恋のなやみに効くメディア

スキルアップとは?ビジネスで必要となる理由と効果的なアップ方法

松田優

松田優Y.Matsuda

目次

隠す

1:スキルアップとは?

スキルアップ」とは、自分の持っている能力を磨き、向上させること。「腕前を上げる」「技術力を高める」という意味で使われています。

「キャリアアップ」という言葉もよく聞きますが、「スキルアップ」とはどう違うのでしょうか。

(1)キャリアアップとの違い

「スキルアップ」は上述したように「能力を磨いて向上させる」という意味。では、「キャリアアップ」の意味を見てみましょう。

キャリアアップ

より高い資格・能力を身につけること。経歴を高めること。
高い地位や高給職への転職。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

「キャリアアップ」には、地位や役職、経歴を高めるという意味が含まれます。これは「スキルアップ」には含まれないので、大きな違いといえるでしょう。

スキルアップは「個の知識や技術を磨くもの」であり、一方のキャリアアップは「社会的立場を高めるもの」と考えられそうです。

(2)類語・使い方の例文

スキルアップの類語には、「ステップアップ」「能力開発」「進展」「熟達」などがあります。どれも「技術などが成長すること」という意味をもつ言葉ですね。

「スキルアップの一環として資格取得の勉強を始める」「仕事の幅を広げるために新しい技術を学び、スキルアップをする」など、向上心を表すような、前向き使い方があります。

(3)英語でいうと?

「スキルアップ」は和製英語です。英語で表現するなら、「~を進歩させる」「~を上達させる」という意味の「improove」を用いて、「improve skills」となります。例えば、「I want to improve my English skills for my future.」で、「将来のために英語のスキルアップをしたい」と言いう意味になります。

2:継続的なスキルアップが必要な理由3つ

(1)常に最新の技術や情報を提供するため

現状で最新とされている情報や技術も、すぐに古くなってしまいます。また、あらゆる分野での研究が、今このときにも進んでいることを考えれば、これまでになかった新しい方法が生まれるのも珍しいことではありません。

例えば、取引先に何か提案する際に、古い情報ややり方を提供してしまったとしたらどうでしょう。大きな損失を生む可能性があり、信用も失ってしまうかもしれません。だからこそ、自分の知識や技術を日々あらためて、最新のものにアップデートしていく必要があるといえます。

(2)将来の収入アップのため

求められる業務レベルが高いほど賃金の水準が高い=スキルが高い人のほうが得られる収入が大きい、という図式は、きっと今後も変わらないでしょう。

会社やチームに所属していると、多くの場合、職位によって賃金に差が出ます。業務に求められるレベルが職位ごとに定められており、給与も、成熟度・達成度に対応している場合が多いでしょう。

会社やチームへの貢献度や信用をお金に換算しているのがお給料です。だからこそ、スキルアップをして正当に評価されれば、収入のアップにつながっていくでしょう。

(3)スキルを磨けば独立・起業も可能に

相手に価値を提供するための十分なスキルがあれば、組織に属さなくても仕事をすることができます。

個人事務所の弁護士や開業医などがわかりやすい例ですね。もっと身近なところでいえば、街のパティスリーや保険相談のファイナンシャルプランナーなども、資格が必要な専門職です。占い師やウWEBライターなどは資格は不要ですが、こちらも専門的な知識を勉強してスキルアップをはかったその腕で、求められる価値を提供して報酬を得ています。

働き方が多様化していく中で、自由な選択ができるスキルがあれば心強いですよね。

3:資格を取るものあり!効果的なスキルアップ法5つ

スキルアップの必要性はわかったけど、「スキルアップってどうすればできるの?」という疑問がわきますよね。ここでは効果的なスキルアップの方法を、5つご紹介します。

(1)目指すスキルを得られる会社に入る

効率良くスキルを身につけるには、実践で学ぶのがいちばんでしょう。どんなに座学で知識を詰め込んでも、実際の業務で活かすことができなければ、意味がありません。

その点、希望する職種に就職すれば、基本的な研修が受けられるので知識を得られます。さらに実際に業務にあたる中で、研修で得た知識を深めたり新しい知見を得ることができます。お給料をもらいながらスキルアップができる、恵まれた方法であるともいえますね。

(2)セミナーやワークショップに参加する

特定のジャンルを扱うセミナーなどで知識や情報を得る方法もあります。勉強会形式のものや、資格スクールが通学の検討段階として無料で提供する体験講座などがあります。スキルアップしたいジャンルのものの費用などを確認して参加してみるといいでしょう。

誰かに師事するなどして定期的に参加する場合は、講師との相性も大切です。スキルアップは自分の成長のためのものですから、最大限効率良くしていきたいですよね。

ただし、セミナーなどの中には、開催元の顧客獲得のための勧誘を目的としたものも混在しています。主催団体や開催目的はよく確認しましょう。

(3)スクールや通信教育を利用する

目標が決まっていれば、資格スクールや通信講座を利用するのもひとつの方法です。資格取得や知識や技術の確実な習得のために、各社で考え抜いたカリキュラムが用意されています。そのため、体系的・網羅的に学ぶことができて、基礎をしっかり固めることができます。

民間の講座は費用が高額になりがちですが、通学だけでなく、オンライン講座も視野に入れると、選択肢がグッと広がります。また、職場の福利厚生や自治体等で、資格取得支援を行っていることもあるので、利用するのもいいと思います。

(4)資格を取得する

資格が必要な職種であったり、資格を持っていることで知識や技術を証明できるスキルの場合は、取得に向けて勉強をすることがスキルアップにつながります。

例えば、英語関連であればTOEIC/TOEFL、お金のことなら簿記やファイナンシャルプランナー、また中小企業診断士などは、就職・転職の際に一定の評価を得られそうです。他にも、食育アドバイザーやメディカルアロマ検定のような生活に即したものもあります。

また、仕事と勉強の両立を考えると、現在の職種での重要度が高い資格でない限りは、難易度の高すぎないものを選ぶのがコツといえるでしょう。

(5) 副業(複業)をする

ある程度の期間の実務経験がある、友人間で需要のある趣味があるという場合は、その知識や技術を利用して、副業(複業)を始めるのも、スキルアップには有用でしょう。

これまではただの趣味や、職場で使う知識・技術でしかなかったものが、自分の名前でお金をもらうことにより「自分の仕事」になります。

自分が主体となってすべての工程に責任を持ったときに初めて「足りない部分」が見えたりもします。そこを補う努力をすることで自然と向上することもありますし、契約や事務回り、スケジュール管理などもすべて自分ですることで、マネジメント力も磨かれ、思わぬスキルアップにもつながっていきます。

4:まとめ

スキルアップとキャリアアップの違いや、スキルアップの必要性についてご理解いただけたでしょうか。自分の将来を見つめたときにスキルアップが必要だと感じたら、ご紹介した方法を試してみてください。