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ティーカップの持ち方には正解がある!正しい紅茶のマナーまとめ

並木まき

並木まきM.Namiki

目次

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1:ティーカップには向きがある!正しい向きとは?

(1)イギリス式とアメリカ式の違い

イギリス式のカップの置き方は、お客さまから見て、取っ手が左側になるのが正式。一方、アメリカ式だと、取っ手が右側になるようにセットされています。イギリス式の場合は、くるりとまわしてから右手で取るのがマナー。アメリカ式の場合は、そのまま右手で取ります。

(2)日本での正しい向きは?

日本では、アメリカ式と同様に、取っ手を右側にセットするのが一般的です。ただし、カップの柄が取っ手を左側にセットしたときに正面になるデザインである場合には、柄の出方が優先されます。そういった柄のカップは、イギリス式に対応したヨーロッパのブランドのものが多いです。

2:ティーカップの正しい持ち方のポイント5つ

(1)飲むときはハンドルを持つ

カップの中に入っている飲み物を飲むために、カップを持ち上げるときには、指でハンドル部分を持ちます。カップそのものを手のひらで覆うように持つのは、萌えスタイルではありますが、マナー的にはNGです。

(2)ハンドル部分に指を通さない

カップを持つときには、ハンドル部分に指を絡めたほうが落ちにくく安定しますがマナーを優先するならば、この持ち方もNG。ハンドル部分の穴には、どの指も通さずに、指でつまむように持つのが正式です。

(3)カップは人差し指・中指・親指で支える

ハンドル部分を指でつまむときには、人差し指、中指、親指の3本をメインに使って支えるのがマナー。薬指と小指は、カップのハンドル部分に添え、力をいれすぎずカップを軽く支えるよう意識するといいでしょう。

(4)ハンドルの上に親指が飛び出さないように持つ

ティーカップのハンドルをつかむときに、落とさないように意識しすぎてしまうと、親指がハンドル部分から上に飛び出しがちに。しかし、この持ち方は見た目に美しくないため、正式にはマナー違反です。

(5)カップは片手で持つ

カップを持ち上げるときに、カップを持っている反対の手でカップを支えたくなりますが、マナー面からいえば、特に支える必要はありません。片手でカップを持ち上げて飲むのが、正しいマナーです。

3:他にも知っておきたい!紅茶のマナー5つ

(1)取っ手が左側にある場合は時計回りに回して右側にする

上でも軽く説明しましたが、イギリス式でサーブされる紅茶は、カップの取っ手が左側にセットされています。だからといって、そのまま左手で飲む必要はありません。飲むときには取っ手部分を時計回りにくるりと回し、右手で持てるようにセットし直してから、カップを右手で持ち上げましょう。

(2)使ったティースプーンはカップの後ろに置く

紅茶を飲むときに、砂糖やミルクを入れる場合、使い終わったティースプーンは、カップの後ろ側に置きます。このとき、なるべくカチャカチャとした音が出ないほうが美しい所作に見えます。

また、砂糖やミルクを使わないのにスプーンがセットされていたときには、飲む前にカップの後ろにスプーンを移してから飲み始めましょう。

(3)カップから紅茶を飲むときは顎を上げすぎない

紅茶を飲むときにには、できるだけ顎を上げないよう気をつけると、美しい飲み方に映ります。ただしハンドルを指だけで持っているので、非力な女性ほど不安定になりがちなのも事実。

しかし、飲むときには顔をカップに近づけるのではなく、カップを口に近づけるように意識し、背筋を伸ばした正しい姿勢のままで静かに飲むのがエレガントに映るだけでなく、正しいマナーです。

(4)着席で飲むときはソーサーを持たない

テーブルに紅茶が置かれていて、着席で飲むときには、カップの下にあるソーサーは持ちません。右手だけだと中身がこぼれそうなときにも、ソーサーはそのままの位置に置いたまま、右手でカップだけを持ち上げるのが正式なマナーです。

(5)立食で飲むときは左手でソーサーを持つ

立食パーティーなど、立ったまま紅茶を飲むときには、着席のときとマナーが異なります。この場合は、左手でソーサーを持つのが正しいマナー。自分の近くにあるテーブルにソーサーを置きっぱなしにするのは、マナー違反です。

4:ちなみにコーヒーカップの持ち方・マナーは?

コーヒーカップを使ってコーヒーを飲むときのマナーも、基本的には紅茶と同じだと考えておいて問題ありません。そのため、カップの持ち方や飲むときのソーサーの扱い方も、上記で説明した紅茶のマナーを意識しておくといいでしょう。

5:まとめ

日本で紅茶を飲むときに、正式なマナーを意識する場は少ないかもしれません。彼とのデートや、友人とのお茶を楽しむシーンでは、マナーよりも、飲みやすさを優先させるという人が多いでしょう。

確かに、親しい仲間内で紅茶を楽しむシーンでは、そこまでマナーを気にする必要はないかもしれません。しかし、仕事の関係者や海外からの客人をもてなすシーンなどでは、うっかり恥をかくことのないよう、正しいマナーを知っておくに越したことはありません。