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短気な人の特徴と原因!怖い上司や彼氏と上手に付き合うには?
大山奏K.Ohyama
目次
隠す1:短気な人とは?
(1)短気の意味は?
まずは短気の正しい意味を辞書で見てみましょう。
たん‐き【短気】
[名・形動]辛抱ができず、すぐ怒ったりいらいらしたりすること。また、そのさま。気みじか。短慮。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
部下の小さな失敗にもすぐに怒り出す上司や、車で渋滞にはまった途端に怒り出す彼氏は完全に短気です。
(2)短気の類義語、対義語は?
短気の類義語には、「気短」「怒りっぽい」「癇性(かんしょう)」などがあります。短気はすぐに怒ることですが、何に対しても早く進まないとイライラするだけなら「せっかち」も類語に入れてもよさそうです。
対義語としては「気長(きなが)」がいちばん適切です。ほかにも「のんき」や「悠長」などがあります。
(3)短気は損気の意味は?
「短気は損気」ということわざを聞いたことがありますか。こちらの意味も辞書で見てみます。
短気(たんき)は損気
短気を起こすと、結局は自分の損になる。「損気」は「短気」に語呂を合わせたもの。短気をいましめた言葉。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
短気な人は、ほかの人よりも怒る頻度が多いため、信頼されにくくなります。その上、日常生活の中で起こるほとんどのことは、ただ怒るだけでは解決しません。
怒ることで、自分も他人も気分を害し、何の問題も解決しないのなら、本当にただただ損をしますよね。
2:短気な人の特徴5つ
(1)自分を正当化するのが得意
短気な人は自分が常に正しいと思っています。その思いが非常に強いために、自分を正当化する能力に長けていることがほとんど。実際には間違っていても、正論だと思い込んで振り下ろされる怒りに周囲はたじたじになってしまいます。
(2)視点が一方的
短気な人は、物事を複数の方向から見ることが苦手です。自分が相手の立場だったらどうするのか、どう考えるのかにまで考えが及ばないため、すぐにキレてしまうのです。物事には表があれば裏があるという考え方ができていないとも言えます。
(3)気が弱い
実は気が弱くて小心者だからこそ、怒ることで自分を守ろうとするのも短気な人の特徴。「弱い犬ほどよく吠える」と言いますが、まさしくそれです。怒ることで自分の立場を優位にしようとしますが、完全に立場が上の人にはキレられないため、陰で悪口を言うことも。
(4)他人の意見を聞かない
短気な人ほど他人の意見を聞きません。周りが「そういう意味で言ったんじゃなくて……」と説明しようとしても、「もういい!」などと言って突っぱねてしまいます。人の話を聞かないので、ほかの人の考え方を取り入れることができず、孤立していきます。
(5)気分がコロコロ変わる
短気な人は怒るのも早いですが、冷めるのも早いことが多いです。カッと怒ったかと思ったら、次の瞬間にはひとりで落ち込んだりすることも。自分で自分の気持ちをコントロールする術を学んでいないため、気持ちがコロコロと変わってしまうのです。
3:短気になってしまう心理(原因)3つ
(1)神経質
神経質で小さなことまで気にする性格がゆえに、何かいつもと違うことがあるとピリピリしてしまうのが短気な人。「適当でいいよ」なんて言われても力を抜くことができないため、日々ストレスをため続けて爆発しやすくなります。
(2)我慢ができない
育った環境によって短気になってしまう場合もあります。人は小さいころに、親から我慢を教わります。そして何でもかんでも自分の思いどおりにはならないんだと思い知ります。
その我慢を知らないと、大人になってからも周りのペースに自分を合わせられません。
(3)せっかち
せっかちな性格のせいで、イライラしやすいということもあるでしょう。せっかちな人が全員短気というわけではないのですが、両者には似ている部分が多々あります。
物事が遅々として進まない場所などにいるとき、怒り出すのが短気な人。ほかの方法を探したり諦めたりするのがせっかちな人です。
4:短気な人への対処法3つ
(1)何が怒りポイントなのかを見極める
短気な人でも、何の理由もなく怒っているわけではありません。周りにからしてみたら不条理な理由だったとしても、何らか怒りのトリガーになっているものがあるはずです。怒るときのパターンから、そのきっかけを探し出し、地雷を踏まないようにすれば怒らせないで済みます。
(2)怒り出したら放っておく
怒ったら物事が解決したという経験を重ねると、短気な人はさらに助長していきます。短気な人には、怒っても問題は解決しないし、周りの人は思いどおりにならないんだということを学んでもらわなければなりません。
そのため、怒り出した相手を必死になだめたり、相手のいうことを聞いたりするのは避けましょう。
(3)なるべく関わらない
必要がないのであれば、短気な人とはなるべく関わらないのが得策です。短気は損気ですから、その損気がうつらないように、そーっと離れましょう。
5:短気な彼氏との上手な付き合い方3つ
(1)勝手に物事を決めない
短気な彼氏は、自分の知らないところで物事が進められていることに不安を感じて怒ってしまいます。ですから、小さなことでも情報を共有してあげれば、安心してくれます。
「次のデートの行き先、○○にしてもいいかな?」などと聞いてあげれば、怒り出す心配はありません。
(2)相手の気持ちに共感する
相手は自分のことを認めてほしくて怒るという行動をとることもあります。ですから、先に相手の気持ちに共感をしてあげれば、怒りにくくなります。相手が必死に話しているのに適当に話を聞いたり、相手の意見に真っ向から反対したりするのはおすすめできません。
(3)褒める
短気な人は、小心者で自己評価が低い傾向があります。そんな自己評価を高めてあげられるのは彼女であるあなただけです。とにかく小さなことでもいいので、日ごろから褒めてあげてください。
そうやって愛する人に褒められた経験が、心の余裕を生み、癇癪(かんしゃく)をおさえます。
6:短気を直す方法3つ
(1)怒ってしまった理由を考える
短気な人にいきなり怒るなと言っても意味がありません。怒ろうなんて考えもなく、とっさに怒ってしまっているからです。まずは怒ってしまった理由を自分の中で探ってみてください。そして怒る以外の選択肢がなかったか考えてみます。
そういう経験を積み上げることで、怒るという反応を別の行動に置き換えていくのです。
(2)怒っても意味がないことを知る
いままでの経験を振り返って、怒った結果、物事がうまくいったことがどれくらいあったのかを考えてみるのもいいですね。
たぶん50%にも満たないはずです。つまり、怒ったって無駄だということ。それが心の底からわかり納得できると、怒るだけエネルギーの無駄遣いだと思えるようになります。
(3)ストレス発散方法をつくる
普段からストレスを発散することができないでいると、ちょっとしたことでもイライラしてしまいます。ですから、ストレス発散の方法をたくさんもっておくことも大切です。
家の中でできること、ひとりでできること、外でできること、30分あればできることなど、いろいろなパターンのストレス発散方法をつくれると最高です。
7:短気な人は体力がある!?
筆者の周りには、怒るなんて疲れることはしたくないという理由で、本当に怒らない人が何人かいます。怒るのってそれくらい体力がいることです。
実は、短気な人は1日に何度も怒ることができるくらい、体力があり余っているのかもしれません。せっかくならその体力を別のことに使ったほうが有効なのではないでしょうか。