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できちゃった結婚ってあり?世間の声やメリット、デメリットを調査!

月島もんもん

月島もんもんM.Tsukishima

目次

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1:できちゃった結婚の割合や離婚率は?

本来、結婚も妊娠もおめでたいこと。しかし、このふたつが同時にくる「できちゃった結婚」は、どこか「ふしだら」「無計画」など、ネガティブなイメージが伴うのも事実。

では、その割はどのくらいなのでしょうか。厚生労働省が発表している「人口動態統計特殊報告」の平成22年度を見てみると、2009年における「結婚期間が妊娠期間より短い出生数」、つまり「できちゃった結婚」は、全体の出生数の中で25.3%でした。

また、「できちゃった結婚は離婚しやすい」という世間一般のイメージもありますが、これも本当なのでしょうか。同報告書の「母親の年齢別に見る結婚期間が妊娠期間より短い出生数」を見てみましょう。

15~19歳・・・81.5%

20~24歳・・・63.6%

25~29歳・・・24.6%

30~34歳・・・12.1%

35歳以上・・・10.8%

若い年齢で、できちゃった結婚が多いことが分かります。この結果を踏まえて、夫妻が同居をやめたときの妻の年齢(5歳階級)別有配偶離婚率を見てみましょう。こちらは2005年の結果が最新ですが、2009年と2005年の「母親の年齢別に見る結婚期間が妊娠期間より短い出生数」が大きな変動がなかったので、ほぼ近似値だという前提で見てみることにします。

15~19歳・・・74.63%

20~24歳・・・48.42%

25~29歳・・・23.18%

30~34歳・・・15.21%

35~39歳・・・10.78%

40~44歳・・・7.58%

45~49歳・・・4.99%

50~54歳・・・2.92%

55~59歳・・・1.75%

ふたつを合わせ見ると、できちゃった結婚の多い年齢で離婚率が高くなっていることが分かります。できちゃった結婚=離婚と結びつけることはできませんが、できちゃった結婚の多さと離婚の数は、比例しているということは見てとれます。

2:20代、30代…年齢によっても違う?できちゃった結婚に対する世間のイメージ5つ

次にできちゃった結婚に対する世間のイメージを見ていきましょう。筆者の友人や居酒屋で知り合った人にお話を聞いてきました。

(1)結婚のタイミングになる

「できちゃった結婚とはいっても、人それぞれだと思います。知り合いにもう7年も付き合っているカップルがいますけど、“結婚のタイミングが分からなくなっちゃった”って言ってたんですよ。でも、彼女に子どもができて、“いいきっかけになった”と言って、この間結婚しました。良かったなって思います」(Mさん・28歳男性/会社員)

(2)無計画なイメージ

「できちゃった結婚って、要するに、結婚して、子どもをもつ気がない段階で、避妊をせずにしちゃったってことですよね。それはやっぱり計画性がないし、順番が違うんじゃないかなって思います。離婚率も高いって話を聞きますけど、無計画だからそうなるんじゃないのかなって感じます」(Iさん・27歳女性/販売・接客)

(3)結婚生活が幸せなら結果OK

「できちゃった結婚自体には、良いも悪いないと思います。その後の結婚生活がうまくいっているかどうかでイメージは変わってきますよね。知り合いは子どもができて入籍しましたけど、結婚生活はうまくいっていますから、結果的には良かったんでしょう。

でも、別の知り合いは、できちゃった結婚で離婚してますから、それはダメなパターンだった。結局は結婚生活で、でき婚のイメージが決まるのかなって思います」(Hさん・30歳男性/消防士)

(4)子どもをもてて幸せだと思う

「“子はかすがい”っていう言葉があるように、子どもがいれば、多少のすれ違いは我慢しようとなるケースも多いと思います。それは、できちゃった結婚のメリットだと思いますね。

あと知り合いに、子どもが欲しくてもなかなかできなくて妊活を頑張っている夫婦がいたんですけど、そういう人たちを見ていると、ガンバ楽ても子どもができたのだから、恵まれているのかなと思いますね」(Tさん・32歳女性/看護師)

(5)娘にはやめてほしい

「世間的な目もありますから、できれば避けたいとは思います。自分には娘がいますけど、できればそういう結婚はしてほしくないなって思います。でも、じゃあできちゃった結婚をしたらどうするんだって言われると、やっぱり祝福するでしょうね。

できればしてほしくはないですけど、してしまったのならしかたがないものなのかなと思います」(Tさん・43歳女性/主婦)

3:できちゃった結婚のメリット、デメリット6つ

今度はできちゃった結婚のメリットとデメリットについてご紹介します。

(1)結婚のきっかけになっていい

筆者の知り合いに長く付き合っているカップルがいますが、結婚のタイミングを逃しているようで、「結婚しないんですか?」という質問に「したくないわけじゃないんだけど、やっぱりきっかけがね」と答えていました。妊娠が発覚すれば、結婚をするいいきっかけになると思われます。

(2)子どもができるかどうか悩まなくていい

最近では「妊活」という言葉も多く聞くようになってきました。子どもができず、悩んでいる夫婦はたくさんいます。しかし、できちゃった結婚であれば、当然ながら不妊に悩む必要はありません。子どもがほしい人にとって、新しい命を授かったうえで結婚できることは、メリットと言えるでしょう。

(3)結婚を反対されにくい

結婚する前に子どもを作ってしまったことで、両家からバッシングを受けてしまう可能性はあります。しかし、成熟した大人同士なのですから、最終的には自分たちの意思で結婚するはず。

筆者の知り合いにも、付き合っていること自体を両親から反対されていたカップルがいましたが、妊娠をきっかけに、無事に結婚することができました。

(4)新婚ラブラブ生活が短くて残念

できちゃった結婚は結婚してから赤ちゃんが生まれるまでの期間が短いことがほとんど。そのため、新婚気分を味わう期間は短く、すぐに育児がスタートしてしまいます。新婚時期特有のラブラブな時間を長く楽しみたいと考えている人にはデメリットになるでしょう。

(5)周囲の目は厳しい

できちゃった結婚はやはり周囲の目が気になるもの。結婚式を挙げるにしても、お腹が大きくなってしまうと目立ってしまいます。「無計画なカップルだ」とマイナスなイメージをもたれてしまうこともありますし、「離婚するかも」と陰口を言われてしまうこともあるかもしれません。

周囲のそういった雰囲気は本人たちにも伝わってくるので、居心地が悪く感じることもあるでしょう。

(6)人生設計の変更が必要になる

できちゃった結婚は、本人たちの予想外の結果であることも多いもの。そのため、人生設計の変更を余儀なくされてしまう場合があります。例えば、結婚資金を貯めていたとしても、出産費用や引っ越し費用など出費がかさんで、貯金がなくなってしまったなんていうケースも。

4:まとめ

最近では、「授かり婚」という呼び方が増え、できちゃった結婚に対するイメージも変わってきました。結婚生活をどうするかは本人たち次第。意外と気にしているのは周囲だけで、当事者たちは気にせずにたくましく生きている……というケースも多いので、なるべく色眼鏡で見ないように、意識をフラットにもっておきたいものです。

【参考】

結婚期間が妊娠期間より短い出生数 (推計)1)及び嫡出第1子出生に占める割合・ 嫡出第1子出生数,母の年齢(5歳階級)・年次別 -昭和55・平成2・12・17~21年-

年次・夫妻・同居をやめたときの年齢(5歳階級)別有配偶離婚率(有配偶人口千対、同年別居)  -昭和25~平成17年-