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深入り厳禁!? 知られざるインド人男性の恋愛事情9つ【3/3】

中田綾美

中田綾美A.Nakata

『インド人の頭ん中』の著者・冬野花さんからのお話をもとに、インド人男性との恋愛事情についてお届けするシリーズも今回が最終回です。

前回の記事、および前々回の記事では、かなりシビアな実情も紹介したので、「インド人男性との恋愛はちょっとムリかも……」と思ったかたも多いかもしれません。

今回は、それでもやっぱりインド人に惹かれてしまうかなりユニークな側面を紹介していきます。

 

目次

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■7:彼の一人暴走に要注意

「いまだにお見合い結婚が主流で、男女の自由な交際が社会に受け入れられていないインド。そんな中で育った彼らは、たいていは恋愛初心者です。だから、日本では誰もが十代くらいから徐々に学び始める“恋愛するうえで経験するあれこれの感情”に免疫がなく、そのまま思い切り振り回されます。

束縛したい心、嫉妬、相手の過去に対する感情など、恋愛につきものの辛い感情や、“好きでたまらない”などの熱情に、思う存分振り回されてしまうのです。

その結果、ふたりでしているはずの恋愛なのに、ふと気がつけば彼がひとりでパニックになったり、ひとりでどんどん暴走して彼方へ行ってしまうことに。あなたがついていっていないことにも、彼は気づきません。

“君のためなら何でもできるんだ”とか“いかに君は運命の人か”を恋愛ドラマさながらに語られても、3割減くらいの感覚で冷静に聞いたほうがいいかもしれません。むやみに彼の一人暴走に合わせてしまうのは要注意」

恋愛に免疫のない人というのは、ひとたび恋に落ちると暴走しがちです。そんなインド人男性を「かわいい」「情熱的で素敵」と好意的に捉えるか、それとも「正直めんどくさい……」と思うかはあなた次第!?

 

■8:暴走の果てにストーカー化する危険性も?

「インドは何かと濃い国。映画の中でも、主人公にひとたび“好きかも”と思った子ができると、天を仰いで小鳥と戯れたり、花畑を転がりまわったり、片膝ついて絶望したり、素手でコンクリートをパンチしたりと、舞い上がり方や落ち込み方が半端ではありません。

お目当ての女の子の座っていたイスに頬ずりしたり、彼女の通ったあとの風を嗅いだり、電信柱の影に隠れて彼女の跡を追ったり、100回ミスコールしたり、彼女の連絡先をどこかから盗んだり……。

こうした行動は、インド映画の中では決して“ヤバい男”の表現ではなく、“主人公の愛がいかにスゴいか”の表現として登場します。“あれは映画の中だけの話さ”と冷静を装おうインド人も潜在的には、インド映画体質が染み込んでいるもの。

日本人男性にはないコテコテ愛情表現をしてもらえるのは嬉しいときもありますが、異常な束縛や、ありえないしつこいミスコール、別れた3年後でも舞い込むポエムメールなどにご用心。彼らはそれを“こんなにも愛しているのだアピール”として自信満々にやっています」

そこまでやるかインド人!? 頭で想像する限りでは、まるでギャグ漫画のようです。その暴走ぶりをぜひ実際に見てみたくもありますが、他方で、当事者となるとかなり大変なような気も……。

 

■9:純粋さに関しては世界有数

「最初は運命の人かのように思えたインド人彼氏も、付き合いをもっと進めたい場合には、両国の恋愛・結婚観のあまりの違いにより、うまくいくことのほうが少ないのが現状。

でも、インドの家族の考え方が運よくとても先進的だった等、インド文化独特のハードルをクリアしている場合には、とてもいいパートナーになる場合が多いです。

日本人男性と比較した場合、インド人男性はたいてい、あまりスレていません。基本的に純粋で、老人や子供に優しい、生き物を大切にする、など人間的な部分が病んでいない人が多いです。女性の涙にも真っ直ぐです。

また、インド独特の貞操観念により、“パートナーに対する誠実さ”や、“夫としての責任感の強さ”はバツグン。女性を守るべきものとして扱う文化があるので、日本ではとうの昔になくなってしまった古典的な男らしさも持ち合わせています。重いものを持ってくれる等、ささやかな“守られ感”に感動することは多いはず」

前回の記事でもお伝えしたとおり、インド人男性との付き合いでは、彼の家族との関係がとにかく高いハードルになるものと考えられます。でも、そのハードルさえ乗り越えられれば、ピュアなインド人男性と幸せな関係を築いていけるかもしれませんね!

 

以上3回にわたって、インド人男性との恋愛事情についてお届けしましたがいかがでしたか?

中国に次ぐ人口を誇る彼らとは、いつ知り合う機会があるかわかりません。運命の出会いの末、彼らと恋に落ちたときに備えて、日本の常識ではちょっと考えられない彼らの恋愛事情をぜひおさえておきましょう!

 

【取材協力】

※ 冬野花・・・10年に及ぶインドとの縁を生かすべく、インド在住時(2004-2008)よりフリーライターとして、各種メディアにてインド情報を執筆している。著書にインド人の実態をリアルに描いた『インド人の頭ん中』(中経出版)がある。