掲載
承認欲求とは?認められたい気持ちの強い人の特徴と上手な付き合い方
大山奏K.Ohyama
目次
隠す1:承認欲求とは?承認欲求は強いのはおかしいこと?
承認欲求とは、簡単にいうと「人から認められたい」と感じる気持ちのこと。アメリカの心理学者、アブラハム・マズローの「基本的欲求の階層説」の中では、「生理的欲求」「安全の欲求」「所属と愛の欲求」の次にくる欲求とされています。
この欲求が強いことはおかしいことなのでしょうか? その実態を探るべく、今回『MENJOY』では、20~40代の男女500人を対象に、独自のアンケート調査を実施。そこで「承認欲求は強いほうですか?」と質問してみました。
結果は以下のとおりです。
強いほうだと思う・・・166人(33%)
弱いほうだと思う・・・190人(38%)
承認欲求がない・・・144人(29%)
心理学でもいわれている通り、承認欲求は、人がもっている基本的な欲求です。ただし、人によって強さや感じ方には個人差があるもの。強すぎると人間関係に支障をきたす恐れもありますが、あってもおかしいとは言えないでしょう。
2:仕事への影響も…承認欲求が強い人の心理的・行動的な特徴5つ
承認欲求が強いとどんな特徴があるのでしょうか。
(1)自慢話が多い
人から認められたいと思っているのに、「人が褒めてくれない」「自分のことを認めてくれない」と感じているなら、自分で自分のことを褒めるしかないことになってしまいます。そのため、承認欲求が強いのに満たされていない人の場合、自慢話をしてしまう回数が多くなるでしょう。
(2)頑張り屋
「人から認められるためには、自分がもっともっと頑張るしかない」という方向に気持ちのベクトルが向くというタイプの人もいます。このタイプの人は、とにかく頑張りすぎるくらい、仕事もプライベートも必死で努力します。
(3)SNSに依存しがち
SNSは、承認欲求を簡単に認めてもらいやすいツールのひとつでもあります。そのため、承認欲求がもともと強い人が、SNSで「いいね」をたくさんもらったりすると、さらに「いいね」が欲しいと思い、依存してしまいがちになります。
また、他の人が目立っていることが気に食わなくて嫉妬したり、その人よりも目立とうとして、過激な行動を起こしたりするケースもあります。
(4)人からの見え方を気にする
承認されたい人は、人からどうやって見られているのかを非常に気にする傾向があります。人から非難されるような行動はせず、褒められるかどうかに自分の判断基準を置いていることも少なくありません。
そんなふうに行動しているからこそ、自分のことを正しく認識してくれていない人に対しては、攻撃的になったり、不満を漏らしたりすることもあるでしょう。
(5)地位を気にする
地位や権力などを気にするのも特徴のひとつです。地位のある人に対して特別な振る舞いをしたり、そういう人から認めてもらうために躍起になったりします。自分が地位のある立場になることにも興味があるので、うまく能力と努力が合わさると、出世をしやすいでしょう。
3:承認欲求がない人に憧れる…承認欲求を上手に満たす方法3つ
自分の承認欲求が強すぎると感じると、それがダメなことのように感じてしまうこともありますよね。どうすれば自分の承認欲求って満たせるのでしょうか。
(1)認めてくれそうな集団に入る
簡単なのは、自分が認めてもらえそうな集団に入ってしまうことでしょう。例えば自分が得意な分野の社会人サークルなどです。そういう自分を必要としてくれる場所に行けば、自然と褒められたり、認められたりする経験がたくさんでてきて、わざわざ強めに出す必要もなくなってきます。
(2)恋人や友達に甘える
認めてほしいということを素直にいえる相手がそばにいるなら、正直にその気持ちを伝えて受け止めてもらうことで承認欲求を満たすことも可能でしょう。「今日はこんなに頑張ったんだよ」といって、お互いに相手をねぎらい合うことって大事ですよね。
(3)自分で自分を褒める
簡単なようで難しいのがこの方法です。ですが、結局は強すぎる承認欲求は、頑張りすぎや人との張り合いすぎを引き起こして、自分自身を壊していってしまいます。最終的には自分で自分のことを認めてあげることができれば、強い承認欲求にコントロールされずにすみます。
4:承認欲求が強い人との上手な付き合い方3つ
周りにいる承認欲求が強い人とどうやって付き合っていけば良いのか悩んでいるという人もいるでしょう。対策をご紹介します。
(1)褒めるのはタダと考える
認めてほしい主張してくるのなら、とりあえず褒めてあげれば満足するのではないでしょうか。もちろん面倒くさいと感じることもあるでしょうが、褒めるだけならタダです。それで人間関係がうまくいくなら、いくらでも褒めてあげましょう。
(2)距離を置く
承認欲求が強すぎて付き合っていくのがつらいとまで感じる相手なら、少し距離を置いたほうが良いでしょう。SNSなどで繋がっているなら、それを見ないようにするだけでも、かなりシャットダウンできますよ。
(3)指摘する
相手が自分にとって大切な人ならば、きちんと指摘してあげる必要があるかもしれません。相手はもしかしたら自分がそんなふうに周りに振る舞っていることに気づいていない可能性もあります。そのままにしておくことで、他の人にも迷惑をかけてしまうのは本人も望まないことでしょう。
5:承認欲求はほどほどに
承認欲求は基本的な欲求の中のひとつなので、誰しも多かれ少なかれもっています。とはいえ、肥大しすぎると周りから嫌厭されてしまう原因にもなり得ます。自分自身で満たせる行動を見つけることで、適度に付き合っていけると良いですね。