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ミクシーで出会いってある?ミクシー仲間と付き合ったエピソード
月島もんもんM.Tsukishima
1:ミクシーは今も人気?
SNSの先駆け的な存在で、一度は通った人も多いミクシー。もともと、招待制で特別感があり、「入りたいけど入れない」という人たちが、ミクシーやりたさに友達の友達をたどって、招待してくれる人を探しまくった!なんていうこともありました。その後、誰もが登録できるようになると、ユーザー数は一気に増加。一時期は2000万人を突破したとの情報もありました。
しかし、若者たちがtwitterにInstagramにと、さまざまなSNSに流れていき、今となってはミクシーに廃れた感を抱いている人が少なくないかもしれません。
しかし、今でもミクシー内に日記を書き続けてたり、写真をあげていたりと、利用している人は実はまだまだいるんです。だって、ミクシー内だけで繋がっている“友人”もいるわけですから、簡単には捨てられませんよね。
さらに最近では「SNS疲れ」という症状もあり、さまざまなSNSを休止して、昔よく利用していたミクシーを見返して思い出に浸っているという人もいるようです。
2:ミクシーでの出会いが今も支持される理由5つ
最近では、ネットでの男女の出会いの場といえば、マッチングアプリが主流となっています。しかし、今なおミクシーでの出会いを支持している人も存在するといいます。そもそも、出会い目的での利用が禁止されているにも関わらず……です。それはなぜなのでしょう。
(1)コミュニティに自然な出会いがある
ミクシーの代表的な機能に、「コミュニティ」があります。ここは、同じ趣味の人たちが集まり、情報を交換する場所。趣味が共通しているというのは、それだけで男女が繋がりやすい条件となります。
さらにコミュニティの中には、異性に恋愛相談ができたり、異性の友達が欲しい人が集まるコミュニティも存在します。
基本、ミクシーは出会い目的は禁止となっていますが、自然なやりとりや情報交換であれば問題ありません。そこからの進展は、自分次第といったところでしょうか。
(2)オフ会で実際に出会える
オフ会は、同じコミュニティの人たちが、実際に会って情報を交換する会。ネットの場合、オンであるパソコン上の付き合いがメインで、オフ会はあくまでもサブとしての扱いなのです。
また、オフ会の目的も情報交換。ですから、不純な動機は持ち合わせていません……が、人の心は見えません。中には、思いっきり出会い目的で参加している人もいると聞きます。そういった人を「出会い厨」などと蔑視したりしますが、お互いがオフ会だと思っているならば、それはオフ会。基本、趣味は合うわけですから、そこからナチュラルに仲良くなれる可能性は、かなり高いと言えますよね。
(3)「気づいたら恋してた」的シチュエーションも可能
ネットでの出会いの主流となりつつあるマッチングアプリ。しかし、出会い目的を前面に押し出しているだけに、抵抗を感じる人も少なくありません。その点、ミクシーは、出会い目的が禁止されています。
禁止されている中でも、オフ会などでリアルに出会って、関係を深めていく人もいます。マッチングアプリよりも出会える確率は低いかもしれませんが、ハードルが低いぶん、支持する人が多くなっています。
(4)課金がない
マッチングアプリの利用は、女性は無料で利用できる場合も多いですが、基本、男性はお金がかかります。できれば、ムダなお金をかけたくないというのが、誰しもの本音。
その点、ミクシーは男女ともにほぼ無料で利用できます。なので、出会いを求めるキッカケとして、まずはミクシーを……と利用する人は存在するわけです。ミクシーではどうにもダメとなれば、課金マッチングアプリへの登録もやむなし、となるわけですから。
(5)足あと機能から自然に会話が生まれることも
ミクシーには、twitterやInstagramなどにはない「足あと機能」があります。これは、誰が自分のページを覗きに来ているのかがわかるシステム。興味を持っているからこそ覗いたってことだよね……と、見られたほうもついつい意識してしまうもの。そこからお互いに意識し合い、やり取りが始まるということもミクシーあるあるです。
また、気になる相手に対して足あとを付ければ、軽いアプローチにもなりますよね。
3:ミクシーは出会いNG?それでも付き合ったエピソード5つ
上述したように、出会い目的での利用はNGとなっているミクシーですが、中には交際にまで発展している人もいます。そういう人たちは、どのような出会い方をしているのでしょうか?
(1)映画がキッカケで
「30代になり、そろそろ本気で婚活をしようと思ったんですが、婚活パーティーなどに参加する勇気はありませんでした。それで、ひとつのきっかけになればと、昔よく利用していたミクシーを再開してみることに。
まずは、映画が好きな人が集まるソフトなコミュニティに入り、オフ会に参加。正直なところ、私はさほど映画は詳しくはありません。なので、隣に座った男性と、昔見た映画で、なんとか会話を繋いでいました。そしてそこで、子どものときに見た、ある映画を思い出したんです。
それはずっと記憶に残ってるんだけど、タイトルが思い出せなかったもの。ある程度の内容を伝えると、男性はタイトルをズバッと言ってくれました。私はテンションが上がり、そこから一気に会話も盛り上がりました。結局それがきっかけでその人と何度かデートをして、付き合いました」(Cさん・32歳女性)
(2)元カレの友だちと
「ミクシーで知り合い、気になる男性がいました。その人とやり取りをしているうちに、なんか元カレと知り合いのような気がしてきました。年齢や住んでいる地域が同じだったので、怪しいとは思ってたんですが……。
するとなんと、元カレと同じフットサルチームに入っていることが判明。しかし、そのことは相手に一切告げず、何度か会って付き合うことになりました。でもまだ、フットサルの試合を観戦しに行ったことはありません」(Kさん・29歳女性)
(3)お互いビビりながら
「今付き合っている彼は、ミクシーで知り合った人です。ミクシーブームがとっくに終わったころに始めた、似た者同士でした。
だから、使い方がよくわからなかったんです。メールのアドレスとかを交換していいものかどうか……とか。そんなことしたら通報されて、酷い目に遭うんじゃないかとか、変なことを心配していました。
それで、お互いビビりながら、アドレスを送ると、すんなり交換できました。そこから直接やり取りするようになり、一気に距離が縮まりました」(Iさん・34歳女性)
(4)雑居ビルのドアを開くと
「ミクシーで知り合い、しばらく連絡を取り合っていた男性と会うことになりました。まずは軽く飲みにでも、ということで待ち合わせをしました。私がその駅に着くと、”先に飲んでいるから”と店の場所が送られてきました。地図をたどっていくと、繁華街から外れ、そこは怪しい雑居ビルのなか。これはヤバい……と思いました。するとタイミングよくドアが開いたんです。
で、”いらっしゃい”と出てきたのは、女装をした男性。それが、私が連絡を取っていた人でした。呆気に取られたけど、別にニューハーフではなく、月に1回だけそのお店でマスター(ママ?)をしているんだそう。急に肩の力が抜けました。なんだか親近感も湧いて、しばらくして付き合うようになりました」(Tさん・32歳女性)
(5)旅行の約束をしたけど
「ハワイ旅行をよくするという男性がいて、写真などをよく投稿していました。私もハワイが好きで、何度か行ったことがあったので、その人の投稿をよく覗いてたんですね。
で、あるときコメントをしたら返事があって、実際に会うことになりました。見た目はかなり普通の男性で、年齢が近かったこともあり、会話も弾みました。ハワイの話もして、いつか一緒に行きたいなんていうことも言ってました。それから何度か会う機会があり、私たちは付き合うことになりました。ただ、ハワイ旅行の話が一切進まない。すると、ついに彼が告白。”実はハワイに行ったことがない”と言うんです。写真は友だちのを引用していただけ。ガッカリしました。
それでもしばらくは付き合ったけど、やっぱり不信感は拭えず、別れました。投稿された写真なんかは、手放しで信用するものじゃないですね」(Rさん・31歳)
4:使い方によっては有効
現在も、ミクシーでの出会いは“なくはない”ということがわかりました。ただ、出会いを目的としたアプリなどに比べると、その割合は格段に落ちます。かといって、ミクシーでの出会いが安全で健全かというと、そうでない場合も。
ミクシーは出会いを目的として利用するのではなく、結果的にそうなった……というくらいが理想的なのかもしれません。