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好きな人が欲しい…それって本当?恋愛脳の幻想に惑わされないほうがいい理由

青木 エイミー

青木 エイミーA.Aoki

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目次

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1:「好きな人が欲しい」は恋愛脳がつくり出した幻想

なんとなく「素敵な出会い、ないかな〜」と呟いてしまう人は多いと思いますが、本当に好きな人は必要なのでしょうか。好きな人がいなくても、生き生きと生活している人は多くいますよね。今回は、この幻想について読み解いていきましょう。

2:好きな人が欲しい…は思い込みなの?そう思ってしまいがちな心理5つ

(1)恋愛しているほうが幸せという思い込み

少女漫画の主人公たちがキラキラしているように、恋する状況や好きな人を愛し愛される状況は輝かしいものだという思い込みがあるのかもしれません。しかし実際に恋愛をしてみると、相手に振り回されたり、思うようにいかなかったりして、恋愛をする前よりもつらくなってしまうことも。

(2)彼氏がいないことへのエクスキューズ

彼氏がいるということは、自分は異性から求められる存在なのだという称号のようなものに感じている人は少なくありません。そのため自分に彼氏がいないと、「なぜ彼氏がいないのか?」という疑問がよぎり、そのエクスキューズとして「好きな人がいないから」と理由付けしてしまうことも。

そこから「彼氏が欲しい」=「好きな人が欲しい」という思考につながるのです。

(3)好きな人がいれば世の中が楽しくなると思っている

刺激がない日々を送っていると漠然と「何か楽しいことがないかな」と、突然訪れる刺激に期待してしまうことがあります。お手軽な方法として恋愛が思い浮かび、恋をするために好きな人を探してしまうことも。一喜一憂する日々を送ることで、楽しい毎日を送れるという先入観があるのでしょう。

(4)彼氏がいると勝ち組だという思い込み

女子会などで、彼氏の有無やスペックでマウント合戦になることがあります。経験したことのある人も少なくないのではないでしょうか。そのため、「彼氏がいる=勝ち組」と思い込む人も。

(5)結婚への焦り

男女のあり方や結婚への向き合い方が多様化してきたとはいえ、自分の親世代は、結婚をするのが当たり前という価値観の中で育った人も多いはず。そのため「まだいい人いないの?」「いつ結婚するの?」などと言われると、余計に「早く好きな人を探さなきゃ」と思ってしまうこともあります。

3:恋愛脳に惑わされるな!好きな人なんて必要ないかもしれない理由5つ

(1)気兼ねなく仕事に集中できる

カップル間に頻発する喧嘩の要因のひとつに仕事があります。生きがいや昇進することを目的に残業や休日出勤も率先して行う人と、プライベートを充実させるために定時上がりに努める人とでは、圧倒的に価値観が異なります。

少なからず、恋人の気持ちを汲んで合わせる必要が出ることでしょう。その反面、好きな人がいなければ自分のペースで仕事に打ち込めます。

(2)街コンや恋活などの出費がなくなる

好きな人を積極的に探すなら、出会いの場へ赴く必要があります。街コンへの参加費や恋活をするためのおしゃれ費など、恋にかける出費もかさんできます。

さらに、仮にいい感じの人と出会って交際が始まったら、デート代などもかかってきます。好きな人がいなければ、その費用を自分の趣味などに使えるというメリットもあります。

(3)友達との時間を多く作れる

異性といるほうが楽しい人がいる一方で、同性とワイワイ盛り上がったほうが楽しいと感じる人もいます。例えばウィンドーショッピングやネイルサロンなど、異性とだと楽しみにくい遊びが好きな人や、同性同士のほうが共感を得やすい話題を選びがちな人は、友達との時間を多く作れるほうが幸せかもしれません。

(4)理性的な自分でいられる

恋人の言動に一喜一憂して感情に振り回され、時として仕事や家事が手づかずになってしまうことも。恋人がいることで生活が充実する人がいる一方で、ひとりでいるほうが精神が安定し、常に理性的でいることで充実した日々を送れる人もいます。

(5)異性関係で縛られない

恋人がいると、恋愛の価値観について認識をすり合わせ、気を遣う必要が出てきます。人によって浮気のラインは異なり、場合によっては異性と連絡を取っているだけでアウトという場合も……。異性友達が多い人がそのような人と恋愛をすると窮屈に感じてしまったり、友達を失ってしまったりすることもあります。

そのため、好きな人や恋人がいなければ、異性関係で悩むことも減るでしょう。

4:好きな人が欲しいと思わなくても…しかるべきときに確実に恋愛するためにすべきこと3つ

好きな人は無理に作れば良いというものではありません。しかし、いつか心から好きな人に出会うかもしれません。チャンスを逃さないための準備をしておいて損はないでしょう。

(1)異性に慣れておく

例えば、女子校育ちの人が、異性を未知の生き物に感じてしまい接し方に困ってしまうという話を耳にします。慣れていないとギクシャクしてしまったり、何を考えているかわからず戸惑ってしまったりすることもあるでしょう。異性に慣れておくことで、好きな人と距離を縮めやすくなるだけでなく、良い男かどうかも見極めやすくなります。

(2)恋愛相手の理想や条件を決めつけない

理想を持っている人は少なくありませんが、それだけ理想的な人に出会う確率は極めて低いですし、自分があらかじめ考えていた条件に合致しないような人に惹かれることもあります。

自分の気持ちに素直になるためには、理想や条件を決めつけてそれに当てはまる人とだけ恋愛をしようとしないことが大切です。

(3)自分に自信を持つ

誰からも好かれないと思って生活していると、人からも魅力的に見えなくなってしまいます。良い出会いを掴むためにもまず自分に自信を持ち、積極的に話しかけるのが理想です。自分はダメだという先入観があると、たとえ脈ありでもアプローチに気づかず、うまくいくものもうまくいきません。

5:まとめ

ついつい深く考えずに言ってしまうことが多い「好きな人が欲しい」という言葉ですが、あなたは本当に好きな人を求めているのでしょうか。

焦ることで妥協が生まれたり周りが見えなくなってしまうことがあるので、よく考え直して「いい人と出会えたら恋愛をしよう」くらいのスタンスでいたほうが、良い出会いにめぐりあえるかもしれませんよ。