブログ」の存在です。
同じように生活に奮闘しながらどう生活しているのかを記録に残してくれているママたちの中から、役立つ情報がたっぷりのブログをご紹介していきます。
(1)裁判離婚シングルマザーたまのブログ
シングルマザーは貧困で苦しんでいる!そんな現状を打破するための情報を積極的に発信してくれている「たま」さんのブログ。
生活保護の受給条件やひとり親が受けられる手当の一覧を、ブログの記事でわかりやすく情報を提供してくれていて、何から手をつけていいのか……と悩んでいるシングルマザーの人にはとても有益です。
(2)ふたりでがんばろ。
ひとり娘を育てながらシングルマザーとして頑張る「細魚」さんのブログでは、カテゴリ別に離婚経緯やコスメ事情なども載せてくれていて、「自分にかけられるお金はないけど、どうしたらいいの?」という悩んでいるママにもおすすめ。
また不動産の財産分与についても、詳しく記載されているので離婚後に共有財産のことで悩みそう……なんていう人にも、参考になるのではないでしょうか。さらに娘さんの教育についてもブログでは触れられているので、学費や進学時のお金についての情報も参考にできます。
(3)NEW!シングルマザーLINDAの子育てMEMORY
ふたりのお子さんが巣立っていき、シングルマザーとしてどう生活していたかを記録に残すために始めたという「LINDA」さんのブログ。
LINDAさんが子どもたちと沢山話し合い、離婚に対する子どもの質問にも真正面から向き合いながら紡いできた日々の記録は、心を動かされるものばかり。また、生活の中で子どもたちとの小さな約束など、一緒に生活していくうえで勉強になります。
(4)きみといっしょに~旦那が突然死にました~
タイトルが衝撃的ですが、ある日突然に旦那が旅立ってしまい、ひとりでふたりの子どもを育てていくことになった「せせらぎ」さんのブログです。
急なパートナーの死から、どのような手続きが必要なのかといった葬儀費用のリアルなど、悲しんでばかりはいられないお金についてのことも詳しく記載されているのも勉強になります。自分の気持ちの整理のしかたや、子どもたちとの生活ついても癒されるイラストとともに記録されていて学ぶことも……。
特にパートナーの死後の手続きについては、ブログ内にある「せせらぎ通信」で詳しく読むことができるので、手続き情報を知りたい人にはこちらがおすすめでしょう。
(5)時々パパまでやっています! ~シングルマザーの奮闘ブログ~
お子さんが小さいときに離婚をしてから、まず3年間は子どもとの時間を大切にしながら生活して、その後、正社員で仕事をしようと一念発起! 資格取得をして、お金のことや生活のことを日々工夫しながらマイホーム購入をしたという「Roro」さんのブログです。
日々の節約は贅沢のための節約。だからこそストレスのかかり具合も違うと記録しているので、節約や貯金についても、ためになるブログだと思います。
3:母子家庭になっても貧困にならないためにできること5つ
では母子家庭になったら必ず貧困に苦しむことになるのかといえば、そうではありません。子どもと自分で生きていくために、援助や支援について勉強したり、先輩ママたちの体験談を聞いたりすれば、今後の生活について見直すこともできるはず。ここではそんなエピソードなどをご紹介していきます。
(1)不用品は有効活用!フリマアプリを賢く使おう
「ひとつひとつの金額は少ないですが、フリマアプリでコツコツ売っていけば塵も積もれば山となるで、気づいたら万単位になっているなんてことも。得たお金は貯金したり、子どもとの特別な日に使ったりと、用途はいろいろ。手作り品も意外と売れます」(Aさん・28歳/パート)
不用品は捨てるのがもっともラクですが、自分が捨てようと思っているものにも価値があると考え、試してみる価値があるでしょう。
(2)在宅ワークも活用してみて!スマホで簡単にできる仕事とは…
「ポイントサイトやアンケートサイトのモニターのメリットは、時間があるときにできること。時間も1分から30分ほどのものと幅が広く、選択肢はたくさんあります。かなりの数をこなさないとなかなか大きな金額にはならないのが難点ですが、ノルマもないので私にとっては気楽です」(Sさん・34歳/パート)
副業したいけど、子どもがいるから、ダブルワークは難しい……そんな人は、スマホを使った在宅ワークを視野にいれてみるのもいいのではないでしょうか。
(3)自分にかかるお金はとにかく安く!
「とにかく子どものためにお金を貯めたかったので、自分の持ち物は、安く安くを意識しています。
例えばスキンケアやメイク品はドラッグストアでいちばん安いものや100均を活用するなどしていますし、服もリサイクルショップで買ったり。欲しいものは買うけど、かなり妥協するという選択が必要かもしれません」(Kさん・35女性/派遣)
必要なものはちゃんと買う! しかし、安くて良い商品をとことん吟味するというのも重要のようです。
(4)母子家庭でもらえる手当・支援などをちゃんと調べて活用する
「最初は税金の世話になるなんてみっともないし、カッコ悪いし、みじめだって思っていたんですが、先輩のシンママから“子どもと自分が生きることをカッコ悪いって思うことがカッコ悪いって”言われて、なるほどそうだと納得。味方はたくさんいるんだ、って思えることだけでも心強いです」(Nさん・29歳/パート)
住んでいる市区町村によって名称や内容が異なりますが、ひとり親家庭が受けられる手当や公的制度を活用することで、生活や気持ちが少し楽になることもあります。
例えば、児童扶養手当やひとり親家庭等医療費助成、無利子・低利で修学資金等を貸してもらえる母子父子寡婦福祉資金貸付制度。その他にも、就業相談や就業支援講習会などを行っていたり、弁護士などのアドバイスを受けながら離婚した相手との養育費の取り決めなどの相談も聞いてもらえる母子家庭等就業・自立支援センター事業といったものも。お住まいの地域で調べてみると活用できることがあるかもしれません。
(5)資格取得に力を入れて勉強!ひとり親支援センターを活用
「離婚して、すぐに働き先を探さなくてはいけなかったですが就活の強みになる資格ももっておらず……。安定した収入が得られない不安があり、住んでいる地域のひとり親支援センターに相談しに行きました。
そこでパソコン技能習得の就業支援講習会をすすめてもらいました。テキスト代や検定料はかかりますが、受講料は無料。資格が取得できればと思って通いました。そこで取得した資格を強みに就活を行い、今の職場に正社員として採用してもらえました」(Jさん・28代女性/正社員)
安定ある仕事に就くために、区市町村でおこなっているひとり親家庭の就労支援窓口利用するのも手段です。自立支援プログラムや、自立支援教育訓練給付金、高等職業訓練促進給付金などの取り組みがあります。
4:シンママも、事情を汲んでもらいながらしっかり働けるはず!
筆者がシングルマザーだったときも、働きたいけれど働き先が見つからなかったり、子どもの預け先に困ったりと、苦労が絶えませんでした。
そんなとき、住んでいる地域の支援センターでの就業相談や、在宅ワークでも可能な仕事を探してみるなど、ご紹介したブログからヒントを得てみると、自分が欲しい情報が手に入るかもしません。苦しみもがきながら、なんとか筆者も女手ひとつで子どもを育てました! みなさんもぜひ参考にしてみてくださいね。
【参考】