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むかつく上司のタイプ別対処法…許さず戦う手段とは?
大山奏K.Ohyama
1:上司にむかつくことある?
上司との関係性の良し悪しって、そのまま仕事のパフォーマンスにも関わってきますよね。上司との関係が良ければスムーズに仕事が進みます。しかし、むかつく上司だと指示を聞きたくなくなることも……。
『MENJOY』では20~40代の有職者男女500人を対象に、独自アンケート調査を実施。「上司にむかつくことはありますか?」と質問してみました。
結果は以下のとおりです。
ある・・・349人(70%)
ない・・・151人(30%)
約7割近い人は、不幸にも上司とのそりが合っていない様子。では、むかつく上司にはどんなタイプの人がいるのか、どう対応すればスマートなのかを見てみましょう。
2:むかつく上司のタイプ7つ
(1)高圧的
上司は立場的には自分の上にいる人です。一般的には年齢も上なことが多いでしょう。とはいえ、上から目線で部下に指示を与えるのは、あまり褒められた態度ではありません。
部下の声を聞かず、提案も頭ごなしに否定するようでは、むかついてしまっても仕方がないですよね。
(2)無責任
基本的に、立場が上になればなるほど、責任は重大になってきます。部下の失敗は上司のせいといわれるのが普通です。
しかし、その責任を放棄して、あろうことか部下に責任をとらせようとする上司もいます。上に気に入られるために「あれは、私の知らないところで部下が勝手にやったことで……」なんて言う上司には付き合っていられません。
(3)優柔不断
仕事では、方向性が決まらなければ人は行動できません。その決断を下すのも上司の役割です。
それなのに、優柔不断で言うことがコロコロ変わったり、指示が不明瞭であったりすると、部下は困ってしまいます。上司である以上、「昨日は○○って言いましたよね!」と強気の態度に出るのが難しいのも悩みどころです。
(4)気分屋
社会人なら自分の気分をコントロールする術を身につけておくべきです。ですが、どこにでも気分屋はいるもので、機嫌が良いときと悪いときで態度があからさまに違ったりします。
そんな気分屋の上司をもった部下は、たまったものではありません。上司の機嫌が悪いときには職場全体がピリピリした緊張感に包まれてしまいます。
(5)無神経
本人にはあまり悪気がなくても、無神経に人の気持ちを逆なでするようなことを言ってくる上司もいるでしょう。遠回しに「仕事が遅いね」などの言葉を言われたら、誰だって腹が立ってしまいます。
それどころか、無神経すぎてパワハラやセクハラまがいのことをしてくる上司もいます。
(6)仕事ができない・しない
上に立つ人が自分よりも能力が低かったり、やる気がなかったりすると、「なんであんな人が上司なんだ」と怒りがわいてきても不思議ではありません。
仕事はできないくせに、命令口調で指示を出してきたり、自分は怠けているくせに部下の進捗報告がないと怒り出したり……。人として尊敬できる人でないと、上司として認められないという人は多いでしょう。
(7)人によって態度を変える
会社内で出世すればするほど、部下は増えていきます。そして上司は部下を好き嫌いで判断せず、平等に扱うべきです。
ですが、自分が気に入っている人には優しく接し、気に入らない人には厳しく接する上司もいます。また上に対しては猫なで声を出して胡麻をするくせに、下には高圧的な態度をとるという上司もむかつきますよね。
3:むかつく上司がいるときのストレス発散法3つ
(1)趣味を楽しむ
上司といっても、一歩会社を出てしまえば関係がありません。仕事以外の時間にもむかつく相手のことを考えて時間を過ごすのはもったいないだけです。
職場以外では上司のことなんて忘れて、趣味を楽しむ時間をもちましょう。仕事中だって、頭の中では趣味のことを考えて過ごしてもいいんですよ。
(2)愚痴を聞いてもらう
不思議なことに、腹が立っていた気持ちも、言葉にして吐き出すだけで随分楽になります。お酒を飲みながら誰かに愚痴を聞いてもらうのもありです。ただし、やりすぎると友達をなくすのでほどほどにしておきましょう。
もし愚痴を言える相手が見つからないなら、紙などに書いて破り捨てるのも気持ちがいいですよ。
(3)体を動かす
ストレスがたまっているときには、体を動かして汗と一緒に流してしまうのもおすすめ。運動をしている間って、あまり無駄なことを考えずにすむので、いつの間にか上司のことなんて忘れているはずです。
定期的に体を動かす習慣を身につけておけば、体調管理やボディメイクもできて一石二鳥です。
4:むかつく上司への対処法5つ
(1)仕事以外では関わらない
上司と部下という関係は、そう簡単には変えられません。だったら、仕事の間だけだからと割り切って付き合うのが楽です。仕事が終わったら赤の他人だと思うだけでも、気楽になるはずです。
仕事中も、上司と関わるのは最低限にして、連絡もメールなどで済ませられるといいですね。
(2)仲良くなる
嫌いな人や苦手な人でも、仲良くなろうと思えば意外となれるものです。仲良くなるコツは、相手がなぜむかつく態度をとるのかを探ること。
例えば、高圧的な上司なら「家では奥さんの尻に敷かれてひどい目に遭ってるんだろう」と思えば、少し同情の気持ちがわいてきます。
こうやって相手を分析して、相手の弱さを見つけられると、今までとは違う関係性になりやすいです。
(3)正当な理屈で意見を言う
上司だからといって、命令には絶対服従しなければならないわけではありません。正当な理屈があれば、真正面から意見を言うのももちろんありです。
むかつく気持ちをそのままにしてストレスをためるくらいなら、一度とことんぶつかってみてはいかがでしょうか。あなたの本気が伝わると、相手の態度も違うものになるかもしれません。
(4)他部署に異動する
会社の中で他の部署に異動願を出すというのもひとつの手です。この場合、上司よりももっと偉い人や、人事部の人などに相談してみるのがいいでしょう。
今の会社自体には不満がないというのなら、これがいちばんスマートな解決策になり得ます。
(5)転職する
部署異動が難しかったり、上司が嫌いすぎて会社に行くのが嫌だと思うのであれば、転職も視野にいれてみてください。ただし、年齢や職種によっては転職は難しいかもしれないので、転職活動は仕事を続けながら行いましょう。
勢いに任せて仕事をやめてしまってから、転職先が見つからなくて路頭に迷うなんてことになったら大変ですからね。
5:上司にむかついても問題なし!
上司に限らず、仕事場にむかつく人がいると、それだけで仕事に行くのが億劫になったりしますよね。長い時間を過ごす職場だからこそ、人間関係の悩みを抱える人は多いです。
ですが、誰かにむかつく気持ちを無理に抑え込んだり、自分が我慢すれば良いんだと思い込んだりするのはやめてください。そうやって蓄積されたストレスは、ある日突然爆発することもあります。
そんなことにならないために、苦手な人とは適度に距離を保ちつつ、自分がストレス発散できリラックスできる時間をもってくださいね。