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人を信用できない人は寂しい人?特徴と原因、解決策も
深海雪Y.Shinkai
1:人を信用できますか?
人を信用できないと思っている人は、どのくらいいるのでしょうか。今回『MENJOY』では、20〜40代の男女500名を対象に、独自のアンケート調査を実施。「人を信頼できますか?」という質問をしてみました。
結果は以下のとおりです。
信用できる・・・240人(48%)
信用できない・・・260人(52%)
「信用できる」「信用できない」がほぼ半々でしたが、若干「信用できない」と答えた人が多い結果となりました。
2:人を信用できない人の特徴5つ
それでは、人を信用できない人とは、どういう人なのでしょうか。その特徴を見てみましょう。
(1)思い込みが激しい
自分の当たり前が世の中の当たり前だと信じて疑わず、思い込みが激しいと、人を信用できなくなることでしょう。自分に対する周りの人の言動に「こうするのが当たり前なのに、どうしてこうしないの?」といらだち、それを「裏切り」ととらえて信用できなくなってしまうのです。
(2)本音を語らない
人を信用できない人は、本音を語ることができません。話をしたことが自分の知らない人にまで広がったり、変な噂話になったりすることを、とても恐れているのです。
しかし本音を語らない人は、相手から信用されません。信用されないから信用しない……という負のループに陥ってしまいます。
(3)自分に自信がない
自分に自信がもてない人は、人を信用することが難しいでしょう。自分の価値を見出せないことから、恋人や友達すべての言動が、頭の中でネガティブに変換され、相手を信用できなくなってしまうのです。たとえ相手がほめてくれても、素直に受け入れることができないでしょう。
(4)人間関係に興味がない
他人と関わるとイヤな思いをしたり、我慢したりしなければいけないこともあります。しかし、それをめんどくさいと思ってコニュニケーションをとらなければ、信用できないし、相手からも信用されないのです。
(5)プライドが高い
プライドが高い人は、常に人より上の立場で物事を見たり、無意識に人を見下しています。自分が正義だと考えているので、意見が違う人を受け入れません。その人を認めない、これも「人を信用していない」と同義と言えるでしょう。
3:人を信用できない人の原因5つ
人を信用できなくなってしまった原因には、どんなことがあげられるのでしょうか。原因を探ってみましょう。
(1)裏切られた経験がある
「大好きな彼氏に二股をかけられた」「友達に秘密をばらされた」など、過去に裏切られた経験があると、人を心から信じることができなくなります。特に相手に好意をもっていればいるほど裏切られた悲しみは深くなり、心の傷となります。
このケースでは、自分の心を守るために、無意識に人を信用しないことを選んでいるのです。
(2)物事を深く考えすぎる
「これをしたら彼氏に嫌われるかも……」「こう言ったら友達が不快に思うかも……」などと、すべての言動に対して深く考えすぎてしまうことも原因となるでしょう。悪い妄想が止まらず、気にしなくてもいいことまで過度に考えてしまうせいで、人の善意に目が向かないのです。
(3)誰にも認められない
どんなに頑張っても誰にも認められない状況が続くと、自分の存在意義に疑問をもち始めてしまいます。また、他人が自分のことに興味をもってくれないことへの不満や不安で、孤独や寂しさを感じ、どんどん心を閉ざしてしまいます。信じるものがなくなってしまった状態です。
(4)虐待やいじめ被害にあっていた
親からの虐待や学校でいじめにあった経験がある人は、「人を信じることに恐怖すら感じる」と言います。特に行動範囲が限られる幼少期は、逃げ場もなく、自分で解決方法を導き出すのも難しいので、心の闇は深まってしまいます。それがトラウマとなって、大人になっても人を信用できないのです。
(5)ほったらかしで育てられた
生まれてから2歳ごろまでの乳児期は、人格の基盤が作られる最初の大切な時期です。この時期にあまり愛情を受けずに、放っておかれて育てられると、人を信用できなくなるという説もあります。
4:人を信用できない性格の改善方法5つ
よりよい人間関係は生活を豊かにします。人を信用することは、その第一歩となるでしょう。ということで、人を信用できない性格を改善する方法を紹介します。
(1)深く考えるのをやめる
少し気をラクにして、深く考えるのをやめてみましょう。相手の表部分だけを見ていると、意外に裏なんてないことに気づくことも。続けていくうちに、心も晴れやかになり、ポジティブ思考へと変わっていくでしょう。
(2)自分を信じてみる
まずは自分を信用してみましょう。自分のダメなところも否定せず、すべて受け入れ、自分の努力を認めて信じることで価値観が変わっていくかもしれません。自分の最大の理解者は自分なのです。
(3)相手を信じる勇気をもつ
人は、信用してくれる人を信用するものです。常に他人を疑いの目で見ている、その視線は、相手にとっては不快なもの。相手が好意的な姿勢で接してくれるはずがありません。「信じる勇気」をもってみましょう。
(4)思いどおりにならないことを受け入れる
世の中のほとんどの事柄は、見る角度によって捉え方が違います。自分と同じ感覚や考え方をもつ人がいることのほうが奇跡なのです。まずは思いどおりにならない現実を受け入れ、信じる力を養いましょう。
(5)素直な気持ちを言葉にしてみる
恋人関係でも友達関係でも、描く理想がまったく同じ人はいません。「こういう風にされるとイヤだ」「メッセージをスルーされて悲しかった」などと、素直な気持ちを言葉に出して話してみましょう。
素直な気持ちを伝えれば、相手も素直に答えてくれるはず。その積み重ねが、信用し合える唯一無二の関係へとつながるのです。
5:まとめ
信用しあえる人間関係が築ければ、今後の人生が豊かで深みのあるものになるはず。人を信用するのは簡単ではないですが、まずは自分を信じ一歩ずつ前に進み、そして、誰かひとりでも、信用できる人を見つけてみましょう。