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コンサバとは?ファッション・ライフスタイル・ビジネスまで意味をおさらい
スザクカナトK.Suzaku
目次
隠す1:もう死語なの?コンサバとは?
コンサバは、コンサバティブの略称です。正しい意味を辞書で調べてみましょう。
コンサバティブ【conservative】 の解説
1 保守的なさま。また、保守的な人、保守主義者。「コンサバティブな社会」「コンサバティブな思想」⇔プログレッシブ。
2 イギリスなどの保守党員。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
辞書的な意味としては保守的ということです。この保守とは、「旧来の風習・伝統・考え方などを重んじて守っていこうとすること。また、その立場」という意味です。
すごく簡単にいうと、「守りに入っている」ということなのですが、ファッションや仕事での使い方は少々異なるようです。
2:オフィスファッションのこと?コンサバファッションの定義
まず、ファッションにおけるコンサバについてみていきましょう。漠然としているコンサバという言葉を使いこなせれば、あなたもオシャレ上級者かも……。
(1)流行に左右されない
コンサバファッションについて辞書で調べると、下記のような記載があります。
コンサバ‐ファッション の解説
伝統的・保守的な装い。特に女性の、流行に左右されない着こなしをいう。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
保守的という意味から派生して、「流行に左右されない」という意味が生まれたのですね。時代を超えて長く愛されてきたファッションは万人受け抜群です。
(2)上品
伝統的な装いのことも指すことから、例えば昭和の女性が授業参観で着ているような甘口のスーツなども、コンサバファッションと呼ばれることが多いようです。イメージ的には、お嬢さまのような雰囲気でしょうか。女性らしい品性を感じさせるファッションは、男性人気もバッチリ。高嶺の花のイメージを与えられるかもしれません。
(3)主張が控えめ
保守的という本来の意味のとおり、主張が控えめなファッションであることも、コンサバファッションの条件のひとつ。悪目立ちせず、誰が見てもおかしくない無難な装いともいえます。オシャレというイメージは薄いかもしれませんが、多くの人に好印象を持ってもらえそうですね。
3:ワンピースが王道?大学生が愛用するコンサバファッションアイテム3選
もはや死語というイメージもあるかもしれませんが、コンサバファッションは今も多くの若者に愛されています。実際に今の大学生たちは、どんなコンサバアイテムを愛用しているのか、見てみましょう。
(1)ワンピース
カジュアルにも、フォーマルにも着られるワンピースは、コンサバ女子の必須アイテム。1枚さらっと着るだけで、あっという間にコンサバファッションが完成します。
色は白やピンクといった女の子らしいカラーが人気。ミディアム丈を選べば、エレガントな装いがかないます。
(2)トレンチコート
ビジネスシーンのアウターとしても定番の、トレンチコートも人気です。デニム合わせでもきちんとした印象がつくれるので、愛用しているコンサバ女子は多数。清潔感のある上品さがポイントです。
(3)フレアスカート
ロング丈にミディアム丈、小花柄やシンプルなワンカラーまで。女子がときめくデザイン満載のフレアスカートも、コンサバ女子に人気があります。オフィスでもデートでも女子会でも大活躍の、万能ボトムですよね。保守的だからこそ、たくさんの人に愛されるのです。
4:コンサバ系は男女ともに人気!コンサバがモテる理由とは?3つ
コンサバファッションを好む「コンサバ系」女子は万人ウケするようです。その秘密はどこにあるのでしょうか。
(1)女性らしい
清潔感のあるスカートや、かわいいワンピース。そんな装いからは、女性らしさを感じさせます。特に男性の多くは、自分にはない女性らしさにひかれる傾向があります。だからこそ男性を虜にしてしまうのでしょう。
また同性から見ても、女子力が高い女子は憧れの存在。そんな女性になりたいという願望は、嫉妬にも勝るようです。
(2)親近感がある
保守的であるコンサバ系女子は、尖っていないということもあり、親しみやすい存在。男性からすると、ファッションからして自分の世界観をもっている女性に比べて、アプローチしやすいわけです。
また同性としても話しかけやすいコンサバ女子の周りには、常に人がたくさん。ファッションは性格をも表現するといいますが、コンサバ系だと「怖くなさそう」というイメージがあるようです。
(3) 自然体
コンサバ系はあまり流行に左右されません。だからこそ、その装いには無理がなく、自然体に見えます。
自然体な人といると、なんとなく安心しますよね。そのため、コンサバ系女子の近くにいると癒されるという男性も多いようです。
5:ビジネスにおけるコンサバとは?意味や使い方、例文3つ
ビジネスシーンでもコンサバという言葉を使うことがあります。そして、場面によって意味が変わってきます。例文から意味を分析してみましょう。
(1)〇〇部長はコンサバな部分があるので…
この場合は、本来の意味どおり「保守的」であることを指します。また、「控えめ」を意味することも。場面によっては、皮肉のような言い回しで使われることもあります。
聞いている側としては、受け流すのが無難です。下手に同調すると、あまり良い印象を与えないこともあるので注意しましょう。
(2)次の企画はコンサバでいきましょう
この場合、コンサバの意味は「手堅い」ということ。一般的に「特に攻めたりせず、無難に進めたい」という意味で使われます。冒険はせず、できる限り安全運転で、派手なことはやらずにいきましょう、というニュアンスが含まれます。
(3)その企画、コンサバだね
保守的、控えめという意味を含んだコンサバという単語は、ビジネスシーンではあまりいい意味で使われません。この例文の場合、「つまらない」という意味が含まれています。残念ながら企画は練り直しになるでしょう。
6:まとめ
多くの場面で使用されるコンサバという言葉は、シーンによってさまざまな意味を持ちます。ファッションではいい意味で、ビジネスではあまりよくない意味で使われることが多いといえます。ここさえ押さえておけば、コンサバという言葉を上手に使いこなせますよ。