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女心がわかる男とわからない男の違いって?男性には理解できない女性心理も

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

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目次

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1:女心がわかる男とわからない男の違いとは?

男性からすれば、女心を理解するのは難しいかもしれません。でもそれは女性から見て、男心を理解するのが難しいのと同じこと。

ひとついえることは、男性と女性では、コミュニケーションの方法が異なります。アメリカ合衆国の言語学者、デボラ・タネン教授による「コミュニケーションにおける性差についての考察」という論文によると、男性のする話は、お互いの優位性をめぐる競争が重視され、女性の話は、お互いの親密さや距離が重視される傾向にあるということを指摘しています。

つまり会話をしていても、男女の間で会話のスタイルが違うため、お互いにピンと来ないということも。そう考えると、女心がわかる男とわからない男の違いは、いいコミュニケーションがとれているかどうかにあるのかもしれません。

2:そもそも、女心って…?

そもそも女心というのは、何なのでしょうか。ことわざに「女心と秋の空」というのがあります。変わりやすい秋の空模様のように、女性の気持ちも変わりやすいことを意味することわざですが、本当にそうなのでしょうか。

デボラ・タネン教授の考えにしたがえば、女性の話は、お互いの親密さや距離が重視されるもの。だから相手の気持ちを考えて、自分の考えを柔軟に変えているだけともいえます。必ずしも自分の気分のままに、考えや気持ちが変わっているわけではないでしょう。

3:女心がわかる男とわからない男の決定的な違い5つ

それでは、女心がわかる男とわからない男の決定的な違いについて、考えていきましょう。

(1)コミュニケーション自体を目的と考えるかどうか

よくいわれることですが、男性は女性からの相談事に対して、解決策を示そうとします。ですが、女性からすれば解決してほしいわけではなく、共感してほしい場合があります。その理由は、男性のコミュニケーションは直接的であるのに対して、女性は婉曲的だからです。

解決してあげようと思う男性も、女性の気持ちを理解していないわけではありません。ですが、求めている会話の答えでないため、女性からすると女心がわからない人という印象に。つまり女心がわかる男性は、女性が求めるような反応ができるということです。

(2)聞き上手かどうか

男性は相手が恋人でも、知らず知らずのうちに勝ち負けの会話をしてしまうことがあります。男性が女性を見下しながら何かを解説しようとする、いわゆる「マンスプレイニング」です。

そのため、相手が何を言いたいのかを理解するのではなく、自分が優位に立つ会話のポイントを探して話したがるのです。つまり、女心がわからない男性は、聞き上手ではないのです。

(3)相手を支配しようとするかどうか

同じく「マンスプレイニング」の一種で、女性を自分の思いどおりにしようとする男性がいます。つまり、相手の考えや気持ちを考えていないのです。そんな男性は、女心を最初から理解しようなんてしません。そもそも、女心だけではなくて、他人の気持ちがわからないでしょう。

(4)自分の気持ちや考えを伝えられるかどうか

自分の気持ちや考えを伝えられるかどうかも大切です。コミュニケーションはキャッチボールとよくいわれます。女心がちゃんと理解できていたとしても、女性が言ってほしい言葉や反応が返せないとしたら、それは理解できていないのと同じになってしまうからです。

(5)相手の立場で考えられるかどうか

夏に浴衣を着てデートをする女性は多いでしょう。ですが、普段履き慣れていない雪駄を履くと、すぐ足が痛くなってしまいますよね。そんなときは、彼に「ゆっくり歩いて」と頼むかもしれません。ですが、男性は「そんなの履いてくるからだよ」と言ってケンカになる……。そんな話をよく聞きます。

こういう発言をする男性は、相手の立場で物事が考えられないのです。これは相手の立場で物事を考えられない人の特徴です。

4:これはわからないよね…男には絶対に理解できない女性心理5つ

とはいえ、男性からするとやっぱり女心はわからないという人も多いと思います。それには、男女の違いが影響しているからかもしれません。

(1)急に不機嫌になる

女性からすれば、不機嫌になる兆候(アピール)はあったかもしれません。ですが、男性からすると、原因や理由がはっきりしていないと、なかなか理解できません。そのため、男性の視点では、女性が急に不機嫌になったと思ってしまうわけです。

(2)かわいいの基準が違う

男性が理解できないことに、女性の「かわいい」があります。男性からすると、「どこがかわいいの?」と思うわけですが、女性からすると全体の雰囲気とか、いまとっているオーラとか、かわいいと感じる部分があるのです。

それをなかなか男性は理解できません。というのも、男性は「かわいい」理由を言葉で説明できないと、かわいいと思えないからです。

(3)そもそも「かわいい」の言葉の意味が理解できない

何がかわいいのかがわからないと同時に、男性は女性がすぐに「かわいい」と言うことが理解できないことも。男性にとってかわいいはキュートという意味ですが、女性にとっては、いろいろな意味やニュアンスがありますよね。

(4)遠回りが理解できない

例えば、買い物。男性は目的があって、それを買いに出かけますが、女性はいろいろ見てまわることが多いといわれています。いろいろ見てまわる行動そのものが楽しいわけですが、それが男性には理解できません。

(5)昔の話をもちだす

ケンカのときなど、女性はよく昔の話をもちだしてくると男性は感じます。女性としては、わかってほしいという気持ちや、過去の出来事が今につながっていることを理解してほしくて、過去の話をもちだすのです。しかし男性からすると、「もう終わった話でしょ」と理解できないことがあるわけです。

5:女心をわかってくれる彼氏が必ずしもいいとは限らない?

こう考えると、女心がわからない男性は嫌だと思うかもしれません。ですが、女心がわからないほうがいい場合もあるでしょう。なぜなら、何でもかんでも理解されると、面倒に感じる場合もあるからです。それは、家族がなんでも絡んで来るみたいな煩わしさと似ているもの。

そうなると、ときには放っておいてほしくなるときもあるでしょう。なにごとも、ほどほどがいいと筆者は思います。

6:まとめ

恋人でも友達でも、相手の気持ちを考えることは大事なことです。女心か男心かにかかわらず、相手の立場に立って、相手のことを考えられるようになるといいですね。