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結婚式参列のメンズマナーの基本は?バッグや靴などの注意点
槻谷岳大T.Tsukitani
目次
隠す1:結婚式参列のメンズマナーを今すぐ知りたい!
よく結婚ラッシュには年齢によって、第1次、第2次、第3次と、何回かの波があるといわれます。一般的に第1次のラッシュは23歳から24歳くらい。就職して安定したのを機会に、学生時代から付き合っているカップルなどがゴールインするケースです。そして第2次は30歳になる手前のタイミング、第3次は35歳前後といわれます。
多くの人が結婚式の参列を「初体験」するのは第1次結婚ラッシュのときでしょう。筆者自身も、大学時代のサークルの友人や会社の同期が何人か結婚した際に、参列デビューした記憶があります。
2:服装は?蝶ネクタイはやりすぎ?マナーを守ってオシャレに見せるコツ
結婚式に友人として参列するメンズの服装で一般的なのは、普段のビジネススーツよりもフォーマル感のある、黒やダークカラーのスーツに、明るいシルバーなどのネクタイのコーディネートの準礼装。
新郎よりも目立ってしまうような白スーツや、喪をイメージさせる黒ネクタイはNG。マナーを守りつつオシャレを楽しむポイントと、主な注意点を以下に見ていきます。
(1)フード付きのコートはOK?
例えば冬の結婚式では、家から会場まではスーツの上にコートを羽織ることが多くなると思います。会場では入口付近のクロークに預けることになるコートも、結婚式の服装のひとつとしてマナーの内に入ります。
フード付きのダッフルコートなど、カジュアルなものやカラフルなものは避け、スーツとマッチした黒やダークカラーのチェスターコートやステンカラーコートを選びましょう。
(2)蝶ネクタイ、ベストはやりすぎ?
蝶ネクタイは新郎がよくつけるもの。ですが、一般の参列者でも着用して問題ありません。蝶ネクタイはもともと、夜のパーティなどの正礼装である燕尾服やタキシードに合わせるものですので、従来は18時以降など夜の結婚式で着用するのが一般的でした。しかし最近では、昼でもホテルなどで行われる格調高い結婚式では着用する人が多くなっています。
また、蝶ネクタイは普通のネクタイよりも小さいので、胸元が寂しい印象になるのを防ぐために、ベストと合わせてコーディネートするのがおすすめです。ちなみにベストは普通のネクタイとも合う、結婚式の定番アイテムです。
(3)靴下の色、柄は?
足もとも気を抜いてはいけないポイント。靴下は黒を選ぶのが賢明です。丈は足首が出るスニーカーソックスのような短いものはNG。カジュアルな結婚パーティーでは柄物のソックスを履く人もたまにいますが、初心者は避けたほうが良いでしょう。間違っても白色の靴下などは履いていかないよう気を付けましょう。意外と足もとは目立ちます!
(4)ポケットチーフ
結婚式は普段とは違う服装で、相手に祝福の意を示すのがマナー。普段のスーツとの差別化を図るために有効な小物が、ポケットチーフです。仮に普段と同じビジネススーツを着ていったとしても、ポケットチーフを胸ポケットに指すだけで、結婚式にふさわしい盛装感が出ます。
基本は白かシルバーが無難ですが、ネクタイやシャツの色に合わせるのもいいでしょう。折り方はもっとも簡単なのがスクエア。3つの角を出すスリーピークスだとこなれた印象に。
(5) アニマル柄はNG
ネクタイの柄、靴の素材、コート、バッグにまで共通して注意しなくてはならないのは、アニマル柄はNGだということ。なぜなら動物の殺生をイメージさせるため、結婚式には似つかわしくないとされるからです。
3:バッグ、靴などの注意点とは?
次に、バッグや靴、シャツについての注意点を見ていきましょう。
(1)バッグは持たなくてもOK?準礼装のメンズバッグとは
結婚式には、できればバッグは持っていかないほうが賢明です。特に、カジュアルな印象のリュックサックやトートバッグは避けましょう。どうしても手荷物がある場合には、小さめのクラッチバッグなど、フォーマル感があるものに。その際も、柄物などはNGです。派手になりすぎないよう注意しましょう。
(2)茶色や金具付きの靴はNG?
結婚式に履いていく靴は革靴一択です。スニーカーやサンダル、ブーツはNG。基本は黒色で、つま先に横線があるストレートチップか、プレーントゥなら間違いありません。カジュアルなパーティーや2次会では、茶色や金具付きの靴を履く人もいますが、自分のおしゃれに自信があるときだけにしておきましょう。
(3) ボタンダウンシャツは避ける
意外に知られていないのが、襟元がボタンダウンのシャツはカジュアルな仕様であるということ。普段のビジネスシーンでは問題ありませんが、結婚式の際は避けましょう。ビジネス用のワイシャツだといまいち決まらないこともあるので、ドレスシャツを一枚持っておくと便利です。
4:ミディアム、ロングヘアの場合はセットが必要?
結婚式には新郎新婦のご両親だけでなく、ご祖父母など年配の親族も参列されることが多く、奇抜なヘアスタイルは驚かれてしまいます。長めの髪の人も、結婚式の際にはある程度整えたほうが、敬意を示すうえで良いかと思われます。
(1)ミディアムヘアは前髪をまとめて清潔感を
ある程度の長さのある場合、センターパートなどで前髪をまとめて整え、清潔感のある印象にするのが良いと思います。
(2)ロングヘアは後ろでまとめる
ロングの場合、おろした髪型は結婚式の場でやや浮いた印象になりかねません。後ろで結ってまとめるなど、さっぱりさせましょう。
(3) 茶髪、金髪の場合は?
茶髪、金髪のまま参加するかどうかというのは、その結婚式の雰囲気に合わせて判断するのが良いかと思います。
とはいえ、茶髪くらいでれば珍しくないので、そこまで気にすることはないかと思いますが、金髪や赤毛、紫色など、派手なカラーの場合、その結婚式が美容師やアーティストなどのものならアリかもしれませんが、新郎新婦が公務員や銀行員などの場合には浮いてしまう可能性も……。もしも場にそぐわないことが気になるなら、一旦染め直すなど検討したほうが良いかもしれません。
5:まとめ
初めは結婚式のマナーを知らず、後から気づいて汗顔の至り……、なんていう経験がある人もいるかもしれません。筆者も思い返すと、ボタンダウンのシャツで新郎新婦に祝福に行ったり、普段と変わらないコートを着て行ったりと、思い返すと恥ずかしくなる経験がいくつもあります。
結婚式を挙げる友人を心から祝福したいなら、自分もきちんとした身だしなみを押さえて、お互いに最良の思い出にしたいもの。ぜひ、おめでたい席に相応しい服装とマナーで出席し、素敵な一日をお過ごしください。