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結婚式に訪問着で出席するには?選び方や髪型のポイントを解説
コマツ マヨM.komatsu
1:結婚式に訪問着…親族でも失礼にならない?
結婚式に和服は、とてもベストな選択です。とは言え、洋服と同じように和服にも相応しい場面、相応しい種類があります。親族の結婚式に出席するなら、未婚女性なら振袖、既婚女性や未婚でも30歳前後を過ぎた女性は訪問着や色留袖を着るのが相応しいと言われています。
親族や親友、幼馴染など親しい間柄以外の結婚式で訪問着を着るのってちょっと張り切りすぎ……?というイメージもあるかもしれません。しかし、訪問着などのフォーマルな装いは結婚式には最適。訪問着は華やかで豪華な印象の着物なので、親族以外の挙式に出席する場合には、訪問着より少し控えめな印象の付け下げなどを選んでもOKです。
2:髪型はどうする?結婚式に訪問着で出席するときのマナー5つ
(1)そもそも、訪問着とは?
和服には振袖、留袖、色無地、訪問着、付け下げ、小紋、紬、浴衣と、着用する場面よって相応しい種類(格)があります。
訪問着とは一般的にフォーマルシーンで着る着物。もっとも格が高く、肩や胸周りから袖や裾に豪華な柄が入っているのが特徴です。披露宴など着席する場面では、上半身に華やかな柄が入っている訪問着が適していると考えられています。
(2)訪問着以外に、結婚式に着ていい着物はある?
先述のように振袖は未婚女性の正装、留袖は既婚女性のもっとも格の高い正装です。黒留袖は花嫁・花婿の母親や親族が着るもので、色留袖は花嫁・花婿の親族や主賓などゲストとして出席する際に最適。
訪問着のほかに結婚式で着用できるのが付け下げ。訪問着に比べて柄が小さく、控えめです。訪問着は、着物の豪華さに合わせて帯もそれ相応の豪華なものを合わせる必要がありますが、付け下げの場合は訪問着よりも組み合わせられる小物のバリエーションが幅広く、いろいろなコーディネートを楽しめます。
相手が親族や目上の人なら訪問着、格式張った挙式でなければ付け下げでの列席もOKです。
(3)付け下げ以下の格の着物は避けて
付け下げ以下の格である、小紋や紬、浴衣などはフォーマルシーンには不向きなので気をつけて。全体に小さい柄が散りばめられている小紋は、洋服で言えばカジュアルなワンピースのようなもの。
紬も同じく普段着やおしゃれ着としての位置付けなのでお祝い事には向きません。浴衣は、部屋着やパジャマのようなものなので言わずもがなです。
(4)白色NGは和服も洋服も同じ
白は花嫁の色、というのは和服も洋服も同じ。白地の着物はもちろん、限りなく白に近いベージュや黒字の着物も紛らわしいので避けたほうがいいでしょう。
しかし、男性が白のネクタイをつけるように、女性もバッグや草履は白色でもOK。また、足袋は柄物よりも白色が正装です。ハンカチも白色のものがよいですが、ピンク色や明るい色もよいとされています。小さなところまで気を配るのも和服の楽しみ方だと思います。
(5)格式張った式ならアップヘア、カジュアルな式ならハーフアップやダウンヘアなども
親族や上司、先輩、目上の人の結婚式、主賓として列席する場合は、ヘアは華やかなアップスタイルがよいと思います。ダウンヘアが悪いわけではないですが、お祝いするという気持ちを込めて、精一杯華やかに装っていくのがマナーです。
レストランウエディングや1.5次会などのカジュアルなパーティーなら、ダウンヘアやハーフアップなど、華やかな装いにあったスタイルでも。人生の門出を祝うのに相応しいスタイルなら問題ありません。
3:結婚式の訪問着をレンタルするには?
普段和服を着る機会がない人は、訪問着などをレンタルするのもいいでしょう。着るたびに違う柄の着物を楽しむこともができます。
(1)レンタル料金の相場は?
レンタルの相場は正直言ってピンキリです。帯や草履などの小物を含めたフルセットで1万円前後のものから、3万円、5万円と着物によって違います。また、素材が正絹かポリエステルなどの化繊かでも価格が異なります。
注意点としては、必要な小物を含めたフルセットなのか、着物だけの値段なのかを確認すること。多くの場合フルセットでのレンタルですが、着物のみのレンタルもあります。確認を怠ると、着物だけが送られてきて着ることができなかったということにもなりかねません。
(2)正絹ってなに?
正絹(しょうけん)は、いわゆる絹糸だけを使った布地。繊細な素材ですが、非常に艶やかでシワが付きにくく、着るとしっくりと体に馴染んでくれます。正絹の着物はもちろん、特に正絹の帯はしっかり締めることができて、少々雑に締めても長時間もちこたえてくれます。
一方ポリエステルは、正絹ほどの上質さはないものの正絹の着物よりもお手頃価格で手に入り、汚れが付いても洗うことができるので便利。リーズナブルなレンタル着物は、ポリエステル素材のものも多いので、レンタルの際には素材にも注意を。予算や見た目の高級感などで合うものを選びましょう。
(3)レンタル日数にも注意
インターネットでの注文や、式場に配達してくれるレンタルショップの場合はレンタル日数に注意を。あまりレンタル期間が短いと、手元に届くのが遅れたら式に間に合いませんし、災害や交通トラブルなどで返却日を過ぎてしまい延滞料金が発生する場合もあります。
最低でも前日までに手元に届いているなど、余裕をもったレンタルを。
4:ぜひ着物で参加を!
結婚式に着物で参加。憧れているけど、なかなか実行できないという人も多いのではないでしょうか。いまはレンタルも充実していますし、ヘアセットと着付けは美容室に頼むこともできるので、気軽な気持ちでチャレンジしてみてください。ただし、着物のときはお料理の食べすぎに注意です。