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あまり知られていない「ワキ汗やニオイ」の興味深い事実10個【前編】
大山奏K.Ohyama
暑い日が続きますね。この季節は、デートのときにワキ汗が気になって仕方がないという人も多いのでは?
そこで、そんな悩みを解消するために知っておいて損はないワキ汗・ニオイについての10の知識と対策法をご紹介します。
今回お話を聞いたのは、月間PV数が50万を超える人気サイト『モテる女の小悪魔な恋愛術』管理人チロルさんです。
■1:ワキ汗、ニオイの原因
チロルさんによると、ワキ汗には2種類あるそうです。
「汗を分泌する汗腺には“エクリン汗腺”と“アポクリン汗腺”の2種類があります。2種類とも同じ汗腺ですが、水分量や含まれる成分に違いがあります。
エクリン汗腺から分泌される汗の成分は、99%が水、残り1%が塩分・尿素・アンモニア・ミネラルなどです。アポクリン汗腺から分泌される汗と違い、無色透明で粘り気がないのが特徴です。
また、エクリン汗腺から分泌される汗は、生命維持に欠かせない体温調整や皮膚の乾燥防止など重要な役割を果たしています。
一方、アポクリン汗腺から分泌される汗は、脂肪・たんぱく質・糖質・鉄分・色素・尿素・アンモニアなどを多く含んでいます。
エクリン汗腺から分泌される汗と違い、乳白色で粘り気があり、さまざまな物質を含んでいるので、細菌などによって分解されたときに独特なニオイが発生します」
みなさんは、この2種類の汗の違いについてご存知でしたか?
■2:ワキ汗のニオイとワキガ(腋臭)の違い
1を読んで気づいた方もいるかもしれません。普通のワキ汗は、エクリン汗腺から分泌され、多少の汗臭さはあるものの、基本的には無臭だそうです。エクリン汗腺からの汗の場合は普通のデオドラント対策でニオイを防ぐことができるのだとか。
ワキガのあの嫌なニオイは、アポクリン汗腺から分泌される汗と細菌。脂肪分とが混ざり合うことで発生するのです。
■3:ワキ汗のシミ、黄ばみ、ニオイ対策
「日本人は欧米人に比べてワキガの人は少ないので、多くの場合は適切な対策をとることでシミ、黄ばみ、ニオイはかなり防止できます」
というわけで、チロルさんに教えてもらった対策方法は以下のとおりです。
(1)食生活を改善する:緑黄色野菜に含まれるビタミンA、胚芽やゴマに含まれるビタミンEによりニオイを抑制することができます
(2)気持ちのいい汗をかく:日頃からスポーツや半身浴などでサラサラな汗をかく習慣を身につけましょう
(3)水分補給:こまめな水分補給をすることが効果的
■4:制汗剤・デオドラント剤の選び方と、使い方
「制汗剤、デオドラント剤は目的に応じて選び方、使い方にコツがあります」
と教えてくれたチロルさん。具体的にはどうしたらよいのでしょうか。
「殺菌・抗菌作用のあるデオドラント剤で細菌の増殖を抑えれば、基本的に汗をかいてもニオイは発生しません。しかし、制汗剤・デオドラント剤は持続時間に限界があります。
制汗剤・デオドラント剤を使うときは、ワキの汗をよく拭いてから使用するようにしてくださいね。
ワキに直接つけるクリームタイプやロールオンタイプの制汗剤のほうが、スプレータイプの制汗剤よりも汗・ニオイを抑えられるうえ、より長く効果も持続します。スプレー缶特有の音を気にせず、どこでもサッと使えます」
■5:ワキガ体質の見分け方
「ワキガ体質の人とそうでない人は6つのチェック項目で大体見分けられます。以下のうち該当する項目がなければ大丈夫だと思います。
(1)両親のどちらかがワキガ体質である
(2)毛深い
(3)耳垢が湿っている
(4)衣服のワキの部分に黄色いシミができる
(5)お風呂上りでもすぐに体臭が気になる
(6)脂性
自分がワキガかどうかは、きちんと専門医に診てもらわないとわかりません。自分の体臭が気になる人は、ちゃんと病院へ行って診察してもらうのがいちばんです」
いかがでしたか?
【前編】では、ワキ汗の正体・ワキ汗のニオイの原因・制汗剤の使用ポイントを紹介しました。【後編】では、数百円の材料で作れる消臭・制汗剤の作り方などをご紹介します! お楽しみに。
【参考】
※ チロル・・・『モテる女の小悪魔な恋愛術』管理人。サイトは月間50万PVを超える。Twitterは@love2_talk。
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by anetz