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独身貴族ってずるい?羨ましがられる理由と苦悩

月野 はる

月野 はるH.Tsukino

目次

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1:独身貴族の意味は?

「独身貴族」とは、結婚せずに独身を楽しんでいる人のことを指します。

結婚をすると、自分ひとりで自由にお金を使えるというケースは少なくなるもの。またライフスタイルも、次第に落ち着いたものになっていく人が多いはず。

それに対して、独身だからこそ、自分で稼いだぶんのお金を自分の好きなように使い、ひとりでのびのびとした生活を謳歌している人を、まるでお金に不自由なく過ごしているかつての貴族になぞらえたのが、「独身貴族」という言葉です。

不景気が続き、経済的に「貴族」といえる人の割合も減ってきたり、将来の不安を感じやすかったりする現代では、だんだん馴染まなくなってきていますが、それでも上の世代からすると、独り身で悠々自適に過ごしていると、「独身貴族だね」なんていわれることも多いでしょう。

2:独身貴族と言われがちな人の特徴は?5つ

(1)お金と時間に余裕がある

お金と時間に余裕があるからこそ、「貴族」という比喩が用いられているのです。手に入れたお金と時間を自分の好きに使える生活というのは、ときに既婚者からすると、羨ましいものでしょう。

(2)日々の生活が充実している

趣味を楽しんだり、仕事に活かせる勉強をしたり、やりがいのある仕事をしていたり……。日々の生活がとても充実しているのも、特徴のひとつ。毎日が充実しているので、結婚への意欲がなくなっていくことも多いようです。

(3)すぐに結婚したいとは思っていない

「いつかは結婚してもいいかな~」と、ふんわりとした結婚願望があるケースもありますが、すぐに結婚したいとは思っていない人がほとんど。自分の今の生活が気に入っているので、結婚することでペースが乱されたり、何かを決定するときに結婚相手のことを考慮したりするのが煩わしいそうです。

(4)ひとりの時間を大切にしている

ひとりでいることが好きだったり、ひとりの時間を大切にしているという特徴もあります。デートなどをして恋人と過ごす時間も大事ですが、それだけでは満足できず、自分のために使う時間も確保したいと考えている傾向もあるでしょう。

(5)こだわりが強い

お部屋のインテリアや、ライフスタイル全般にこだわりが強いと、より独身貴族に認定されがち。人と共同生活するとどうしても妥協したり、譲り合う必要のある場面が出てくるもの。それを避けて、こだわりを守りぬきたいのかな?と思われがちです。

3:そんなに楽じゃない!独身貴族の苦悩5選

「独身貴族」と聞くと、優雅に暮らしていて羨ましいと感じてしまいますが、実際には「そんなに楽じゃないんだよ!」という女性も。独身女たちに苦悩を聞いてみました。

(1)何か問題があると思われる

「私は子どものころから、ずっと結婚願望がないんです。だから結婚はこれからもしないつもり。なのに……30歳を過ぎたころから、結婚していないってだけで”何か問題があるんじゃないか”って偏見をもたれます。独身でいたいからそうしているだけなのに、いろいろ周囲に言われたり、思われたりするのは面倒ですね」(Mさん・33歳女性)

(2)将来が不安

「旅が大好きで、いつでも自由に楽しめる独身生活が大好き。周囲からは羨ましがられることも多いです。

でも、やっぱり将来に不安もあります。両親も歳をとってきたし、自分も年齢を感じることが増えてきて……。今はいいけど、数十年後はどうなっているのかなって。夫も子どももいないとなると、遠い将来頼れる人はいないだろうし。考えると暗くなっちゃうので、今は見て見ぬフリをしています」(Aさん・47歳女性)

(3)周囲からのプレッシャー

「仕事が忙しくて、恋愛なんてしている時間がないんです。でも仕事は大好きだし、打ち込める今の環境にも感謝しています。ただ、家族からのプレッシャーが年々重たくなってつらいです」(Kさん・28歳女性)

(4)見栄を張っているだけで実は寂しい

「今の生活は好きだけど、最近は見栄もあって身なりをキレイでいようと頑張ってる面もあるかも。独身だから子持ちの友人よりキレイでいたいというか……。友人のSNSも子どもの写真であふれているし、そういうのを見るとちょっと寂しい気持ちになることも」(Hさん・37歳女性)

(5)お金に余裕なんてない

「東京でひとり暮らしをしていますが、貴族なんていう言葉とは程遠いと思います。ひとり暮らしは何かとお金がかかるし、税金はたくさん持っていかれるし……全然貯金なんてできません。将来、没落貴族になそうで不安ですね」(Mさん・32歳女性)

4:まとめ

「独身貴族」という言葉からは、好きなことを楽しんでいたり、優雅だったりしていいわねという、皮肉めいたニュアンスを感じますが、実際は十人十色。見えてない部分もきっとあるでしょう。人からどう思われるかにとらわれず、趣味や仕事に全力を捧げて、自分の時間を大事にする生き方は素敵だと筆者は思います。