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娘の結婚となると親は大変!結婚式の服装から娘の結婚に反対した話まで

三浦 希枝

三浦 希枝K.Miura

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目次

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1:ドラマ「娘の結婚」にもあったように娘の結婚は大変

「娘の結婚」というと、2018年のテレビ東京で放送されたドラマを思い出す人がいるかもしれません。波瑠さん演じるひとり娘の結婚をめぐる父親の葛藤を、中井貴一さんが見事に演じきって、多くの視聴者の涙を誘いました。

我が娘の結婚というのは、親として大変な心労がつきまとうもの。相手の男性はどんな人か? その親は?など、考えても考えてもキリがないくらい悩みがつきものです。

では世の親たちはどうやって娘の結婚と向き合い、乗り越え、上手に新たに関係を築いていっているのでしょうか。

2:親が娘の結婚相手に求めるもの3つ

自分自身の交際であっても、どんな人と付き合いたいかとか結婚したいかなんてよく考えるものです。しかし、娘の結婚相手となると話は別ですよね。

自分自身以上にハードルを上げて考えてしまいがち。ここでは実際に、娘の結婚相手にはどういったことを求めるかについてヒアリングしてきましたので、紹介していきます。

(1)何より愛があるか

愛のある生活をしてくれることですかね。いかにお金持ちであっても思いやりがなければ幸せになることができないと思うから」(Uさん・46歳)

金銭的な余裕よりも、心の豊かさを大切にする結婚相手が最高なのではという冷静かつ的確な意見ですね。

(2)自分より「相手を思いやる心」があるか

「なんでも包み隠さない人がいいでしょうね。お付き合いしているときから交友関係を隠さず、それぞれの嫌なことをしないというのが大事だと思います」(Iさん・41歳)

内緒の付き合いがある女友達が多くいたり、悪さをしてつるむ男友達がいたりすると、結婚後、何かとトラブルがありそうな予感がしてしまうもの。相手が嫌だと思うことをしない、包み隠さず交友関係を見せられるかどうかも大切なポイントですね。

(3)人並みの「常識」はあるか

常識のある人と結婚してほしいと思います。あまりに非常識の人だと、結婚させるのには不安要素が多いですよね」(Kさん・39歳)

突拍子もないことばかりする人は、仕事でも家庭でも何かと問題を起こしそう。常識があるかどうかは、根っこの部分として肝心ですね。

3:娘の結婚に反対して後悔…エピソード3つ

実際に娘の結婚に反対してしまったことのある親御さんに、なぜ反対したのか聞いてみました。その中で、反対して後悔した……という3人のエピソードを紹介します。どんなケースがあるのでしょうか。

(1)職業で偏見があったが、結果は自分の娘が悪かった

「肉体労働の職や、夜勤で働くトラック運転手などはパートナーをこき使うという噂を聞いていたので、できればそういう職業の人はやめてほしいと結婚時に反対しました。

しかし、結果はうちの娘が独裁者になっているようで……。旦那さんには謝らなければならなくなりました」(Aさん・61歳)

相手男性に申し訳ない気持ちでいっぱいだったという意見でした。偏見でモノを言うよりも、相手の人柄をちゃんと見るべきですよね。

(2)娘が初婚で相手はバツイチ。金銭的な負担があると思った

相手がバツイチだったので反対しました。慰謝料や養育費などを支払わなくてはならず、新婚生活から夢が描けないと思ったからです。

でも聞けば、結婚生活は順調で、慰謝料の支払いはなく、さらに元妻が再婚したこともあり、養育費などの負担もなし。こちらの偏見で穿った見方をしたと知り反省しました」(Hさん・58歳)

詳しい事情というのは、当人しかわからないこと。金銭的な不安があるのであれば、前もって聞いておけばよかったものの、詳細を聞かずただ頑なに反対したというお母さん。結果、娘さんはしっかりと愛され、幸せな家庭を築いていっているそうです。

(3)定職に就いていないことで結婚を断固反対したものの…

「お相手がその当時、契約社員で、収入も安定していないそうで……。そんなことで娘を幸せにできるのかと突き放したんです。

でもその後、契約社員から正社員になり、仕事も辞めず休まず、真面目に働いてくれているようです。人柄を見ずに、肩書きだけで判断しようとした自分が大人げなかったと反省しています」(Oさん・46歳)

今は契約社員でもパートでも、フリーランスでも……多種多様な生き方ができる時代です。何事も真面目に勤勉に取り組む姿勢と覚悟があるなら、どんな仕事でも娘さんを幸せにしてくれることでしょう。

4:娘の結婚式に着ていく服がない!母親の服装の最適解3つ

娘の門出にふさわしい格式高い衣装でしっかりと結婚式送り出したいものです。でも……服装ってどうしたらいいの?と悩む人も多いそう。そでは、実際にどんな服装で参加したのか、経験者の意見をチェックしていきましょう。

(1)洋装で娘と同系色のドレスワンピース

「洋装でお願いと連絡がきて、くるぶし丈のロングのワンピースにしました。黒が無難とは聞いていましたが、娘と相談してピンクベージュで光沢がある素材とレースをふんだんに使ったものに。ドレスと同系色だったこともあって、式中も特段浮くこともなく、評判も写真映りも良かったです」(Tさん・55歳)

娘さんが色味を選んでくれたというのも嬉しいポイントですね。黒はフォーマルとよく言われますが、一方で喪服とも思われやすい難しい色。淡い色味で光沢感ある素材を選び、悪目立ちしない正装をすることが望ましいですね。

(2)黒留袖で和装の正礼装

「着慣れていないので少し抵抗がありましたが、お相手のお母さまも着物だということで、格式を合わせるためにも留袖をレンタルしました。落ち着いた和装の式の中、花嫁の妻としてふさわしい服装になったので、満足しています」(Kさん・49歳)

式というのは、両家の格式も問われます。差がつかないよう配慮して選択はさすがです。

(3)ハワイ挙式で親族が同色のムームー

「ハワイ挙式を選んだ娘。出国前にサイズを聞かれ、親族におそろいのムームーというワンピースを用意してくれました。かなりカジュアルでしたが、ハワイでは普通なんだとか。

実際現地で着てみると、新郎側が淡い黄色、新婦側が淡い水色のムームーとアロハシャツで統一されていてとても可愛らしかったですよ」(Nさん・51歳)

現地ならではの衣装に身を包み、親族で同系色にして楽しむというのも楽しいですね。

5:複雑な思いは胸に秘め、幸せだけを願うのでした

離婚、そして再婚を経験している筆者は、娘の結婚となると複雑な思いがします。自分の子どもの結婚について思いをめぐらせると、プラスな思いばかりではない人もいるかと思います。

しかし、なるべくなら複雑な思いは胸に秘め、笑顔で我が子の幸せをただただ願えれば……。きっと、結婚後も良い関係を続けられることでしょう。