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アンチとはどんな意味?代表的なアンチの特徴や言動を見てみよう

水野 文也

水野 文也F.Mizuno

目次

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1:アンチとはどういう意味?語源は?

アンチは一般的に、言葉の前につけて対抗する意味を示します。「反~」「対~」という意味がある英語の「Antipathy」に由来する言葉。結構なじみが深いのではないでしょうか。

最近では、インターネット上で特定の個人や企業、団体や製品をターゲットにして攻撃することや、嫌悪している企業や製品について悪意のあるコメントを書き込む行為を指すなど、本来の意味から発展した使われ方もしています。

2:代表的なアンチの例と特徴5つ

(1)アンチエイジング

代表的かつ、もっともナチュラルに使われる「アンチ~」の言葉でしょう。アンチとエイジングを組み合わせた和製英語で、日本語で表記すると「抗加齢」。ですが、実際の年齢に逆らえませんから、意味としては「抗老化」となります。若さを保つ……という意味で幅広く使われてきました。

(2)アンチ巨人

かつて、9連覇を果たすなど巨人が1強とも言える時代、逆にその強さから巨人を嫌う人を指しました。阪神ファンも該当するかもしれませんが、巨人が負ければどこが勝ってもいい……そんな「アンチ巨人」が多く存在しました。単に嫌いなものに使うことの代表例として挙げることができます。

(3)アンチ政権

ときの政権に反対する勢力を指します。政権は、強大な権力、権限をもっているのは言うまでもありません。「アンチ巨人」もそうですけど、強いモノに反発するときに使われるケースが多く、政治ならもっと具体的に「アンチ自民」、相撲であれば「アンチ白鵬」などと言います。

(4)アンチウイルスソフト

抗するという本来の意味に沿った言葉と言えるでしょう。言葉のとおり、コンピューターウイルスに抗するソフトのこと。ウイルスからパソコンを守るために開発されたものです。セキュリティーソフトという言葉もありますが、ウイルス対策用のソフトということで同じ意味になります。

(5)アンチコメント

ネット上の「アンチ」というと、広義の意味で「反論者」や「攻撃者」となりますが、「アンチコメント」とはそうした人が書く反論、攻撃はもちろん、誹謗中傷コメントを指すことが多いです。特定の個人や企業、団体を攻撃する人たちが集まるスレッドのことを「アンチスレ」などと呼びます。

3:アンチってうざい!アンチの言動あるある5つ

ネット上のアンチコメントについて考えてみましたが、「アンチ」と思える言動をみると、受ける側からすると「お節介」「大きなお世話」と思えるものが少なくありません。うざい感じがしても、精神衛生上は受け流すのがいいように思えてきます。

(1)「何でそんなのおもしろいと思うの?」

人それぞれ価値観が違います。「私はおもしろいと思いましたから…」と堂々としていましょう。そう書かれても気にする必要はありません。

(2)「つまらない」

これも価値観の違いが根源にあるのでしょうけど、中には、内容はどうでもよくて、単にあなたをディスる、侮辱する目的で書いた可能性もあります。「つまらないなら、読まなければいいじゃん」……書き込んだ人も「アンチ」を受けそうですが(笑)。

(3)「低評価を押しました」

読むに耐えないと思ったら、黙ってポチっと押せばいいだけで、わざわざ書き込むことでしょうか? 「つまらない」と同様、ディスるためにコメントしたと考えることができるでしょう。

(4)「バカ」「死ね」「ウザい」

古典的な誹謗中傷のひと言。短い表現ですと、相手は子どものような感じもしますが、ネットで人格が変わってしまうのか、フツーのオトナが多いそうです。この手のコメントは無視するのに限るでしょう。

(5)「おススメに出てきてウザい」

「運営者に言ってください」……としか言いようがありません(笑)。これに限らず、「アンチ」が多いのは、その分だけ読まれている、視聴されている証拠。そう思うようにしましょう。

4:アンチへのスマートな対応3つ

(1)反論しない、無視する

「アンチ」に対して反論すると、倍返しではないですけど、より執拗に「アンチ」のコメントが増える傾向があります。何も返さなければ、相手も攻撃しようがなくなるので、反論せずに無視するのがいちばんでしょう。

相手はストレス発散のためにやっている可能性もあり、それに自分の貴重な時間を費やす必要はありません。

(2)荒れたら休んでみる

「アンチ」によって、荒れに荒れてしまう、大炎上した場合など、いったん投稿を止めて休んでみるのもいいでしょう。仕事など普段の生活に影響が出ては何もなりません。余暇で投稿しているならなおさらです。匿名で投稿していて執拗に攻撃を受けているなら、いったん閉じて、別のハンドル名で再開するのも一法でしょう。

(3)機会があれば会ってみる

オンラインサークルの中でしたら、オフ会に顔を出すなどして、「アンチ」の主に会ってみるのもいいかもしれません。相手はフツーのオトナである場合が多く、リアルだと対応が変わると思います。

5:まとめ

ネット上の「アンチ」について自分の体験を記します。

自分がまだ若いころ、SNSの草創期とも言えるパソコン通信時代のフォーラムに参加していて、ある事象について賛成派と反対派がガチに対立、私は賛成派のひとりとして反対派から「アンチコメント」の攻撃を受けました。中には誹謗中傷とも言えるような内容もあったのです。

ほかの賛成派とともに反論しましたが、賛成派にも強烈なモノ言いの人がいて、反対派にしてみれば、それがいわゆる「アンチ」と映ったのでしょう。やがて、荒れに荒れ、不毛のツリーが形成されました。

その後、フォーラム初のオフ会があって、反対派はどんなヤツらだろうと思って出席したら、賛成派ともども、社会的地位が高い人もいるなど、みんな立派なオトナ!(笑)

すぐに打ち解け、和気藹々のオフ会となりました。全員がオフ会に参加したわけではないですけど、会った人はみんなフツーの人。その後はフォーラム上で激論になっても、誹謗中傷の「アンチ」はなくなりました。

議員時代には、ブログ等に何か書くたびに「アンチコメント」を寄せる人がいたのですが、会う機会があって、いろいろと話しているうちに打ち解け、逆に仲よくなったこともあります。

それらの経験から、相手が見えないネット上だから「アンチ」は過激になるものと思った次第。そこが、ある意味、ネットの恐ろしさかもしれません。それから凹むような書き込みについても、書いた相手はフツーの人と思うようにし、あまりにひどい「アンチ」は「便所の落書き」程度と考え、サラリと受け流すことにしました(笑)。