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お願いするときの敬語表現を紹介!目上の人に頼む際の注意点は?
大山奏K.Ohyama
目次
隠す1:お願いするときの敬語表現とマナーを紹介
人にお願い事をするときには、相手の気分を害さないことが大切ですよね。高圧的な態度でお願い事をしてもだれも聞いてはくれません。特に目上の人に頼みたいときには、正しい敬語やマナーを知っておく必要があります。
2:「お願いする」の敬語表現3つ
まずはお願いするときによく使われる敬語表現からみていきましょう。
(1)よろしくお願いいたします
これは基本的な言葉として、誰もがいちばん使っているのではないでしょうか。この言葉単体ではなく、「○○のほど、よろしくお願いいたします」などとつなげて使われることも多いです。
「お願いします」だけだと敬語表現にならないため、「する」の謙譲語である「いたします」を使わなければなりません。
(2)お願い申し上げます
「お願いいたします」と同じ意味ですが、もっとていねいに言いたい場合には「お願い申し上げます」が使えます。「申し上げる」は「言う」の謙譲語なので、目上の人に使うていねいな敬語です。
同じような言葉に「お願いしたく存じます」もあります。
(3)お願いがございます
相手に何かお願いがあり、先にそのことを伝えたい場合には、「お願いがございます」と言えばOKです。メールの文章などでも、最初にこの言葉があれば「あ、このあと何かお願いをされるんだな」と相手にわかってもらいやすくなります。
3:上司・目上の人にお願いするときのクッション表現3つ
「お願いします」だけそのまま言ってしまうと、なんとなく乱暴な印象を与えかねません。目上の人にお願いするときには、クッション言葉を前に置いて使うのがおすすめです。
(1)大変恐縮ではございますが~
相手にお願い事をするのはとても気が引けて畏れ多いという気持ちを表したいときに使える表現です。「自分なんかがお願いをできるような立場ではないのですが、何卒(なにとぞ)」というようなニュアンスが含まれています。
(2)お忙しいとは存じますが~
相手が忙しいことがわかっていても、お願い事をしなければならないときはあります。そんなときには、この言葉をクッションとして付け加えましょう。
この表現は、「お忙しいとは存じますが、〇日までにお返事をいただけますと幸いです」など、相手に何か質問をして回答の期限があるときにも使えます。
(3)お手数おかけいたしますが~
相手に何か手間をかけさせるようなお願い事をするときにピッタリのクッション表現がこれです。「お手数おかけいたしますが、○○の件よろしくお願いいたします」のように使います。
4:メールなどでお願いするときの注意点3つ
メールなど相手が目の前にいない状態でお願いごとをする際には、直接会って言うときよりも配慮が必要です。どんなところに気を付けなければならないのでしょうか。
(1)簡潔にわかりやすく
お願い事をすることに気が引けてしまった結果、とても回りくどい言い方になってしまうことはよくあります。ですが、それでは相手の頭を混乱させ、かえって迷惑なことも。何をお願いしたいのかは簡潔にわかりやすく表現しましょう。
(2)タイトルに書く
ただ読んでもらえれば良いメールと違い、お願いをするメールではタイトルにも一工夫したほうが良いでしょう。例えば、「○○についてのお願い」や「○○についての依頼」など、タイトルの段階で相手にお願い事があると知らせると親切です。
(3)返事の期日を決める
メールでお願い事をしたけれど、相手から返信がなくて困ったなんて経験がある人も多いのではないでしょうか。返事がこないからといって、催促をして良いのかも悩ましいですよね。
メールでは相手がきちんと読んで考えてくれているかがわかりにくいです。そのため、返信には期日を設けるほうがお互いの行き違いを避けることができます。
5:お願いするときに使える類語表現3つ
最初に紹介した「お願いいたします」と言い換えができる類語表現をご紹介します。
(1)~していただけないでしょうか
お願いという言葉を直接使わずに、「○○していただけないでしょうか」と質問口調でお願いをすることもできます。例えば「〇日の会議に出席していただけないでしょうか」など。
(2)~していただければ幸いです
「~していただければ幸いです」は「~してくれたら嬉しいなぁ」という気持ちを表した敬語表現です。こちらもお願い事をするときに使いやすい表現なので覚えておくと便利です。「お返事いただけますと幸いです」などと使います。
(3)~していただきたく存じます
「~してほしいと思います」をていねいな敬語にした「~していただきたく存じます」は目上の人などに使えるフォーマルな表現です。
6:正しい敬語でお願い事を気持ちよく!
人間関係は持ちつ持たれつ。お願い事をすることもあれば、されることもありますよね。そんなよくあるシチュエーションだからこそ、お互いに気持ちよくお願い事をしたりされたりできるように、敬語表現を正しく使えると良いですね。