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結婚指輪「いらない派」のリアルな声!不要だと思う理由と離婚率との関係
松田優Y.Matsuda
目次
隠す1:結婚指輪はいらないと思う人の割合は?
結婚指輪はいる? それともいらない? たびたび議論されるこのテーマ。最近はいらない派の人が増えているともいわれますが、実際はどのくらいの割合の人が「いらない」と考えているのでしょう。
今回『MENJOY』では、独自のアンケート調査を実施。20代~40代の女性359人に対し「結婚指輪は必要ないと思いますか」という質問をしてみました。
結果は以下のとおりです。
必要ない・・・135人(38%)
必要・・・224人(62%)
結果としては「必要」という人が6割。数としては「必要ない」を上回る結果となりましたが、結婚指輪をすることが100%当たり前だった時代を考えると、変化は起きつつあるといえそうです。
2:もったいないから?無駄なの?結婚指輪はいらないと思う理由
次に、同じアンケート対象者で「必要ない」と回答した人に対し、その理由も尋ねてみました。
その結果のうち、多かった意見を5つにまとめてみました。
(1)「邪魔になる」
「家事をするときに邪魔だから」(35歳女性/その他)
「邪魔だし、なくしたら大喧嘩になりそう」(46歳女性/総務・人事・事務)
「つけているが邪魔に感じることが多々ある」(39歳女性/総務・人事・事務)
回答のなかでもっとも多かった意見が、「邪魔になる」というもの。指輪をしていると、家事や仕事など、細かい作業をするとき気になってしまうのは確かです。実際に身につけている人のなかにも、邪魔に感じている人もいる様子。
邪魔になるものは最初から必要ない、と考える人が多いようです。
(2)「もったいない」
「将来の為に貯金をしたいから」(25歳女性/総務・人事・事務)
「そのお金を旅行など、ほかに回したいから」(29歳/学生・フリーター)
「ほかにお金をかけたいことがあるならば、そちらにかけるべきだと思う」(29歳/総務・人事・事務)
結婚式はもちろん、新居への引っ越しや家具の購入、新婚旅行など、あらゆる面でお金がかかる時期。ひとつひとつの金額も大きいことから、高価な結婚指輪の負担までとなると……二の足を踏んでしまうのも頷けます。
限りある予算。指輪という宝飾品にお金をかけるより、もっと現実的な使い道に、と考える人も多いようです。
(3)「仕事でつけることができない」
「職業柄つけられない」(26歳女性/主婦)
「仕事上外さないといけないし、つけ外ししてたらなくしかけた」(36歳女性/主婦)
「職種によっては危険な場合もある」(39歳女性/その他)
飲食業、看護士、介護士、美容師……例に挙げたのはほんの一部で、指輪をすることができない仕事は想像以上にたくさんあります。
日中の大半が仕事時間であることを考えると、つける頻度がぐんと減ってしまうのは必至。せっかく結婚指輪を購入しても、仕事でつけることができないのであれば意味がない、と考えるのも納得です。
(4)「アクセサリーに興味がない」
「指輪をつけなれていないから」(40歳女性/総務・人事・事務)
「指輪の代わりに時計がいい」(44歳女性/その他)
「普段アクセサリーはつけないので、うっとうしいから」(45歳女性/総務・人事・事務)
指輪を含め、アクセサリー類に興味がないという意見もありました。興味がないものに多額の費用をかけてまで……と思うのは自然なこと。指輪を身に着けること自体が好きになれない人にとっては、無用なものでしかないのかもしれません。
(5)「形に捉われたくない」
「ふたりの気持ちが結ばれていればいらない」(33歳女性/その他)
「慣習になってるだけで、必ず必要とは思えない」(39歳女性/総務・人事・事務)
「愛によって結ばれればそれでいいので、指輪は必要ないと思います」(28歳/学生・フリーター)
結婚式然り、結婚生活然り、結婚にまつわる事柄が多様化している時代。「結婚指輪を買って当たり前」という考え方に流されず、自分たちが納得できる形をとりたいというカップルは増えているでしょう。
指輪をしてもしなくても、ふたりの絆に影響がないと考える人にとっては、こだわる必要がないことかもしれませんね。
3:婚約指輪はいらない代わりにほしいものとは?
結婚指輪の代わりになる記念品といえば、やはり時計が人気。「ふたりの時間を共に刻んでいく」という願いを込めて、ペアの時計を購入する人は多いようです。アクセサリーではネックレスやピアス、男性であればネクタイピンを選ぶ人も。ほかには、新生活を見込んで実用的な家電を買うというケースもあります。
また、物を購入するのではなく、新婚旅行をアップグレードするといった、ふたりで体験できることに使う人もいるようです。
4:結婚指輪なしでも後悔しない?本音3つ
「結婚指輪なし」という選択をした人の本音はどのようなものでしょうか。よく聞く意見を3つピックアップしてみました。
(1)他人の結婚指輪を見ると……
結婚した当初はいらないと思っていても、気が変わることもあるのが人間です。既婚者同士で指輪の話になったときなど、話題に入れず寂しい思いをすることもよくあること。
特別な意味がある指輪だからこそ、後々改めてとなると買いにくいのも事実。他人の指輪を見て羨ましくなったとき「あのとき買えばよかったかな」と後悔することもあるようです。
(2)独身だと間違われてしまう
結婚指輪は、既婚者か独身者かを判断する大事な印でもあります。「左手に指輪をしていない人=独身」と思い込んでいる人も多く、異性から恋愛対象としてみられてしまう可能性もあるのです。
自分自身だけでなく配偶者も結婚指輪をしていないことで、余計な心配が増えてしまったという意見も見られます。
(3)特に不便はない
後悔している人がいる一方、まったく問題ないと感じている人もいます。事実、実際の結婚生活のなかで指輪がどうしても必要になる場面はあまりありません。
指輪が夫婦円満のバロメーターになるわけもなく、仕事の都合などで身につける機会がない人にとっては尚更不要なもの。当人同士が気にしていなければ、結婚生活に与える影響は少ないのかもしれません。
5:結婚指輪なしだと離婚率はどうなる?離婚しやすいといわれる理由
結婚指輪は永遠の愛を誓った証。左手薬指という、常に視界に入る場所に身につけていることで既婚者の自覚が芽生える人もいるでしょう。逆をいえば、指輪がないことで「結婚した」という意識をきちんともてない人もいるかもしれません。
また「既婚者で指輪をしていない人は夫婦仲がよくない」と判断されることもあり、結果的に異性に誘われる隙ができてしまうともいえます。
指輪をしていないことが離婚問題に直結するかどうかはさておき、結婚指輪をしている人に比べて、抑止効果が弱い面があることも否めません。
6:まとめ
人生の大きな節目である結婚。一生に一度のことだからこそ、指輪を含め自分たちが納得した形をとりたいと思うのは当然です。形式に捉われず、ふたりが本当にいいと思うやり方で幸せなスタートを切ることができたら素敵ですね。