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まだまだ安心できないから…コロナ禍でのセーフティーキス&セックスとは?

松田優

松田優Y.Matsuda

目次

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1:セックス中にキスはする?

新型コロナウィルスは飛沫(唾液)感染だけでなく、性交渉によっても感染するという説が存在します。そのため、恋人とのエッチやキスを控えている、そもそもする気になれないくてためらってしまうという人も多いよう。

そこでひとつ疑問が。普段からセックスをするとき、必ずキスをしているのでしょうか。そこで今回『MENJOY』では、20~40代の男女433名を対象に独自のアンケート調査を実施。「セックスをするときに、必ずキスをしますか?」という質問をしてみました。

結果は以下のとおりです。

する・・・355 人(82%)

しないときもある・・・68 人(16%)

まったくしない・・・10人(2%)

まったくしないという人は全体の2%。ほとんどの人が、現状の日常生活において、エッチの最中のキスという感染リスクを抱えていることになります。そうなると、おいそれとエッチなぞできないという気持ちにもなりますよね。

相手のことが嫌いだからエッチを避けるわけじゃないけど……という人や、こちらの不安な気持ちを無視して迫られることへの不信感で破局に……なんていうカップルも増えてきそうです。

2:セックス中にキスをしない理由5つ

上記アンケートで「しないときもある」「まったくしない」と答えた人の回答から、セックス中にキスをしないという人の声を聞いてみました。

(1)コロナ感染が怖い

「コロナの家庭内感染のニュースを見て、キスをするのが怖くなってしまいました。だから、旦那とエッチをするときも、キスはしないようにしています」(Fさん・32歳女性/コンサルタント)

(2)キスがあまり好きじゃない

「キスがあまり好きじゃないんです。キスって何だか不衛生だし、しなくても気持ちいいし。相手にねだられたらしますが、そうでない限りはセックスをしていても、キスはしません」(Hさん・31歳男性/コンピュータ関連技術職)

(3)特に理由はない

「セックス中にキスを絶対にしないと決めているわけではなく、そのときの流れでしたりしなかったりです。なんとなくの流れなので、特に理由はありません」(Kさん・29歳/営業・販売)

(4)キスをするタイミングがわからない

「セックス中にキスをするタイミングがわからないんです。セックスが終わったあととか、寝る前とか、そういうときにはキスしています」(Eさん・28歳/コンサルタント)

(5)口臭が気になる

「セックス中に限らず、口臭が気になってしまってなかなかキスができません。自分が臭いのもイヤだし、相手が臭いのもイヤだし……。キスって難しいですね」(Sさん・29歳/主婦)

さまざまな回答がありましたが、そもそもキスが衛生的でないと感じていた人、コロナ感染に強い不安をもっている人は、少なくとも今後しばらくはキスするタイミングが増えることはなさそう。本気の相手でなければなおさらです。

3:感染リスクが高くなる?コロナとキスやセックスの関係

実際にキスやセックスで感染する可能性はあるのでしょうか。

(1)そもそもセックス自体が濃厚接触

コロナの感染のリスクとして特に危険視されているのが「濃厚接触」。濃厚接触とは、厚生労働省のホームページによれば、「必要な感染予防策をせずに手で触れること」のほか、「対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(1m程度)で15分以上の接触があった場合」と定義づけられています。セックスは間違いなく濃厚接触だと定義づけられます。

アメリカ感染症学会の報告によると、新型コロナウイルス感染症者を調べたところ、数名の男性患者の精液から新型コロナウイルスが検出された一方、女性の膣からは新型コロナウイルスが検出されなかったとのこと。

そのため、必ずしも性交渉が感染経路になるとは言い切れませんが、そもそも濃厚接触の中でもかなりハイレベルとなるセックスのリスクは高いと言わざるを得ません。

(2)セックスよりキスのほう方が感染リスクが高まる?

セックス自体が濃厚接触と考えられますが、中でもキスはコロナの感染率が高まるといわれています。

舌には新型コロナウイルスの受容体であるACE2受容体が多数存在しており、唾液からコロナウイルスが検出されることもあります。くしゃみや咳による飛沫から感染するといわれているのもこれが理由です。

キスは相手の唾液に直接触れる行為のため、セックスよりもキスのほうがコロナに感染するリスクは高まります。また、オーラル・セックスも唾液が体内に入る可能性があるため、感染リスクが高いと言えるでしょう。

4:コロナ禍ではセックスやキスはしないほうがいいの?

コロナ感染予防の観点からいえば、誰とも濃厚接触しないのがもっとも有効です。セックスやキスも「しないほうがいいか」と聞かれれば、「YES」といわざるを得ません。しなければしないほど、感染リスクは低くなります。

しかし、それは現実的ではないでしょう。コロナに感染していないことを大前提に、特定の人物で、同居しているなど同じ環境で生活していて相手の行動が確実に把握できているパートナーであれば、関係を変える必要はないという専門家もいます。

とはいえ、多少でも外出したり人と会っていれば、いつどちらかがコロナにかかるかはわかりませんし、コロナに関する情報は日々更新されており、まだ判明していないコロナの特性が存在する可能性も否定できません。セックスやキスだけでなく、すべての行動において「絶対に安心」とも「絶対に危険」とも言い切れる状況ではないのです。

こうなると、もはや自己責任、自己判断しかないわけですが、「自分がコロナに感染したら発症しなくても人に感染させてしまう、そして重症化させる恐れもある」ということを常に頭にいれて行動することが求められるでしょう。

5:キスやセックス以外にもある!パートナーと愛を深める方法3つ

キスやセックスを控えたい今、パートナーとの愛の深め方を見直すチャンス。スキンシップ以外で愛を深めることができる3つの方法をご紹介します。

(1)頻繁に連絡を取り合う

スキンシップが減ると、相手の気持ちが離れていってしまう気がするという人も多いはず。それを防ぐために、普段より頻繁に連絡を取ってみましょう。

「スキンシップがなくても、あなたのことが好きだから話したい」という気持ちを相手に伝えることを心がけておけば、お互いの不安も取り除けるのではないでしょうか。会えないときにはメールや電話だけでなく、ビデオ通話で顔を見せ合うこともおすすめです。

(2)ポジティブな会話をする

ネガティブな発言は、せっかくスキンシップ以外で愛を深めようと会話をしていても、「この人と話していてもつらくなるだけ」と思われてしまう可能性もあります。

パートナーと会話するときは、これから先のデートの予定を立てたり、「こんな大変な今も頑張ってくれている人がいるんだから、私たちも頑張ろう」と励まし合うなど、明るい未来を想像させるポジティブな会話を心がけましょう。

(3)一緒にできることを見つける

スキンシップが減ると、ふたりの心の繋がりまで減ってしまう気がしてしまうもの。まずは心の繋がりをお互いが感じられるよう、一緒にできることを見つけましょう。

同じ映画やテレビを見て感情を共有したり、同じゲームに熱中してみたり、ふたりで筋トレやダイエットにチャレンジしてみたりと、一緒に楽しめることがあれば、自ずと愛情も深まります。おうちデートのときはもちろん、離れ離れの日々が続いているというカップルも、ぜひトライしてみてくださいね。

6:まとめ

キスもセックスも、愛を深めるための大切な行為。しかしこのコロナ禍では、日常的な何気ないスキンシップからでも感染を広げてしまう可能性があることを忘れてはいけません。

しかし、人それぞれの捉え方がある、と考えたほうがスマート。「非常識」「不謹慎」という感情は、お互いの不信感へとつながります。時代の変化に合わせて、慎重に、柔軟に、そして臨機応変にパートナーとの付き合い方を考えられるほどに信頼され、愛されるもの。結果的にますます、ずっと仲良くなれる……、そう考えるのはいかがでしょうか。

【参考】

厚生労働省

SARS-CoV-2 Is Not Detectable in the Vaginal Fluid of Women With Severe COVID-19 Infection