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人前で緊張する!心理学者が教える異性に緊張する理由と緊張をほぐす方法
平松隆円R.Hiramatsu
1:人前で緊張する!緊張しないためには?
大勢の前で話すのが苦手だという人は珍しくありません。ですが、人によっては、大勢の前であろうがまったく緊張しないという人もいます。緊張が原因で失敗につながることもあるので、できれば人前ではリラックスできたほうがいいでしょう。
では、どうすれば人前でも緊張しなくなるのでしょうか。
2:心理学的に緊張とは?人前や異性に対して緊張する理由3つ
まず、緊張とはどういうことなのか、心理学的な視点から考えておきましょう。
(1)失敗に対する不安が強い
なぜ緊張するかというと、何か失敗したらどうしようという不安が強いからです。逆にいえば、ものごとをうまくやらないといけない。他人に対して自分を完璧に見せたい。そんな意識が強いのかもしれません。そのため、失敗に対する不安に比例して、緊張が高くなってしまうのです。
(2)自意識過剰なところがある
周囲からどう思われているかがすごく気になるという人も緊張しやすいかもしれません。人前に出るのが恥ずかしい人は、まさにこのタイプが多いです。他人の評価が気になるがあまり、自意識過剰になってしまうのです。
(3)責任感が強い
責任感が強い人も緊張しやすい人といえます。うまくやらないといけない。失敗して他の人に迷惑をかけてはいけない。そう考えてしまうことで失敗に対する不安が強くなり、緊張してしまうのです。
3:緊張をほぐす方法3つ
(1)イメージトレーニングをする
緊張しないために必要なことは、イメージトレーニングです。プロのスポーツ選手は、本番前に何度も繰り返し練習し、イメージトレーニングをするといわれています。もし大事なプレゼンがあるなら事前に念入りな準備と練習をしたうえで、しっかりとイメージトレーニングを行いましょう。
なにも練習せず本番を迎えると、突発的にミスをしたりしたら、どう解決していいかわからず慌ててしまい、よけいに緊張することにつながります。練習する時間がなかったとしても、イメージトレーニングだけなら通勤中にもできますよね。
(2)ゆっくりと話す習慣を身につける
緊張してしまうと、誰だって慌てふためくもの。急に早口になったり、行動もバタバタしたりしてしまいます。
そんなときほど、一度深呼吸を。そして意識的にゆっくり話したり、ゆっくり行動したりするようにしてください。そうすることで次第に緊張も解けていきます。また日ごろから落ち着いてゆっくり話をするクセをつけておくのもいいでしょう。
(3)リラックスの練習をする
緊張するということは、ストレスがかかっている状態と同じです。なので、ストレスを発散させるテクニックを身につけておきましょう。すぐに緊張を解く方法として、意識的に筋肉に力を入れて一気に抜くというものがあります。これは、一般的には筋弛緩訓練と呼ばれているものです。
意識的に力を入れることで体を緊張させて固まらせ、そして力を一気に抜くことでリラックスした状態を感じます。これを普段から練習しておくと、意識的にリラックスできるようになります。
4:男性に対するあがり症を克服する方法3つ
緊張することを「あがる」といいますが、異性である男性を前にするとなぜか「あがって」してしまう女性もめずらしくありません。では、そんな人はどうすれば「あがる」ことを克服できるのでしょうか。
(1)会話のパターンをつくっておく
人前で緊張する人の多くに共通するのは、何を話していいかわからないということです。特に、相手が異性になると同性のとき以上に共通のテーマが思い当たらないことも。なので、異性と初対面で話す場面があったら、こういう話題を話そうという自分の「鉄板ネタ」をパターンとしてもっておきましょう。
(2)聞き役に回る
とはいえ、なかなかそんな鉄板ネタのパターンがもてないという人もいるでしょう。また、いざというときにはやっぱり緊張してしまって、まにも話せない人もいます。そんなときは、聞き役に回るのも手です。
聞き上手な人は、好印象を与えるもの。無理に話そうとせず、相手の話を聞く姿勢や態度だけを心がけるだけでも、上手にコミュニケーションがとれます。
(3)笑顔を心がける
緊張すると、どうしても表情や態度が固くなってしまいます。一見すると、怒っているようにさえ見える場合もあります。
自分が緊張しやすいタイプだと自覚している人は、意識的に笑顔でいるようにしましょう。笑顔でいると、自然と緊張がほぐれていくでしょう。
5:まとめ
緊張することは、悪いことではありません。緊張しやすいことで、事前の準備が用意周到になったり、ものごとや人に対する接し方が丁寧になったりするという利点もあります。
ですが、緊張しすぎるとストレスになってつらくなるのも事実。ほどほどの緊張感がもてるように、緊張をほぐす方法を身につけておきましょうね。