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「僻み」は「妬み」とどう違う?僻みっぽい人の特徴と僻み根性を治す方法

並木まき

並木まきM.Namiki

目次

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1:「僻み(ひがみ)」の意味は?僻みと妬みの違い

(1)意味

まずは「僻み」の正しい意味を、辞書で調べてみました。

ひがみ【×僻み】 

ひがむこと。ひねくれた考えや気持ち。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

ちなみに「ひがむ」についても辞書で調べてみると、以下のような説明になっています。

ひが・む【×僻む】

1 物事を素直に受け取らないで、曲げて考える。自分が不利なようにゆがめて考える。「じゃま者扱いされたと―・む」

2 ゆがんだ考え方をする。考え方がまちがっている。

「取りはづして落窪といひたらむ、何か―・みたらむ」〈落窪・四〉

3 物の見方がかたよっている。偏屈な考え方をする。

「―・める心はさらにさも思はで」〈源・須磨〉

4 正常な状態ではなくなる。もうろくする。

「母君の、あやしくなほ―・める人にて、世の常のありさまにもあらず」〈源・若菜下〉

出典:デジタル大辞泉(小学館)

恵まれた人や優れた人が身近にいるときに、純粋に「すごいな」と思えずに、「あの人にくらべて自分は……」と自分を卑下してしまったり、「何かずるいことをしているのでは?」とひねくれた受け取り方をしてしまう人は、「僻み」が隠れているといえるでしょう。

(2)妬みとの違い

「僻み」と似た言葉に「妬み(ねたみ)」があります。そこで今度は「妬み」を、辞書で調べてみました。

ねたみ【妬み/▽嫉み】 の解説

ねたむこと。嫉妬 (しっと) 。そねみ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

こちらも「ねたむ」が出てきましたので、さらに調べてみましょう。

ねた・む【妬む/▽嫉む】

1 他人が自分よりすぐれている状態をうらやましく思って憎む。ねたましく思う。そねむ。「同僚の昇進を―・む」

2 男女間のことで嫉妬(しっと)する。やきもちをやく。

「妻―・める気色もなくて過ごしけり」〈十訓抄・八〉

3 腹を立てる。恨み嘆く。

「いと憂しと思へど、さらに言ひも―・まず」〈大和・一五八〉

出典:デジタル大辞泉(小学館)

どちらも非常に近い感情なのですが、自分より優れている人に対する気持ちとして、「妬み」は自分の立場に関わらず単純にうらやましいと思っているのに対して、「僻み」は「自分が不当な立場に置かれているのではないか」と感じているのです。比較すると「僻み」のほうが入り組んでねじくれ曲がった感覚だといえるでしょう。

(3)僻みの類語

「僻み」と同じような意味を言葉はたくさんあります。例えば、「いじける」「拗ねる」「根性が曲がっている」「劣等感」「コンプレックスの裏返し」など……。

ネガティブな感情を表す言葉は、細かいニュアンスでたくさん存在するのは日本語の特徴ですよね。

(4)僻みを英語で言うと?

「僻み」を英語で表現すると「prejudice」です。劣等感を伴う感情としても知られてます。

2:顔にも特徴あり?僻みっぽい人の特徴7つ

(1)コンプレックスがある

外見や内面の何かにコンプレックスがあると、僻みっぽい発言が増える傾向があります。周囲にコンプレックスを悟られたくなくて、過剰な自己防衛に走った結果、僻みという形で現れてしまうのでしょう。

(2)ネガティブ思考

物事に対して、常にマイナス思考で捉える癖があると、僻みっぽい性格になりがち。プラス思考で考えればなんてことない出来事でも、自分の中で悪いほうに考えをめぐらせてしまい、僻みっぽい行動や発言となって表に出てくるのです。

(3)否定的な発言が多い

誰かが幸せになるのを手放しで喜べないなど、僻みっぽい人は、常に否定的な発言が目立つもの。他人の成功話を聞いても「どうせズルイことしているんじゃない?」などと、まずは否定から始まるタイプも少なくありません。

(4)自分の間違いを認めない

自分の間違いを認めたがらないのも、僻みっぽい人における「あるある」のひとつ。誰かに間違いを指摘されると、それを頑として認めたがらず、さらに強気の発言や屁理屈を繰り返し、相手を言い負かそうとする人も珍しくありません。

(5)悪口が好き

僻みっぽい人は、誰かを批判することに快感や安心感を覚える人も多いもの。必然的に悪口が好きな人も多く、その場にいない人の誰かの悪口や批判をしてばかり……なタイプも目立ちます。

(6)極端な負けず嫌い

僻みっぽい人の中には、どうにかして自分を認めもらいたい願望が強い人も多いです。そのため、性格的に極端な負けず嫌いな人も多いでしょう。

(7)努力が嫌い

周りに対しては辛辣な意見を口にするわりには、自分のこととなると努力を怠るのも、僻みっぽい人にありがちな特徴です。誰かを批判するエネルギーを自分の努力に変えれば好転しそうなのに、それをせずに、ひたすらマイナス発言に終始する残念なタイプも散見されます。

3:自分でもイヤになる…!僻み根性を治す方法3つ

自分のことを「僻みっぽいかも……」と思えたなら、性格を見直すチャンスです。そこで僻みっぽさを治す方法をご紹介します。

(1)「自分は自分」と割り切る

 

僻みっぽくなっている自分に心当たりがあるときには、その裏にコンプレックスや嫉妬心が潜んでいるケースが多いもの。しかし、自分はあくまで自分であり、他人とは性格も状況もまったく同じということはありえません。徹底的に割り切ることができれば、誰かに対して僻みの感情を抱きにくくなるでしょう。

(2)まずは何かひとつ努力をして達成してみる

「自分はどうせダメな人間」「なぜか自分は周囲に比べて、恵まれていない」などの劣等感が根底にあると、どうしても僻み根性が強くなりがちに。そこで、まずは何かひとつ、達成できそうな目標を定め、それを達成してみるのも方法です。

成功体験を重ねることによって自信が芽生え、僻み根性が消えていく効果が狙えるでしょう。

(3)人間環境を変える

僻み根性というのは、周りの人間関係が自分に悪影響を及ぼした結果生まれているケースもあります。本来は健やかな心の持ち主でも、周囲に汚れた心の人ばかりが集まると、影響を受けやすくなるのです。

一度、人間環境をリセットし、付き合う人間を変えてみるのも対処法としておすすめです。

4:「僻み」は恋愛においても悪影響

「僻み」は恋愛シーンにおいても、悪い影響をもたらす感情と言えるでしょう。彼氏や周囲の人に僻み根性を見せてしまえば、好感度はだだ下がりに……。

周りの人や過去の恋愛と比べて自分の恋愛を悲観してしまうと、僻み根性も生まれやすくなります。恋愛というのは、100人いれば100とおりの恋愛があります。人と比べて、僻んでもどうもならないと思って、自分の道を信じて進むしかないでしょう。その自己肯定感が、幸せにつながっていくのですから。