恋のなやみに効くメディア

自己陶酔の意味は?自己陶酔している人の心理・行動と自己陶酔を治す方法

スザクカナト

スザクカナトK.Suzaku

©gettyimages

目次

隠す

1:自己陶酔とは?類語・英語で言うと?

まずは自己陶酔の正しい意味をつかんでいきましょう。

自己陶酔とは、自己に陶酔すること。「陶酔」の意味を辞書で調べてみると、

1 気持ちよく酔うこと。

2 心を奪われてうっとりすること

(出典:小学館デジタル大辞泉)

となります。

ここから考えると、自己陶酔とは、自分自身に酔いしれることを指します。

ちなみに英訳すると「Narcissistic」。「ナルシシズム」といえば、意味がピンときやすいですね。また、日本語での類語には、「自己愛」があります。「自己満足」も近しい意味と言えます。

2:病気なの?自己陶酔しがちな人の心理5つ

自己陶酔しがちな、いわゆる”ナルシスト”タイプの人々。自分に自信がない人からすると、何を考えているのか、気になるものですよね。彼らの頭の中をのぞいてみましょう。

(1)コンプレックスがある

自分自身にコンプレックスがあるからこそ、自己陶酔する人は多いです。本当は自分に自信がないから、自分がステキな人間だと思い込みたい……。そんな思いが、自己陶酔という言動に表れてしまうわけです。「こんなに自信満々なのは、コンプレックスを隠したいからなのか」と思うと、少しかわいくも見えてきますね。

(2)自分を過大評価している

昔から周囲に褒められて育った人に多いのが、自分を過大評価しているパターンです。自分のことを客観視することができず、場合によっては”痛い人”認定されてしまうこともあります。大人になってもじぶを客観視できないと、困ることもたくさんありそうですよね。とばっちりは受けたくないものです。

(3)他人に興味がない

自己陶酔しがちなタイプの人の中には、他人に興味がない人もいます。興味があるのは自分だけ。周りから見ると、自己中心的に映る人も多いでしょう。このタイプは、身の回りにも自分を称えてくれる人しか置きたがりません。それがさらに自己陶酔感を増長させるのです。

(4)ポジティブ

自分の良いところを捉え続けることから、ポジティブな考え方をする人も多いです。前向きに生きられるのは良いことですよね。ネガティブに生きるよりは、ポジティブのほうが生きていて楽しそう。この点は見習うべきなのかもしれません。

(5)称賛されたい

自己陶酔しがちな人は、称賛されたいと感じています。自分が優れていると思っているので、人にも認めてほしいのです。

また、コンプレックスから自己陶酔してしまうタイプの人でも、称賛されたい気持ちをもっています。それは、褒められることで、自分に自信をもちたいから。もしも自己陶酔型の人に好かれたいなら、褒めるのがいちばんの近道となりそうですね。

3:自分に酔っていないかを診断!自己陶酔型の人の行動5つ

自己陶酔感は言動に如実に表れます。み特徴的な行動を見ていきましょう。

(1)常に自分を鏡でチェック

鏡だけでなく、道に止まった車のミラーや、電車内の窓ガラスまで。いつでも自分の姿をチェックしてしまうのは、自己陶酔しているからかも。鏡を見ては常に髪をいじっている人、見たことがあるのではないでしょうか。自己陶酔型の人は、人からよく見られたいというよりは、自分を見ていたい気持ちから、鏡を見てしまいがちです。

(2)自撮りをSNSにアップ

SNSを見ると、自撮り写真ばかりをアップしている人、いますよね。そんな人は、周りからも自己陶酔していることがバレバレ。ときには引かれていることさえあります。

しかし自己陶酔型の人は、自分の姿を見てほしい気持ちから、SNSへの自撮りアップをやめられません。自分のページを見返して、さらに自分に酔っていることも。

(3)自分に都合良く考える

ポジティブシンキングな自己陶酔型人間は、自分に都合良く物事を考えるのが大得意。仕事の不手際などを注意しても、全然響いていない……なんていうことも日常茶飯事かもしれません。

都合の良い未来が考えられることは、本人的に幸せかもしれません。しかし、周りからすると迷惑なことも。もっと現実を客観視してほしいと感じさせるケースもあります。

(4)自慢話をよくする

自己陶酔型人間の中でもいちばん嫌われるのが、この行動ではないでしょうか。長々と続く自慢話には、うんざりしてしまうこともありますよね。

自慢話をする理由は、もちろん称賛されたいから。つけあがらせないためにはどうすればいいのか。反応しないほうがいいのか、適当に褒めておくほうが面倒が少ないのか……。どう対応したら良いのかも、悩ましいものです。

(5)人を責める

自分に責任があるときでも、相手を責めてしまう人もいます。何かがあるとすぐ人のせいにしてしまうのです。ここまでくると、自己陶酔も困ったもの。

人を責めることで自分の成長は止まります。客観視できないため、自分を下げる行動であることに気づけないのです。

4:自己陶酔すると停滞する?自己陶酔を治す方法3つ

「私、自己陶酔しているかも」と感じて、治したいと思うのなら、以下の方法を試してみてください。新しい考え方に出会うことで、バランスのいい生き方を目指しましょう。

(1)物事を客観視する癖をつける

自己陶酔型の人に欠けているのは、客観的な視点です。仲が良い人がいれば、その人の目に自分がどう映るか、正直な気持ちを聞いてみるのも良いかもしれません。

また、周りの雰囲気を見るように心がけるのも大切。グループで会話しているときも、周りの人の表情や空気を読み、何を話すべきか、考える時間を作りましょう。

(2)人に興味をもつ

自己陶酔していると、人への興味が薄くなりがち。他の人がどんな考えでいるのかにも、興味をもってみてください。人に興味をもつということは、前述した”客観視”にもつながります。

いろいろな人たちの価値観や感情。それを知ろうという気持ちを心からもてたとき、人間的に一段階、大人になれたような気がするでしょう。

(3)たまにはネガティブに考えてみる

ポジティブであることは良いことですが、自己陶酔しがちな人の場合、時にネガティブになることも大切です。振り返ってみることで、初めて見えてくる世界もあります。ネガティブシンキングは良くないことだと思われがち。しかし実は、考え方のバランスをとるためには、これも大切なことなのです。

5:まとめ

自己陶酔は悪いことではありません。しかし度が過ぎて、人に迷惑をかけてしまうなら、治す必要性があります。自信と劣等感のバランスがとれた生き方ができれば、周りにすんなりと溶け込めて、ラクに生きられそうですね。