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回転焼きとは?今川焼・大判焼きとは違う回転焼きの人気店とレシピ

水野 文也

水野 文也F.Mizuno

目次

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1:回転焼きとは?今川焼・大判焼きとは違うの?名前の由来も

(1)回転焼きとは?名前の由来

回転焼きとは、小麦粉、砂糖などを水で溶いた生地を、太鼓形の焼き型に流し込み、あんこなどの餡(あん)を中に入れて焼いた円筒形の和菓子のこと。中の餡(あん)は、あずきのつぶあんが一般的ですが、白あんや抹茶あん、カスタードクリーム、チョコレートクリームなど多くのバリエーションがあります。

地方によって呼び名が異なり、「大判焼き」のほか、主に関東では「今川焼」と呼ばれます。「回転焼き」という名称は、主に関西や九州で多く使われているようです。

「大判焼き」や「回転焼き」の名称は、形状や焼き方から想像がつきますが、「今川焼」はなぜ?と思いますよね。由来としては、最初に作った店が、江戸の今川橋付近にあった、戦国大名の今川氏の家紋である「二つ引両」に似ている、などが由来の通説として語られています。

(2)今川焼、大判焼きとの違い

「回転焼き」、「今川焼」、「大判焼き」は、結論からいうと同じものです。名称は全国で統一されず、地域や各店舗によって違う呼称で親しまれてきました。

そんな呼び方の実態をつかむべく、今回『MENJOY』では、20代~40 代の男女500人に独自のアンケート調査を実施。「小麦粉の生地の中にあんこを入れて、焼いた円柱状の和菓子をなんと呼びますか?」と聞いたところ、以下の結果になりました。

1位:今川焼・・・240人(48%)

2位:大判焼き・・・148人(30%)

3位:回転焼き・・・85人(17%)

4位:太鼓焼き・・・10人(2%)

5位:その他・・・ 17 人(3%)

もっとも認知度が高いのは、ほぼ半数の人が回答している「今川焼」という結果になりました。「回転焼き」と答えたのは2割以下。もし「回転焼き買ってきて」と言われても、ピンと来る人は少ないのかもしれませんね。

2:回転焼きの人気店3選

さまざまな呼び名のある回転焼きですが、続いては人気店から、おすすめを3つピックアップしました。

(1)御座候 新大阪店

大阪で口コミ人気上位にあるお店。あんこたっぷりの回転焼きが人気です。新大阪駅そばにあるので、新幹線に乗るときなど、旅のお供におすすめです。

(2)菊川商店

箱根登山鉄道・箱根湯本駅そばにある菊川商店。昔ながらの温泉街に、「はこね」と温泉マークが入った小ぶりなサイズのお菓子がよく似合っています。お土産などにも最適ですね。

(3)不二家 飯田橋神楽坂店

ここで売っているのは「回転焼き」ならぬ、その形の通り「ペコちゃん焼き」。全国にある不二家洋菓子店の中で、ここでしか売っていません。さらに、72個ある焼き型の中に1個だけ、ペコちゃんのボーイフレンドの「ポコちゃん」のタイプがあるそうです。

3:冷凍保存できる?回転焼きをおいしく食べるコツ3つ

焼きたてはもちろんおいしいですが、もし買いすぎてしまったら冷凍しましょう。冷凍したものを解凍しても、おいしく食べることができます。冷凍保存した回転焼きのおいしい食べ方について調べてみました。

(1)温めすぎに注意

コツはラップでくるみ、温めすぎないこと。温めすぎると砂糖が焼けてしまって、あずきの風味が強くなりすぎてしまうそうです。

電子レンジ(600W)で20~30秒ほど温めたあと、くるんでいたラップを取って、トースターへ。1分程度焼くと、表面がパリッとします。

(2)自然解凍

電子レンジだと温めすぎてしまうこともあるので、常温で自然解凍してから、そのあとにトースターで焼くのもおすすめです。時間はかかりますが、温めすぎによる失敗が少なくなるでしょう。

(3)もち網でじっくり焼く

もち焼き器を使って、じっくり弱火で中の餡が温まるまで焼くと、冷凍で縮んだ回転焼きが少しずつふっくらし、かつ表面をパリッと焼くことができます。どうせ食べるなら、手間暇かけておいしくいただきたいですよね。

4:回転焼きのレシピって?

店先で焼いているのを見ると、自宅でも作れそう……?と思う人も多いでしょう。問題は「焼き型」。しかし、専用の型がなくても、マフィン型があれば、自宅で「回転焼き」をつくることができます。レシピをご紹介しましょう。

作り方(マフィン型6個分)

【材料】

薄力粉150グラム

牛乳120cc

卵1個

あんこなどお好きな中身

【作り方】

薄力粉、牛乳、卵を混ぜ、マフィン型に入れ、あんこなど中身を中に入れます。170℃のオーブンで5分くらい焼いてから、ひっくり返し、さらに8~10分程度焼いてできあがり。市販のホットケーキミックスを使用してもいいでしょう。

5:まとめ

これほど呼称が定まっていないお菓子も珍しいかもしれませんね。

筆者が子どものころ、近所のお店が、回転焼きを「きんつば」と称して売っていたので、みんな「回転焼き=きんつば」だと思っていました。しかしあるとき、友だちの家に行くと、お母さんが「みんなできんつばを食べましょう」と。そこで出てきたのが、一般的なあの四角い「きんつば」でした。

あまりにも形状が違うので、みんなで衝撃を受けたのを思い出します(笑)。