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腰に手を当てるポーズの意味は?仁王立ちや女性の腰に手を回す心理
平松隆円R.Hiramatsu
1:腰に手を当てるポーズの意味は?
会社を経営している人や飲食店のオーナーさんが、自社のホームページに使っているプロフィール写真に注目すると、腰に手を当てている写真が多いことに気がつくと思います。もちろん、腕を組んだりしているポーズも多いのですが、腰に手を当てている写真もけっこう多いです。
残念ながら、この「腰に手を当てているポーズ」に関する心理学的な研究はありません。そこで今回は、仮説を立てながら腰に手を当てるポーズの意味について考えていきたいと思います。
2:自分の腰に手を当てる心理5つ
それでは、さっそく自分の腰に手を当てる心理について考えていきましょう。
(1)自分を大きく見せたい
手を腰に当てると、自然と肘が外側に向きますよね。サッカーのゴールキーパーがゴールキックのときに両手を大きく広げるように、自分自身を視覚的に大きく見せる効果があります。
自分の腰に手を当てる人は、自分のことを小柄だと思っているのか、もしくは自分を大きく見せたいという気持ちがあるのかも知れませんね。
(2)相手を威圧したい
自分を大きく見せたい場合、そこにはいくつかの理由があるでしょう。例えば、相手を威圧したいとき。自分の意見を押し通して相手に受け入れさせようとしたり、相手を自分の思いどおりに操ろうとしたりする気持ちが、自分を大きく見せたいという気持ちにつながっています。
(3)怒っている
テレビやマンガなどで腰に手を当てる表現というのは、怒っているときや不愉快に思っているときに登場します。例えば、母親が怒っている描写。「クレヨンしんちゃん」や「ドラえもん」をイメージするとわかりやすいと思いますが、腰に手を当てて怒っている絵が浮かぶのではないでしょうか。
これも、相手を威圧するということにつながります。怒っているとわからせるために、相手を威圧しようとしているのです。
(4)相手を自分より下に見ている
会社の上司や先輩と話をするときに、腰に手を当てて話をする人はいませんよね。反対に、部下や後輩と話をするときには、ついつい腰に手を当ててしまうという人もいるでしょう。これは、意識しているか無意識かは別として、相手を自分より下に見ている心理があるからです。
(5)前向きな気持ちになっている
相手を威圧することは、言い換えると威張るということですが、よく言えば血気盛んな(=活力にあふれる)状態です。何かに対して積極的に取り組みたい、前向きに望みたいという気持ちの表れでもあります。
自信がないときは、腰に手を当てたりしません。やる気に満ちあふれている気持ちが、自分の腰に手を当てるという行動になっているのです。
3:女性の腰に手を当てる、手を回す男性心理3つ
それでは次に、女性の腰に手を当ててくる男性の心理について考えていきましょう。
(1)下心から
おそらくいちばん大きな理由は下心によるものでしょう。腰はお尻などの性を象徴するようなパーツに近い場所です。腰に手を当てることで、お尻まで触ってしまおうというよからぬ考えをもっている男性が、女性の腰に手を回す……そんなことも考えられるでしょう。
(2)エスコートだと思っている
海外の映画やドラマで、男性が女性の腰に手を当てて歩く場面を見ることがあります。そんな映像に影響されて、男性が女性の腰に手を当てることをエスコートだと思っている男性も少なからずいます。もちろん、エスコートという意味では、大きく間違っているわけではないのですが、あくまで関係性が大事です。
恋人同士や仲がいい友達といったように、親密な関係だからこそ許されること。たんなる職場の同僚や上司と部下に、許されることではありません。
(3)好意を示したい
なかには自分が好意をもっていることで、その気持ちを伝えたくて女性の腰に手を当ててくる男性もいます。好意を伝えるというよりも、どちらかと言えば、自分が相手の腰に触れても嫌がらなかったら脈ありかなと、「リトマス試験紙」代わりに、腰に手を回す男性もいるでしょう。
4:まとめ
自分自身の腰に手を当てることと、男性が女性の腰に手を当てることには、それぞれ意味があります。どちらも何となく納得がいくものだったのではないでしょうか。
しかし、男性が腰に手を回してきたときは、気をつけるようにしましょう。嫌なときにははっきりと嫌だと言わないと、相手の男性は調子にのってくるでしょう。