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どうしてオトコは制服好きなの?…心理学者に聞いてみた

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

希少価値の高い制服女子

まず、はじめに考えられるのが、制服の希少性です。もちろん、企業の一般職などでも女子に制服がないわけではありませんが、男子たちが好む制服は有資格者に限定される職種。

女医さんの白衣や看護師さんのナース服など、どちらも資格があるひとしか着られませんよね。客室乗務員(CA)さんの場合は、そうそう簡単に慣れる職業ではないため、希少性は高くなります。そして、女子高生のセーラー服も、一定の年齢の時しか着られない服。こちらも、希少性が高いわけです。

希少性が高いものに萌えるというのは、食べ物にたとえるとわかりやすいかもしれません。

ある観光地で、「ここでしか食べられません」といわれると、おもわず食べてみたり。なかなか行けない場所の食べ物なら、テレビの料理番組で食べた気になったり。それと同じ心理が、男子たちの制服萌えなんです。

目の前に制服女子がいたら、おもわずエッチしたいなと思ったり、大人向けのDVDで制服モノを借りちゃったりというのは、同じなんです。 

倒錯か、それとも強化か

ところで、よくマゾヒストな男性は、日ごろ会社などで高い地位にいて、支配的な立場にいるけれども、そのストレスから解放されるために女王様に痛めつけてもらっている……なんていいますよね。

つまりは、“倒錯”という反対の立場になりたがっているからだと、一般的にはいわれることも。では、制服好きの男子たちにも、それがあてはまるのでしょうか。

1992年に公開されたアメリカ映画に『ア・フュー・グッドメン』(A Few Good Men)というのがあります。主人公は、トム・クルーズ。

映画の内容は、DVDを借りてもらうとして、その中のワンシーンに登場人物のジャック・ニコルソンが、「女性はドンドン出世させろ。自分より上の地位の女性にしてもらうのはいいぞ」という意味合いのセリフがあります。

つまりは、日ごろは自分を命令する女性を、ベットの上では屈服させると快感だぞということなのですが、制服好きの男子にもこれがあてはまる可能性があります。

ですが、この場合は“倒錯”というよりも、“強化”かもしれません。男子には女子以上に、相手を自分のおもいどおりにしたいという支配欲求があるといわれています。つまり、有資格者である制服女子をベットの上で服従させることで、自分の支配欲求を満足させているともいえるわけです。 

いかがですか。もちろんなかには、純粋に制服が好きという男子もいるでしょう。ですが、いろいろ考えてみると、制服好きには深い理由が隠されていそうです。