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チキンレースとは?チキンレースが見れる映画とあまりにも危険なレース

月島もんもん

月島もんもんM.Tsukishima

目次

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1:チキンレースの意味は?英語も同じ言い方?

(1)意味と由来は?

まずはチキンレースの意味を辞書で調べてみましょう。

チキン‐レース

1 相手の車や障害物に向かい合って、衝突寸前まで車を走らせ、先によけたほうを臆病者とするレース。チキンゲーム。チキンラン。

2 相手を屈服させようとして互いに強引な手段をとりあう争い。チキンゲーム。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

「臆病者」という意味のスラングである「チキン」が由来。これは、鶏のキョロキョロとする仕草がおどおどしているように見えるのと、羽根をむしり取った後のぼつぼつした肌、つまり「鳥肌」が怯えている様子を表すことから「臆病者」という意味につながったという説があるようです。

「臆病者」という用法は少なくとも17世紀には確認できているようで、「臆病な」という形容詞的用法では、14世紀には使われていた文献があるとか。かなり歴史のある表現ですね。

(2)日本語で言うと?英語でもチキンレースって言う?

チキンレースというのは、実は和製英語です。そのまま「chicken race」というと、海外では単純に「鶏のレース」の意味になってしまうようです。英語で伝えたい場合は「chicken game」や「game of chicken」といいましょう。

2:チキンレースが見られる映画5選

チキンレースを見ることができる映画をご紹介。映画を1000タイトル以上も見てきたという、恋愛コラムニストの草薙つむぐさんにお話を聞いてきました。

(1)『理由なき反抗』

草薙:1955年の映画で古いですが、日本における「チキンレース」という言葉のもとになったといわれているものがこちら。不良のふたりが崖めがけて車を走らせる「チキンラン」が描かれています。ジェームス・ディーン演じる主人公は崖から落ちる前に車から脱出しますが、相手は脱出に失敗して崖から落ちてしまいます。

(2)『ワイルドスピードX2』

草薙:大人気シリーズ『ワイルド・スピード』でも、チキンレースは描かれます。2003年公開の『ワイルドスピードX2』では、主人公とその仲間がふたり組の不良と車をかけたレースをするシーンが出てきます。

レースのルールは簡単で、第一走のひとり目が真っ直ぐな道を走ってUターンして返ってきたら、第二走のふたり目がスタートし同じ道を走ってスタートラインに戻ってくるというもの。ふたり1組で戦い、どちらが早いかを競います。

しかし、第一走を任された主人公の仲間が対戦相手から走行妨害され、怒った主人公はレースの途中でチキンレースを挑みます。手に汗握る、白熱したシーンです。

(3)『バック・トゥ・ザ・フューチャー3』

草薙:1990年公開の『バック・トゥ・ザ・フューチャー3』にもチキンレースが出てきますが、こちらはちょっと趣向が違っています。「チキン」といわれると頭に血が登ってしまう癖のある主人公は、不良の友人からチキンレースをしようと誘われます。断ると、「チキン」と言われて挑発されます。

しかし、三部作最後にして「チキン」と言われても挑発には乗らない成長を見せて、レースを回避します。それが未来を変えることにつながるという展開です。

(4)『ダークナイト』

草薙:少しユニークなチキンレースが、『バットマン』シリーズで2008年に公開された『ダークナイト』。映画の中盤、悪役に向かってバッドマンがバットポット(バイク)で突っ込んでいくシーンがあります。しかし、悪役は手に持っている銃を持ち上げることなく、無抵抗で突っ立ったまま。おまけに「Hit me!」と叫んでいます。

まさにこのシーンがチキンレース。バットマンが無抵抗な悪役を轢き殺すことができるかどうか試されているわけです。このチキンレースに勝利することができれば、バットマンは悪役を退治できますが、無抵抗な人を殺したということで自らの信念に背くことになるのです。

(5)『GO』

草薙:最後にご紹介するのは、窪塚洋介さん主演で2001年に公開された日本映画『GO』です。映画冒頭に「スーパーグレートチキンレース」のシーンが描かれています。これは、地下鉄のホームから線路に降りて、走ってくる電車と競争して逃げ切れたら勝ちというレース。危険なので絶対にマネしてはいけません。

3:チキンレース以外にも…!危なすぎるレースや競争3つ

今度はチキンレース以外にも危険な度胸試しをご紹介します。

(1)ロシアンルーレット

草薙:有名なのがロシアンルーレット。これはリボルバー式の拳銃に一発だけ弾を込めてシリンダーを回転させて自らの頭に向けて引き金を引くという度胸試しのことです。スパイ映画や任侠映画などでもよく使用されるので、知っている人も多いことでしょう。

(2)肩パン我慢比べ

草薙:今でもやっている人がいるかはわかりませんが、昔は「肩パン」という遊びが流行っていました。地域によっても違いがあると思いますが、基本的には相手の肩をグーで殴ること。さらにそれにゲーム性を取り入れて、ふたりが交互にお互いの肩を殴り合って先にギブアップしたほうが負けとするものもありました。

私が中学生のころ、不良といわれる少年たちのあいだで流行っていた遊びです。あざになるので、くれぐれもマネはしないでください。

(3)落としちゃや〜よ

草薙:あまりにも危険なものが続くので、最後はほっこりしたものを。日本レクリエーション協会が発表しているゲームで、滑りやすいストーンを机の上で滑らせ、ギリギリのところで止めるという遊びです。高齢者の目と手の協調性や、手や指の巧緻(こうち)性、感覚を引き出すためのものとされています。

おやつのゼリーやみかんなどを滑らせて、いちばんギリギリまで行った人が総取り、などのルールでも盛り上がりそうです。原理はチキンレースと同じですが、とてもほっこりしていますよね。

4:危険な行為を遊び半分でしてはダメ

今回はチキンレースについてご紹介しましたが、どれも危険な行為なので遊び半分でやってはいけません。大怪我をしてしまったり、最悪の場合は命を落としてしまったりすることにもなりかねません。本当にマネしないようにしてください。

【取材協力】

草薙つむぐ・・・書店員の経験から今までに触れた映画や小説などは1000タイトル以上。またスポーツ選手から芸能人まで幅広い人脈を持ち、恋愛コラムニストからも恋愛相談を受けた経験をもつ。手相占い師としても活躍中。