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先走り汁って我慢汁のこと?エッチ中に彼が濡れる仕組みと正しい避妊法
大船くじらK.Ofuna
1:先走り汁とは?我慢汁のこと?
「先走り汁」とは、性的な興奮や刺激を加えられることで、男性のアソコから分泌される無色透明で少し粘り気のある液体のことをいいます。「それって我慢汁と違うの?」と思う人もいるかもしれません。実は、先走り汁と我慢汁は呼び方が違うだけで同じ液体のことです。
医学的には「カウパー腺液」や「尿道球腺液」と呼ばれています。いろいろな呼び方があって混乱してしまいますが、すべて同じものです。決して何種類もの液体が分泌されているわけではありません。今回の記事では、「先走り汁」で統一していきたいと思います。
2:先走り汁についての基礎知識5つ
まずは先走り汁について、基礎知識や注意点など紹介したいと思います。
(1)性的興奮で分泌
先走り汁が分泌されるタイミングは、アソコに刺激を加えられているとき。彼氏とエッチをする際に愛撫をしていると、だんだんと分泌されてきます。性的興奮をしているときにも出るので「愛撫前からすでに先走り汁で濡れている」ということも珍しくはありませんし、ひとりでエッチな本や映像を見ているときに分泌されるケースもあります。
(2)エッチのときの挿入や動作を円滑にする
女性も性的興奮やアソコへの刺激で「濡れる」状態になって、愛液が分泌されると思います。愛液にはエッチの挿入や動作をスムーズにする働きがあります。男性の先走り汁も同じ。潤滑油のような役割をすることから、若干粘り気があるのが一般的です。
(3)精子を守る働きも
先走り汁には精子を守る働きがあるといわれています。精子が通過する男性の尿道や女性の性器内は通常は酸性状態。しかし、精子は酸性に弱い性質なので、そのままだと大きなダメージを受けてしまいます。
そこで活躍するのがアルカリ性の先走り汁。精子が放出される前に尿道や性器内をアルカリ性に近づけて、精子のダメージを最小限にしているのです。
(4)精子が含まれていることも
先走り汁は無色透明の分泌液で、白濁している精子とは違う成分です。しかし、分泌されるときに精子が混ざることがあります。先走り汁自体では妊娠しませんが、そこに混ざった精子で妊娠をするケースがあるようです。
「中に出さないから」と、避妊具を使用しないでエッチをしようとする男性がいますが、先走り汁でも妊娠のリスクがあるのを覚えておいてください。
(5)性感染症の危険も
性感染症に感染している男性の先走り汁にはウイルスが含まれているケースがあります。そのため、素性がわからない男性のアソコを口で愛撫するのはとてもリスクのある行為です。
3:先走り汁で妊娠する?知っておきたい正しい避妊方法5つ
先走り汁でも妊娠する可能性はあります。妊娠を望まないときはしっかり避妊をする必要があるでしょう。ここでは避妊について紹介します。
(1)外出しはダメ
絶対におすすめできないのが、何も避妊対策をしないまま挿入して、男性が発射の直前に抜いてアソコに出さない、いわゆる「外出し」行為。避妊の方法としてはとても不確実です。
挿入中にも先走り汁は分泌されています。そして、先走り汁には精子が含まれていることもあるので、その精子で妊娠する可能性があります。さらに発射の直前に挿入をやめて外に出すといっても、うまくいかないことも。タイミングを間違って中に出してしまうというケースもあるのです。
(2)コンドームを使う
コンドームの避妊失敗率は3~14%といわれています。正しい装着をしていない、劣化しているものを使用しているなどの理由もありますが、「使えば大丈夫」と安心しきれる数値とはいえませんね。
経口避妊薬との併用が確実性が向上します。しかし、性感染症を予防する効果として、コンドームは絶対につけたほうがいいでしょう。お口エッチのときも同様です。
(3)経口避妊薬を使う
低用量ピルは、服用することで排卵を抑制するもの。正しく服用すれば、99.7%の避妊効果があるといわれています。日本ではコンドームを使用するカップルが多いですが、欧米では女性の体を守るとして、服用率は高く、一般的なものとなっています。
毎日決められた容量を同じ時間に服用する必要がありますが、男性まかせではなく女性主体で避妊を行える安心感と、高い避妊効果がメリットでしょう。
(4)基礎体温法
基礎体温を測定することで月経周期を予測して妊娠しやすい期間とそうでない期間を見極める方法。月経が始まっておよそ2週間は体温が低くなる低温期、排卵が始まり次の月経までは体温が高くなる高温期にわかれます。
低温期から高温期に移行する排卵日の前後が妊娠しやすい「危険日」。高温期に入って4日程度たってから次の月経までは妊娠しにくい「安全日」といわれています。
しかし、体調次第で排卵日が乱れることもあり特定が難しいので、避妊を基礎体温法だけで行うのは危険。コンドームなどの直接的な避妊法の補助として考えてみてください。
(5)IUS・IUD
こちらは子宮内に小さな器具を取り付けて、避妊する方法です。IUSは子宮内に黄体ホルモンを継続的に放出して子宮内膜の増殖を抑えて避妊する方法。IUDは子宮内の環境を変えて受精卵の着床や、精子の動きを抑制させる避妊法です。
どちらも婦人科などで専門の医師による取り付け、取り外しが必要。IUSは最長で5年、IUDは2~5年効果があるとされています。どちらも高い避妊効果があるのと、毎日薬を飲む必要がないのがメリットです。
4:先走り汁はいろいろな働きがある
先走り汁は「挿入をスムーズにする」「精子を守る」など重要な働きを担っている分泌液で、ただやみくもに分泌されているわけでありません。そして注意すべきは、「先走り汁でも精子が混じり、妊娠の恐れがある」こと。エッチの際には、正しい避妊を行いましょう。